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【レビュー】UVERworld『ALL TIME BEST』には愛と優しさが詰まっていた!

※2018/07/25の投稿(はてなブログから引っ越しました)

ついに世に放たれました!!!UVERworldのベストアルバム『ALL TIME BEST』!

3枚組の今回のベスト、なんといっても注目は全曲Re-recordingしたという『BALLADE BEST』。
今のUVERの表現力で過去の珠玉のバラードの数々が聴けるなんて、とんでもない夏ギフト~Laka Laka La~です。酷暑続きで今にも溶け出しそうな日本列島に投下された「俺達だけの楽園」「桃!源!郷!」

Re-recordingって、Vo録り直すのは知ってたけど、それ以外はマスタリングとか微調整する程度だと勝手に思っていたのですが、とんだ誤解でした。
UVERworld全部全力で録り直している(ToT)
メンバー曰く、新曲作るより全然難しかったし、とんでもない作業量だったとか…
うわぁぁぁぁん!!!!ありがとUVERworld!!!大切に大切に聴くよぉぉぉ!!!!!(ToT)

バラード#とは

ところで、本題に入る前に「バラード」の定義について確認しよう。
私を含め多くのファンが抱えていた「バラードの定義ってなんですか!?どこまでがバラードですか!?」という問いに、我らの師匠信人様がB=PASSで答えを出してくれているわけです。

信人「究極的な事を言うと、その曲の中で“好き”と言ってるかどうか、みたいな(笑)」
(B=PASS 2018年8月号より)

(笑)って・・・信人さん・・・あなた・・・

更に『MONDO PIECE』はバラードだと思ってたけど、メンバーの誰かに“ちゃうやろ?”と言われてバラードの定義がなんとなく見えたと語る師匠に対して、リーダーの一言。

克「(モンピは)“好き”って言ってないもんな(笑)」
(B=PASS 2018年8月号より)

(笑)って・・・君たち・・・

笑わせてくれるじゃないか、UVERworld。
ユルい、相変わらずユルいんだよ、UVERworld。
脱力だよ、UVERworld。

I see…これで私の永遠の推しバラード『NOWHEREboy』がなぜ収録されなかったかがわかりました。
メイクセンスですね。(本田圭佑風)

個人的には、『7日目の決意』『MONDO PIECE』『LONE WOLF』あたりは『BALLADE BEST』に収録して、その分むげちゃん激推しの『ナノ・セカンド』『REVERSI』『Wizard CLUB』あたりを『MEMBER BEST』に入れて欲しかったな、という思いはあるけど、結果的に『BALLADE BEST』素敵かったし(むげちゃん風)、欲を言えばキリがないので、もうむげこ全部許しちゃうゾ☆

『BALLADE BEST』いとをかし…

ツイッターでも書いたけど、『BALLADE BEST』を1周聴き終わった後の私の感想はとにかく「楽しい」でした。私にとって「音を楽しむ」っていう文字通りの音楽の原点を体感できる一枚でした。

今回の再録のね、何が素敵かって、"変えすぎて聴いてくれる人の思い出を壊さないように!"というUVERworldの配慮ですよ。
楽曲に対する「愛」ですよ。
曲を大切に想っているファンに対する「愛」ですよ。

自由大好き音遊び職人のUVERさん達ならいくらいでもあんなことこんなことして面白おかしくかっこよくできちゃうのに、そこをググッと堪えて原曲を生かす事に徹底的に拘ってくれたの素敵じゃないですか(;;)??

それを知っていたからこそ、「自由」vs「愛」のその狭間のギリギリの所でせめぎ合ってる感じがいとをかし…いとをかし…
例えば『クオリア』2番後の間奏 ウィーンウィーン、ピコピコ、ズドーン!とか電車の中で思わずニヤッとしてしまったもん。
この原曲を尊重しつつ「自由」に片足踏み込んでるスレスレな感じが最高で(笑)

