もう一度聴きたい音楽の要素ってなんだろう。
なんだかんだ、色々な方が作る音を聞く機会があります。バリバリプロの方の作品や趣味でやられているアマチュアの方の作品などさまざま。
その中で技術のうまい下手や音源が高級だったり付属の内蔵音源だったりの違いはありますが
その作品をもう一度聴きたいと思うか思わないか、の違いって技術のあるなしとか使用音源が高価とか
そういうのって全く関係ない気がします。
私自身、Youtubeで作品をあげるときは下手に高級音源使うより付属の内蔵音源の方がかえって圧縮されにくいとかミックスバランスが崩れにくいとか思って
5万越えのドラム音源よりDAW付属の方を使うような機会が増えてますし。
話戻って、もう一度聴きたい音楽の定義は様々。
例えば料理でも
朝に食べたいものとディナーに食べたいものでは違うように聞き手の状況、心理状態が関係するので
落ち込んでいるとしても元気を出したいとき、ともう少し心を落ち着かせたい時では
聴きたい音が違う。
ただそういうのとは違ってもっと根本的に
作品を聞いて、もう一度聴きたいと思う作品って圧倒的に少ない。
どんなに技術が素晴らしいとかセンスがすごいとか工夫されてるなぁとかこれ作るの大変だったろうなーとか思っても
もう一度聴きたい、と思うことって本当に稀。
ではその数少ない、もう一度聴きたいと思う作品って
何故そう思ったのか。
ここで思い出すのがコピーライティングの技術。
ようは
いいコピーって自分に関係があると思わせる。
ほとんどの場合何かを見ても聞いても自分には関係ないと感じる。
だれかが失恋してどれだけ悲しいと思ったとしてもそれを聞かされて
あーそりゃ大変だねーとは思っても
だからなんだ、こっちには関係ないし、で終わってしまう。
世の中の作品て、そのほとんどは作り手の独り言。
聞き手になんの関係性も感じさせない。
ではどうやれば相手に「これはまるで自分のことだ」と感じてもらうか。
それはまさにコピーライティングの根幹。
広告のうち、97%はゴミ、しかしたった3%の人に訴えかけるものがあれば
それは大成功。
逆に、みんな(全員)に訴えかけようとする広告って反応率はゼロ。
100人のうちたった一人にも届かない。
100人のうち、3人の心に届く。そんな作品は10000人に届ければ300人が反応する。
1億人に届ければ300万人が反応する。
その3割が購入したらミリオンヒット。作品が独り言で終わらず、万人に受けようと狙うでもなく
3%の人の心にぐっとくる。これはヒットの大原則。
とはいえ、みんなそんなことはわかっていて頑張っていて
それでも難しい、ってのが結論なんだけど(苦笑)
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