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セクシャルマイノリティの基本の〝き〟~タチとかネコとかふわ…っとか~

皆さまこんにちは!女だけど女性が好き!
おみくじをひくといつも大体大吉だけどそこでほとんどの運を使い果たしている気がしないでもない!
レズビアンの麦さんでーす( ´ ▽ ` )ノ ヨッ

今回は!セクマイ界において最も重要になる要素といっても過言ではない…タチとかネコとかいうお話をしていきたいと思います!
特に、「セクマイ初心者です!」という方に是非とも読んでいただきたい内容となっております。

それでは早速~、どうぞ(っ・ω・)っ


*そもそもタチとかネコとかってなんぞ?*

勘のいい方はすでにお気付きかと思われますが…。
セクマイ界のみならず、最近巷でもちょこちょこと耳にするようになってきたこの不可思議な単語。
これらは簡単に言うと、同性カップルにおける男性役(タチ)or女性役(ネコ)に当たる用語です。
その語源は詳しく調べていないので分かりませんが、腐女子の方々のBLにおける位置付けだと、タチ=攻、ネコ=受とも表現されるようですね。こっちのほうが、字面でも意味合い的にも分かりやすいような気がします。
要はそういうことです。←

異性カップルにおいて、こういう役割の振り分けというのは、ふつうに考えてあまりないことですよね。
なぜなら、男女であれば互いの身体的性が凹凸としてはっきりと区別されているので、特に何も考えることなく夜の営みに臨むことができるからです(心理的などの細かい事情はこの場合関係なく、という意味です)。
しかしこれが同性カップルとなると、そういうわけにもいきません。

ふたりの意向が同じであれば、凸凸同士・凹凹同士だとしても、もちろん異性カップルと同じようにベッドの上で愛し合うことになります。
人間は心慕う相手とは、その肌の温もりを感じたいと望むのがほとんどである生き物。
ただ、生物として同じ器官を持ち合わせている者同士が一体どうやって睦み合うのかというのは…今回のこの記事で語り合いたいことではないので、非常に~残念ですが割愛させていただきます(期待していた人は本当にごめんね)。

以前の記事でもお伝えしましたが、セクシャルマイノリティ同士の出会いでは、自分や相手が自認しているセクシャリティの他にも、色々と確認しなければならないことがあります。
https://note.com/mugi3oishi/n/nca6a1df44e3a【セクシャルマイノリティの基本の“き”〜セクシャリティの種類と性自認〜】
そのひとつが、このタチとかネコとか、ということです。
たとえば自分がタチだとしたら、お相手にはネコさんを。
自分がネコだとしたらお相手にはタチさんを…といった具合に、こういった性的思考を双方がまず確認しなければならないわけです。

「言っても同じ性別同士なんだから、そんなに区別つけなくてもなんとかなるんじゃね?」
「同性同士のHって、男女役がかわりばんこなんじゃないの?」

と、お考えのそこのあなた。

そんなに簡単に済むような話なら、麦さんのようなちゅうぶらりんの風来坊は生まれてこねぇんだぁ!!

……(   ᷇ᵕ ᷆  )ニコッ
次の項目からは、「タチとかネコとかいうのもめちゃくちゃ複雑」ということを、くどくど長々とご説明させていただきます。
セクマイ初心者様方、心してください。いよいよ必見でございますよ…!


*タチ・ネコ・リバはパステルカラー*

ええと…とどのつまり、〝なんかぼやっとしてて線引きがはっきりしない〟というようなことを言いたかったのです…はい。
語彙力と表現力がなくて申し訳ない…。

はいっ。ここで出てきましたね新たな単語が。その名もリバ!
読んで字のごとく、こちらはリバーシブルの略。知ってのとおり、リバとは「相手によってタチ・ネコどちらにもなれるよ"d(。•`ω-)」といった方のことを指すセクシャリティです。

「なぁんだ。そういう便利なセクシャリティもあるんだ。じゃあやっぱり話は簡単じゃん。ていうか、セクマイさんってほとんどの人がリバってことじゃないの?」
…と、今お思いになりましたね?

