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朝の一杯は難しい (4月4日木曜日)

朝、私より早く起きた夫が自分でコーヒーを淹れようとしていた。(いつもはコーヒーメーカーのタイマー機能を使って朝にはコーヒーができている状態なのだけれど、前日にそれを忘れていたためこの日はコーヒーができていない朝だった。)

我が家はステンレスのコーヒーフィルター(紙のフィルターが不要なやつ)を使っているのだけれど、夫がとぽとぽとお湯を注いでいるところに目をやると、紙のフィルターがステンレスフィルターの中に入っていた。

この時、ステンレスフィルターは紙のフィルターを支えるためだけの器具になっていた。

『紙のフィルターはいらないんだよ』

そう心の中で思いながら観察を続けると、ステンレスフィルターを外して飲もうとした夫が「うす!なんで・・・?」と驚愕と疑問の渦に飲み込まれていた。

二つもフィルターを通しているからだよ、そのステンレスフィルターは粉をそのまま入れて使えるんだよ。と伝え、正しい淹れ方をレクチャーすることになった。

改めてステンレスのフィルターをセットし、「まず粉入れるでしょ」と一人分の10gを秤ではかって見せた。

夫「え?」

私「ん?」

夫「10gって小さじ2杯じゃないの?」

夫はこのとき、粉と液体で質量が違うということを学んだ。
というより、きっと潜在的な知識としてはあったかもしれないけれど、それを日常生活で出力ができていなかったような、そんな感じだったと思う。

ということで、夫のコーヒーが薄かったのは、フィルターの使い方が違っていたことよりも、コーヒーの粉が極端に少なかったためだった。

仕事をバリバリこなしている反動が、なんてことない日常の中に「天然」として現れている。そんな姿が愛くるしく、今朝も2人でけらけらと笑った。

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