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あなたの声を聴きたい夜

"ああ、声を聴きたいなあ" と思う夜がある。
寂しくて、虚しくて、悲しくて、不安で、
どうしようもない夜、全細胞があなたの声を欲する。

もし今すぐ死ぬとして、死に方を選べるなら。
わたしはあなたに首を絞めてもらいたい。
だんだんと微睡んでいく意識の中で、
あなたの手の温もりを感じながら、
だんだんと霞んでいく視界の中で、
あなたの顔を間近で見ながら、
だんだんと薄れていく音の中で、
あなたの声を聴きながら、
あなたに特別愛されていると感じながら死にたい。

"あなたに殺されるなら本望"って言い切れるほどに、
あなたのことがすごくすごく好き。


でも、これはただのファンレター。
あなたは恋人でも家族でもない。赤の他人。

そんなただのファンが綴る、本人にはとても伝えることのできない激重のファンレター。

あなたを知ったのは、1番好きな女優の友人だったから。あなたのライブに彼女が出るって知ったから。
あなたのバンドのCDやグッズをいくつも買ったのは、
そうすれば彼女が喜んでくれると思ったから。
今振り返っても、下心で溢れてて醜くて笑っちゃう。

あなたの書く詞は、黒くてドロドロしていて、苦しくて、病みそうで、とてもじゃないけど好きになれない。

だからこそ、「生」を感じられる。
こんな汚い世界でも、こんなわたしでも、
「生きてていいんだ」って思える。

そんなあなたが言った言葉。

想う人のために死なないで。
それが生きる理由でもいい。


その言葉でわたしの今までが肯定された気がして、
受け入れられた気がして、救われたんだよ。

あなたに会いにライブハウスに行くたびに、
「生きてまた会おう」って、
「生きること」を約束してくれるから、
「目の前のオマエのために音を届けるから」って、
「未来」を約束してくれるから、
わたしにはあなたの音は安心できる音になっているの。

黒くてドロドロしていて苦しくて病みそうで、
ってか素直に聴いたら絶対病むんだけど、
その音が、わたしを、安心させるの。

いつも、いつも、本当にありがとう。
わたしの救い。あなたの音に救われてます。

"むちゃんの言葉にオレも励まされて救われてるよ"って
その言葉がすごくすごく嬉しかった。

これからも、褒めて褒められて、救って救われて、
幸せ無限ループでいきましょうね。

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