刮目せよ。←

 ゴメンナサイ(´。・д人)゙w
まぁとはいえ、昨今のセクマイ界では、このリバさんの存在が圧倒的多数であるのも確かな事実です。
それというのも、タチ・ネコ・リバってなんというか〝度合〟みたいなもので、あまりはっきり「タチです!」「ネコです!」「リバです!」って言い切れるばかりでもないんですね。
これもあくまで、麦さんの個人的な肌感覚としては、ですが。。

「自分はベッドでこの役割しかできないよ!」とはっきりしているような方を、バリタチorバリネコといいます。
これに対し、たとえば「ん~、自分はタチ7割、ネコ3割って感じかなぁ?」みたいなふわっとしているような方のことを、この場合はタチ寄りリバと表したりするんですね(割合が逆のときはネコ寄りリバってなるし、麦さんは←これです)。
ただ、〝バリ〟がついているレズビアンやバイセクシャルさんって、最近ほんとめちゃくちゃ少ない!
ことレズビアンの中では、バリタチさんはまだ需要があっても、バリネコさんはちょっと敬遠されがちなような気がします…。

そこはやっぱり、〝女性〟であるからこそっていうか、レズビアン界ってわりとネコ(女性役)要素を兼ね備えている方のほうがとても多いからだと思うんですね。
なので、バリタチさんであればパートナーがバリネコでも、ネコ寄りリバでもタチ寄りリバでもある程度は問題ないのですけれども、これがバリネコさんとなると、リバ要素がある方にとってはちょっときついな…となってしまうわけです(つまりお相手がバリタチさんでなければお付き合いが難しくなるということです)。

麦さんが知り合ったリバさんで「自分はタチ寄りリバではあるけど、だからといってタチ役ばかりではつらい。たまには逆になりたいし、だから完全にネコさんって人とは無理だと思う」とお話してくれた方がいました。
「なるほど、そういうことなんだなぁ…」と感心したのと同時に、おそらく多くのリバさんが、こういった主張を抱えているものなのでは?と気付いた瞬間でもありましたね。
それまでは麦さんも、リバ=どちらにも対応可能、という認識をしていたので…(〝寄り〟というのは恋人にタチ・ネコどちらを選ぶのかという好みの問題であって、ベッド上での役割という意味ではないと思ってました)。

リバさんだとしても、その言葉どおり、お相手のセクシャリティによってタチ・ネコどちらにもなれる、という方ももちろんいます。
こういう場合は〝バリリバ〟と表すべきなのか…そういう言い方は聞いたことがないのでちょっと分かりませんが、とにかくなんかこのへんの度合がうまく合致しないと、お付き合いを続けることが難しくなってしまうんですね。

「本当に相手のことが好きだったら…そんなことくらいで」と思われる方も、中にはいらっしゃることでしょう。
セクシャリティにはパートナーに性的欲求を抱きにくいor抱かないという方もいらっしゃいますし、「体の繋がりがすべてではない」という考え方も、当然理解できます。

でも、相手を好きだと思うからこそ、深部まで触れてみたい。普段見せない姿や表情を見たい、肌の温もりに触れたい、と想うことだって、生き物として自然なことです。

異性カップルであれ同性カップルであれ、その心の動きには何も違いはありません。もちろん双方の了解あってのことだというのは大前提ですが、〝SEX〟という行為で互いの愛情を確かめ合うというのは、コミュニケーションの一環としてとても大切なことであると麦さんは思っています。

こればかりではなく何においてもそうですが、一方的なのはそれは絶対にダメですけどね!
異性同士でも、こういう夜の営み事情は色々と複雑であると聞いたことがあります。
〝セックスレス〟が離婚事由になることも大いに有り得るそうですし、そう考えればいわゆる〝性的価値観〟というのは今を生きる人間にとってとてもデリケートで無視できない、重要な要件となっているのかもしれません。


*タチ同士カップルは時々見るのにネコ同士カップルはほとんど見ないその理由*

さて、ここで突然の性癖紹介(笑)ですが、麦さんはネコ寄りリバを自称しております。
しかし、実際にタチ役を経験したことはございません。
それはなぜかというと、たまたまこれまでお付き合いしてきたお相手が、バリタチの方ばかりだったからです。

