#58 石井が「NPO2.0」を語るの巻

田中さん

田中さんの“静かな戦い”をある種の傍観者的立ち位置から見て、受け取る思いは、「なんかこのままじゃダメなんだよな」という危機感と、田中さんの中の衝動の根っこに、“知ってしまった者の責任”を強く感じています。

ソーシャルセクターで働く、或いは活動する者は、多かれ少なかれこの責任を自分ごととして背負い込んでいるんだと思うんです。それが衝動の根っこ、即ちモチベーションです。

そして、その責任の果たし方として、今のまま=NPO1.0じゃ果たせそうにないから、2.0に刷新しなければならないということが、田中さんの危機感だと思ってます。

そして「なんかこのままじゃダメなんだよな」という問題意識を持ちつつも、肥大化してしまった組織では、そのダメな感じなりの低空飛行でも遠くに飛んで行くことの方が使命になってしまっている。

という自己点検をしてみると、以下の点検ポイントが見えてくると。
1. NPO2.0は「格差社会」をあらゆる事業考案時に前提化している
2. NPO2.0は、ミッションが明確である

自分の思いを語れるために、自分なりの整理をしてみたら、それだけで一話分になってしまいましたが、つづけちゃいますね。

ぼくがそもそもで思うのは、① NPOという法人格を戦略的に選択している。というのがあります。1.0世代にぼくは法人格的戦略はなかったと思っているんです。

これは「でもしか先生」的で、悪い要素だけではないのですが、「NPO法人に“でも”なっておくか」では、もはやダメだろうなと思う。

以下は、自団体の理想像だなと書きながら思ったんだけど。

② NPO法人であることを戦略的に最大限活かしている(ここは法律も重要)。個人的には、オープンマインドで敷居と腰の低さを持ち、知識と知恵の交流が絶えず外部から入り込める柔軟さ。

それが内部をエンパワメントし続け、情報発信により有名無名を問わず無数のエヴァンジェリスト(無償宣伝部隊)を持つこと。

なんか、メンバーは選ぶけど、パートナーは選ばないみたいな。そんな感覚が大事になっていくんだと思う。長くなりましたので、今回は石井のソロで終わっちゃいますので、次回、上手くまとめてね。

                                いしい

【追記】この写真は昨日の「ぴっかりカフェ」です。ぼくはNPO法人を作った途端、とにかくオープンでいて、自分で決めなくてもいいくらいにしようと思いはじめました。このボランティアさん2名も他団体や一般の方々で、寄付者でもあります。

                                




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