「自由」に片足どころか両足踏み入れちゃった感があるのは『心とココロ』。

これが平出さん以外の方に思い切ってアレンジをお願いしたという2曲のうちの1つよね?なるほど、なるほど。
オリジナルが大好きな曲って、大きく変えられると違和感がどうしても勝ってしまうものなのだけど。この近未来感、浮遊感!オリジナルとはだいぶテイスト変わっているけど、私はこれはこれで凄く好き!
あるはずが無いと思っていた「もう一つの正解」を見せられたような衝撃と興奮。いとをかしーーー!
「待って。ちょっと待って。冒頭の真太郎のスパーン無くなってるのナニゴト!?」って取り乱したりするのも。
「飾らない関係でいてエビセン~♪」ってむげちゃんの「海老せん」健在でキュンキュンしちゃうのも。
どれも含めて楽しい楽しい。いとをかし…!

どんなに歌声にオトナの魅力が加わっても「変わらないむげちゃんでいてエビセン~♪」

逆に『此処から』みたいな私の中でもうこれイジったらアカン「完全無欠の完成形ソング」(※個人的感想)がイジられまくってピコピコウィンウィンしてたらどうしようと一抹の不安過ったけど、かなり原型に近い形で残してくれていたのがその分感激大きかったり。
だよね!だよねUVERworld!『此処から』はそうだよね!(握手)

そういう意味で『THE OVER』も私の中では「完全無欠の完成形ソング」ではあったんだけど(笑)
いや、いいんですよ?
そんなこんなも含めていとをかし・・・はかなくもとわのかなし・・・

だけど・・・

ここはライブハウスだ、好きに言わせてもらうぞ?

(出たーー!!!!)

B=PASSの真太郎インタビューによると、歌詞ができる前にドラム録る事が多いから「録った後に、バラードだったか!と知ったり」するらしく 笑
オリジナルの『THE OVER』についても

真「ひとり張り切ってる(笑)」
(B=PASS 2018年8月号より)

って言ってたけど・・・
そう!それでいいの!
むしろモリモリ張り切っちゃってほしいの、この曲とか『AWAYOKUBA』は!
大人の余裕とか、空気読むとかそういうの要らないの!
たとえ相手の女性が「え…重い…ちょっと引くんですけど…」って明らかに困惑してても、そんなのお構いなしに「いつまでも君思うだろう!!!!!(眼力))」って叫びきってほしいの。
そんで叫んでるうちにどんどん思い昂ってラストなんて楽器隊総動員でギターブイブイドラムドコスコ張り切りまくってほしいの。
でも再録ver、最後張り切ってるの信人とシンセだけじゃん?ドラムの音888m先から聞こえてくるじゃん?(※酷い誇張)

はい、調子に乗りました。(新verの『THE OVER』の方が気に入ってる皆様、不快な思いをされたらごめんなさい…)

色々申し上げましたけど、再録verも大好きですよ!!!!!!!!

(本心である事を証明する為に大声張り上げる)
イントロの入り方とか、息をのんでTAKUYA∞の歌声に耳を澄ませた京セラドームのあの空間あの時間が鮮やかに蘇ってくるしね。

『THE OVER』(旧)がTHE OVER(全てを超える)過ぎて、『THE OVER』(新)がTHE OVER(超える)するには私の中でTHE OVERだったというだけの話です。(もうわけがわからない)

余談:
そういえば、『SHOUT LOVE』もBメロまでの「ドライな空気纏ったヴィンテージな音」と「サビでDIVAむげちゃん降臨して演奏もブワーッと一気に広がる」コントラストが好きなんだけど、再録verだと割とそこがシームレスなんだよなぁ。

一番のお気に入りは

今回のRe-recordedバージョンで一番のお気に入りは『優しさの雫』。
やっぱりデビューの頃と比べるとサウンド面が格段に洗練されていて、大人の色気も余裕もたっぷりあって「あー再録最高!!!」ってバスローブでワイングラス傾けながら酔いしれました。(※脳内で)(※左手にはもちろんクルミ)
こういう曲をやるともうその進化が歴然だわー。
SAXソロのアダルトっぷりよ(ToT)
いや、SAXだけじゃないよね。全部だよね。Bassの音とか聴き比べると涙出ちゃうよ。
そして、アダルト貫いてたのにラスト急にサウンドがゴリゴリオラオラし出すから脳内で傾けてたワイングラス落としかけるよね!
UVERworldってホント最高だよね!