ひと言に〝バリタチ〟と言っても様々で、「バイセクシャルで女性に対しては完全にタチ」という人。
「バイセクシャルで男性に対しても女性に対しても攻める方が好き」という人。
「完全レズビアンでバリタチ」という人。中には、「普段は自分がネコのほうが好きなんだけど、麦ちゃんにはバリタチじゃないと無理だなぁ(こちらとしてはそれはちょっと複雑であった)」という人もいました。
もうね、これだけでもホラ…。色とりどりで面白いでしょ?←

麦さんはフェムさんが大好きなフェムであるため、過去の彼女さんたちは皆外見は可愛らしい女性そのものでした。
なんならいっしょに歩いていると麦さんのほうがタチ役っぽかったりもしたのですが、ベッドに入るとたちどころに豹変!愛い奴め、近う寄れ。よいではないかよいではないか…とヱロ親父と化すのですԅ(´ิϖ´ิԅ)ニヘヘヘ
自分も裸になってくれる人や、「脱ぎたくない、女の子から触られるのは苦手」と言って頑として肌を見せてくれない人だったり、本当にその人によってまったく思考が違いました。

ではなぜ、タチ役に回ったことがない麦さんがリバを自称しているのかというと、「そういう願望があるから」に他なりません。
異性カップルでもそういう女性は少なくないと思うのですが、要は「パートナーに対して尽くしたい」という想いがあるのです。

喜んでももらいたいし、自分の手で相手が変化する様を見てみたい。早い話が「愛したい、奉仕したい」という欲求が、自分の中に芽生えてくるんですね。

ただ、この欲求が正しく「タチ」に該当するのかは、果たして定かではありません。
単に「性に積極的なネコ」というだけのようにも受け取れるし、実際自信を持って「タチ」になれるのか?と聞かれれば、麦さんとしては完全にはきっと無理です。

でも、ここがレズビアン同士の難しいところなんですけれど、「相手に奉仕する」ということが〝タチ〟ならば、一体どの程度まで奉仕すればそうと言えるのか?ということになりますよね?

下品な話になりますが、そういった道具…つまり大人のおもちゃを使用しない限り、女性同士のSEXには明確な終わりがないわけです。
こうなるともう、双方が満足した…という時点で終了と考えていいと思うのですが、異性カップルやゲイカップルの営みのように、「挿入、摩擦、射精」といったような分かりやすい段階がありません。

では、レズビアンカップルにおいて、何をもってしてタチやネコと自覚するのか?

ネコは比較的自覚しやすいと思うんです。しつこいようですが、レズビアンは〝身体的にいって女性である〟ので。
ここで多くのレズビアンの方が悩むことになるのが、「自分にタチ要素があるのか?」ということだと思うんですよね。セクシャリティに〝バリ〟が付く方を除いて。…いや、それも怪しいな、どうなんだろう…(๐•̆ •̆๐)ウーン

まるで持って生まれたかのように、「自分はタチである」と自覚されている方も中にはいらっしゃいます。
レズビアンのセクシャリティには、ダナーズ思考と呼ばれるものもあります。
〝ダナーズ〟とはつまり、「男性的な振る舞いをする者同士でパートナーになる」という意味です。
表現としては、ボイ×ボイなどと書かれたりもします。
このセクシャリティは単純に「ボーイッシュな服装をしている人を好きになる」というばかりではなく、「立ち居振る舞いまで男性的である」人のことが恋愛対象になるという、同じく男性的な女性のことを指します。
身体的には女性でも、精神的思考的にはゲイである、とも言われているそうです。

確かにこういうタチ×タチさんのカップルは時折見かけることがあるのですが、ネコ×ネコさんのカップルにはこれまで一度もお目にかかったことがありません。
タチ×タチカップルは存在するのに、ネコ×ネコカップルは滅多に成立しないらしい。それは何故か?

「ちょっと何言ってるか分かんないですね」的な回りくどい説明になっちゃいましたが、上記の内容を踏まえた上で、先をお読みください。
果たして自分にタチ要素があるのか、ないのか。ネコ×ネコ同士が成立しにくい理由…それは。

ずばり、ハァハァ感の有無。
この一点に尽きるのではないだろうか…と思います。


*ハァハァ感*

これただのオノマトペやないかい。
そう突っ込んでくださった方。いつもありがとうございます(* ´ ` )(* . .)

