人間は誰でも必ず１つは悩みや不安を抱えて生きています。

誰でも抱える不安なのですがなぜそのような不安が発生するのか？

漠然と消えない不安への対処方法を知らない人は多く存在します。

不安は例え解消されても一時的な事が多くまた、不安を抱えないようにする為にはその発生の原因とメカニズムを知っておく必要があります。

大昔の人から現代人の人まで不安を感じ生きています。

ただ昔の人と現代人では不安を抱える理由が大きく違っています。

そもそもなぜ人間が不安を抱えるのか？

その理由は進化論を参照すると説明がつきます。

46億年前に地球が生まれてから、ずいぶんな年月をかけて人類が誕生しました。

人類の歴史が始まったのは、人間に一番近い霊長類が出現したのが500～600万年前です。

実際に人類が誕生したのは500～600万年前なのですが、完全な二足歩行を行う原人が現れるのは、200万年前になります。

200万年ほどのこれだけ長い歴史がある為脳の作りや本能は数百年や数千年ではそれほど変わっていません。

狩猟民族時代に不安が必要だった理由はもしも突然野生動物に襲われたり毒入りの食材を食べてしまわないようにだったりと生き抜く為に不安が必要だったからです。

不安を感じなかったらどうなるかは想像できますよね？

昔の人は目の前のはっきりとした事に対して不安を感じ対処法もシンプルで選択肢が少なかった為余計な事に不安を感じる事はあまりありませんでした。

ですが現代人は目の前のはっきりした事より未来のぼんやりとした選択肢の多い事にに不安を感じる傾向があります。

「進学先はどこにするのが正解なのか？」

「今の仕事のままで将来は大丈夫だろうか？」

など不安の原因に対する対処法がとても複雑でその問題を解決する為にはまた多くの不安を解決しなければいけません。

この複雑な不安がストレスとなり現代人に降り注いでいるのです。

〜現代人の抱える不安〜

現代人の不安は古代人の頃に培った脳のシステムとのミスマッチにより対処しきれていない事が多いです。

その為ずっと警告音が鳴りっぱなしになったような状態になってしまっています。

なぜこのようなミスマッチが起きてしまうかというと『未来の遠さ』に関係しています。

.昔の不安はその場に対応する為の不安.現代の不安は未来の不安

このような違いがある為脳は対処しきれません。

ケニア出身の牧師ジョン.ムビティ氏によると現代も狩猟民族であるアフリカ人には未来の感覚が無いそうです。

毎日同じ時間帯に起き、同じ時間帯に狩りをし、同じ時間帯に食事をとり、今日の楽しみをし、睡眠をとります。

その暮らしぶりにはほどんど変化がなく1年先の計画や明日の計画すら立てる習慣がないそうです。

時間の感覚の最大は1日であり後は同じような毎日の繰り返しなのです。

古代の人たちは今現在に集中し今求めている欲求を叶える為に生活しています。

現代人とはまるで違いますよね？

この脳のシステムのミスマッチによってより現代人は不安を感じやすくなってしまうのです。

〜なぜ不安は強く感じやすいのか？〜

人間の感情の中で「不安」は他の感情に比べて感じやすくなっています。

人間の体の部分や感情は必ず何か必要がある為できました。

例えば「怒り」の感情だと村や仲間が襲撃された時にいち早く行動を起こす為の勇気づけの感情でもあります。

怒りを感じなければ襲撃されても何も行動を起こさない可能性すらあります。

できれば感じたくない「痛み」にも理由はあります。

「痛み」などももし感じなければ自分の体に起きている異常に気付く事ができず放って置いたら死に繋がる可能性さえあります。

「喜び」などのポジティブな感情も労力の対価であったり達成したい目標を持つ為には必要な感情です。

ですが「喜び」は「不安」に比べて生存するためには重要度は低めです。

このように人間の体の一部や感情は生存に必要な物ほど強く感じるようになっています。

その為人間はそもそも不安を感じやすいようにプログラムされています。

人間が不安によって感じる感情の強さを調べた実験があります。

〜実験〜

2004年のアイランド大学の実感です。

有名IT企業のチーム60チームを調べ成績が優秀なチームと成績が優秀でないチームの違いがどこにあるのかチェックをしました。

その結果、成績の優秀なチームは仕事中にポジティブな発言がネガティブな発言に対して6倍も多くありました。

成績が優秀なチームになる為にネガティブな感情1つ消す事に対して6つのポジティブな発言が必要となる事がわかりました。

この結果のように不安などのネガティブな感情はポジティブな感情より数倍も感じやすいのです。

ではどのように不安に対処していけばいいのか？

具体的なテクニックと対処法を以降で解説していきます。

〜不安への対処法とテクニック〜