この勢いで一曲一曲に触れ出すと読んで下さる皆さんに苦痛を強いる事になるので、ここらへんで全体を通して感じた事を書いてみようかな…。
(後半雑になるいつものパターン)

『BALLADE BEST』所感

その①抑えに抑えても溢れ出る「今のUVER感」

私は今のUVERサウンド大好きなのですよ。
繊細かつドラマチックで。トレンド感あって。より一層洋邦やデジタルアナログの壁を取っ払ってUVER流ブレンドを極めていくこの感じ。
インタビューなど見ていてもUVERますますこの方向に舵を切ろうとしているのが伺えますよね。
昔のUVERサウンドこそが好き!というファンはちょっと複雑な思いもあるかもなぁ。

その②洗練されたサウンド

全体的に音の輪郭はパキッとクリアなのに不思議と丸みを帯びた柔らかなサウンド。
私のような素人耳でもわかるくらいなんだから相当だよな~。
私が最近のUVERサウンドを「繊細かつドラマチック」と感じるのはこういう音も関係してるのかもなーと。

その③アダルト化したTAKUYA∞のVo

巧みなブレスとハスキーボイス使いにより増し増しの色気。これに加え、甘さ&優しさ成分もUPし、オトナの余裕を感じる良い意味での力の抜け感。
今のむげちゃんの声は『優しさの雫』『マダラ蝶』みたいなお色気要素強い曲や『MINORI』『言わなくても伝わる』みたいな優しさ全開ソングにはピッタリだな~。
逆に、『体温』『THE OVER』といった若い!青い!必死!苦悩!葛藤!無我夢中!みたいな曲には当時の声の方が良いのかも、と思う瞬間も。
むげちゃんは『体温』お気に召してるみたいだけどね(^^)

ラスト1章、全てが覆る…!

ここまでひたすらに『BALLADE BEST』について語ってまいりましたので相当なバラード推し野郎だと思われていそうですが、何を隠そうわたくし普段UVERのバラード殆ど聴かない野郎です。ドーーーン!!!!

(映画の予告風の見出しでハードル上げておいてクソみたいなサプライズ)

故に、初めてUVERのCD買ってみたという皆さんに私が全力でオススメしたいのは『MEMBER BEST』『FAN BEST』の方です 笑!!!
なんなら配信限定の『EXTRA EDITION』も負けず劣らず最高なのでこちらも全力で推したいです。

どう頑張っても名曲入りきらないから苦肉の策で急遽つくったんでしょ!?わかるよ~あるよな~入り切るわけないよな〜!!!!(なんなら『SECRET EDITION』もつくって『DISCORD』を入れて欲しいよ!(まだ言ってる))
私はこの『MEMBER』『FAN』『EXTRA』の3つはどう頑張っても優劣つけられません。全部奇跡みたいな名曲ぞろいで君たち全員優勝です!!!(涙の表彰式)

UVER語るならまずはこれら3つ聴かないと始まらないし、3つ聴いても始まらないから!(いつ始まるのw)

もういよいよ眠くなってきたので、最後に言い残した『ALL TIME BEST』の素敵ポイントをあと3つだけ・・・

素敵ポイント①ライブのセトリみたいな曲順

TAKUYA∞「とっても感覚的に無意識の自動操縦で決めました(笑)! 」
http://skream.jp/interview/2018/07/uverworld_2.php

という曲順 笑

もう相変わらず野生的ィ~!そして言語センス素敵ィ~!
でも曲順パーフェクトだから自動操縦だなんて信じないィ~!

素敵ポイント②『EYEWALL』

これまでのアルバムのSEをミックスするというこのコンセプトからして最高(;_;)UVERのこれまでの集大成の幕開けにピッタリのSEだよぉ(;_;)

素敵ポイント③『7th Trigger』

『BALLADE BEST』以外で唯一ミックスし直したという『7th Trigger』!よりアグレッシブで「漢祭りmix」みたいになってて超カッコイイよ!


んじゃ、おやすみ!!!!!!(雑)


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