精神健康

昨晩、ある作家さんを知りました。詩を書く方でした。Twitterをひとしきり読み漁って、note読んで。いろんなピンクいろんなキラキラのパッチワークにグチャグチャをまぶしたみたいな、可愛くて気持ち悪くて、人生!って感じの詩で。
カテゴライズされると、メンヘラ文学とかにされてしまうんでしょうかね。

そんなこと思っていたら、気がついたら南条あやの保護室を読んでいました。

突然ですが、私はメンヘラではありません。
手首をちょっと切ったことがあるくらいで、病名はついたことがないし。希死念慮ってそれくらい、死にたくなることくらい誰でもあるものでしょ?恋人に死ぬからって喚いたこともないし、自殺未遂もしたことないです。
南条あやの文章を読んでいて、一層強く思います。私は違う。

中学生の時死にたかった。インターネットに触れなければそう思うこともなかったのか。
脂肪のところまで深く手首を切ったことなんか一回しかない。薄い皮膚を軽く引っ掻くみたいにカッターを滑らせた。脂肪のところまで切れた傷跡は白く、きっと一生消えないであろう傷跡になった。
でも、引っ掻くくらいの傷跡まで10年近く経った今でも残っているなんて思っていなかった。いや、綺麗さっぱり消えた。目視ではまずわからないだろう。けれども、夏になると無数の傷が浮かび上がる。蕁麻疹みたいに。
もう、しない。手首を切って何になる。何にもならない。周りを無駄に心配させるだけだ。どうせ私は図太いんだから、死にやしない。こんなことはもうしない。南条あやちゃんと私の共通点は父親にリストカットを止められたことくらいでしょうね。カウンセリングとか行ったけどなんかダメでした。気を遣っちゃって。薬とか飲んで楽になりたかった。もういいですけど。

変わってる女でいたかったから、普通の女のつもりで生きている。変わっているかどうかは他者が決めることだから。そういう気持ち悪い自意識が大嫌い。
何って……リストカットたとをしただけだが?
イキリすか?(笑)
生き、リスカ。

メンヘラってポップな4文字が気に食わない。メンタルヘルスって、精神健康、じゃん。
ポップになりすぎていると思う。可愛いもんね。マカロンみたい。病み可愛いとか病気が可愛いわけないじゃん、と思う反面、めちゃくちゃ偏食の女の子とか可愛いなぁと思う。やっぱりか弱い女の子可愛い。羨ましい。「俺がいなきゃダメだ」とか「守ってあげたい」とか思われてみたかった。私は図太くて死なないから。
それはさておきメンヘラって言葉がポップなファッション用語になるのはモヤモヤする。勝手に私がモヤモヤしてればいいだけなのだけれど。

何が言いたいかというと、夏は嫌いです。

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