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クレジットカードが不正利用された話

「自分は大丈夫」

皆そう思っているのではないだろうか。

私ももちろんそう思っていた。よくわからないメールは送信元を調べてから開くし、怪しげなサイトの広告リンクも踏まないように注意している。知らない電話番号は検索してから出るようにする。私はフィッシングサイトやクレジットカードの不正利用には引っかからないぞと思っていた。

しかし、やられてしまった。随分昔に使っていて放置していたPSN(PlayStation Network)アカウントがまんまと乗っ取られ、オンラインで馬鹿みたいに課金されてしまっていたのだ。

気づいたのはクレジットカードの利用明細をチェックしていた時。自分がマメに明細をチェックするタイプで良かったと思うし今後もマメに見なければと思う。

パッと目に入った利用金額は5万円…5…? いちじゅうひゃくせんまんじゅう…桁多いな?!

そこには約50万円の利用金額が掲載されていた。残念ながらセレブではないのでそんな高額を使用することはまずない。それこそ5万円ぐらいが普段の金額だ。私は大慌てで明細をスクロールし、何が起こっているのか確認するとずらっと並ぶPlayStation Networkの文字。

ふ、不正利用だー!!!!

血の気がスゥッと引くのが自分でよくわかった。パニックになるな、冷静になれ、まだ慌てる時間じゃない。まずは何をすればいいのか、まずはクレジットカード会社に連絡を…!とすぐさまクレジットカード会社の緊急連絡先に電話。しかし利用元のSONY側に確認をとの回答。SONY側でも確認出来なかったらカード会社から確認しますとのこと。このクレジットカードすぐ止めて再発行しますか?と聞かれたが、紛失なら即止めるが、カードは手元にあるし再発行したら番号が変わる。本当はこういう場合でも再発行したほうが正解なんだろうと思うが、様々なものの引き落としに設定しているカードなのであまりに手間が多い。そしてそれ以前にPSNの乗っ取りをどうにかしないことにはこのままだと私の雀の涙しか入ってない銀行口座から50万円という大金が引き落とされてしまう。
カード再発行については後から考えるとして、まずはSONYにカチコミすることにした。

SONYへの緊急連絡はLINEでのチャット対応にて。どうやら不正利用されてるらしいことを伝え、アカウントにログインしようとするも当然のように登録アドレスやパスワードが変更されていてログイン不可。クレカ情報だけが保持されたまま第三者の手に渡っているという恐ろしい状況であることを伝えた。
登録情報を全て変更されてしまっていてアカウントの持ち主が私であることを証明しようがないので、SONYへ様々な個人情報を提供していたのだが、その最中に難問を出された。

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かれこれ3年ぐらい?PS(持っているのはVitaだが)を起動した記憶のない私にとんでもない難問を出す。しかも大半はPSNにログインしなければ回答できないのではないか?
せめてDL購入したソフトだけでも回答しようとVitaを引っ張り出して起動しようとするが当然のように充電切れ。オペレーターへ充電するのでしばしお待ちを…と伝えて待つこと数十分。バッテリーが空っぽになった機械の再充電は鬼のように時間がかかる。待たせすぎて危うく問い合わせをクローズされそうになったが、どうにか起動でき、購入ソフトを答えてアカウントが自分のものであることを信じてもらえ、パスワードのリセットが完了した。これで悪人はもう私のアカウントにログインは出来ない。

そして続いては50万円の課金が第三者によって行われたことの確認。これには時間がかかるということで、この日の問い合わせは終了。不正使用分の請求取り消しは間違いなく行われるだろうとは思っていたが、その処理が行われるまでの間にクレジットカードの引き落とし日が来てしまうと一時的に私が支払うことになってしまう。引き落とし日が先か請求取り消しが先か、毎日ヒヤヒヤしながら回答を待っていたが、ギリギリ引き落とし前に50万円分の請求取り消しが行われ、無事私は1円も支払うことなく事なきを得た。

ところでアカウントを乗っ取った犯人だが、リセットされたPSNに再ログインしてみると使用言語がアラビア語に変更されていたのでその辺の地域の人間だったのだろう。大胆にも乗っ取ったアカウントでフレンドまで作っていた。

そしておそらく10代のガキンチョではないかと推測している。なぜなら、不正利用で課金を始めた当初の履歴がこちら。

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後半がこちら。

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初めはおそるおそる数千円から課金を始めて、調子に乗って1万円以上の課金を連発していることがわかる。これはもうガキンチョの所業ではないかと睨んでいる。ちなみに課金先はApexだった。
きっと犯人は突き止められないのだろうし、SONYさんが損をするだけなのだろうが、犯人には何かしら運の悪い目に遭ってほしいものだと願っている。

この事件以降、私は地道に各アカウントのパスワード変更を行っている。損をすることはなかったとはいえ、ある日いきなり上の画像のような利用履歴がずらっと並んでいるのはトラウマを植え付けるには十分だった。クレカ情報の登録は最低限に。パスワードは使いまわし厳禁で。誰にでも起こりえる危機として胸に刻んでおいてほしい。

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