これはね~、実は麦さんも、他にうまい言い回しがどうしても思いつかなかったんですけど…(でしょうね)。
要は、「相手に対して〝ハァハァ〟するか?」ということなんです。極めて男性的に。

〝男性的〟。ここが大きなポイントです。
たぶん、特にセクマイでなくても多くの女性の方が、同じ女性の裸体を見て「美しい…」くらいは感じたことがあると思うんですね。
でもそれって、「自分もあんなふうになれたらな…」というような憧れとか、「若い頃は自分も…」という懐かしさだとか、「曲線美が素晴らしい!」といった芸術的観点とか、そういう感動であることがほとんどだと思うんです。

では、レズビアンやバイセクシャルの方が、自分と同じ女性の裸体を見てどう興奮すr…感じるのかというと。

「美しい…」
「エッチだ…」
「柔らかそう」
「すごく形のいいおっぱいだなぁ」
「綺麗なくびれ。撫でた~い」
「絹のような肌だ…すべすべして指触りよさそう」

↑これはノンケの女性でも、もしかしたら思うことかもしれません。
はい!それで!ここで!
もしこの感情に、↓こういう要素が加わったら!

「抱き締められたい」
「愛されたい」
「包み込まれたい」
「なでなでされたい…」


↑こういう欲求が混ざった方は、限りなくネコに近いセクシャリティをお持ちだと思われます!
そして!更に!

「揉みしだきたい」
「舐めたい」
「吸いたい」
「むしゃぶりつきたい」
「×××したい」

「▲※〇×◆wくゎせdrftgyふじこlpとかなんかもう色々めちゃくちゃにしたい」
「なんで自分にはチ●ポが生えてねぇんだちくしょう」


↑この欲求があった場合のあなたは、紛れもなくタチです!もう一見してすぐにそうだと分かりますねこれは!

これです、これ!これが、麦さんの言いたい男性的な〝ハァハァ感〟です!
分かった!?ニュアンス的にでも伝わりましたかねこれ!こういうことです!こういうことっヾノ。ÒдÓ)ノシ  バンバンバン!!


*落ち着けこの馬鹿*

シナモンアップルティーが美味しい…☕︎*゚←

まぁあの~、上記で申しましたのは、本当に極端な例だと思っていただければ…。
レズビアンでなくても、ノンケの男性でもビアンネコに近い感覚を抱く方もいるでしょうし(胎内回帰って心理でしょうか?)、「なんかもう全部の欲求を感じてます」って、欲張りハッピーセットみたいな感覚の女性だってこの世にいるかもしれません(ちなみに麦さんはこのハッピーセットのような感覚の持ち主)。

ただ、当たらずも遠からずなところだとは思っています。
つまり、麦さんの考えとしては、
「相手からしてもらいたいという欲求のほうが大きい」傾向にある人がネコ寄りということになり、
「相手にあれこれしたい欲求のほうが大きい」傾向にある人が、タチ寄りということになるわけですね。

麦さんですね、ここ最近、自分と同じネコ寄りの方から声をかけていただけることがなぜか増えまして。。
なんだろう?これも歳のせいかなぁ?姉御肌節が滲み出てしまっているからかなぁ…。
声をかけていただけること自体は本当にありがたいですし、その方々がセクマイ界に足を踏み入れてまだ日が浅いということもあって、「同じセクシャリティというだけで断ってしまうのもな~」と思い、しばらくやり取りをさせていただいたのですけれども…。

お話をすること自体は、とても楽しかったんです。楽しかったんですけれど、何かが違う。
何かこう、足りないような…。いまひとつ盛り上がらないような、なんかそんなような気がする…!
タチさん相手では感じなかった、この物足りない感じ…。会話の内容なんてさして誰とも大きく変わらないのに、一体この物足りなさの正体はなんなんだ!?

…と考えあぐねた結果、タチさん特有の「ハァハァ感」、すなわち「隙あらばお前を捕って喰う」精神が、ネコさんからは感じられないんだ…!という答えに行き着きました。はい。
感覚で言うなら、お酒好きな人がノンアルコールドリンクを飲んだときのような感じ?
甘いもの好きな人が、糖類ゼロのスイーツを食べたときのような感じ…。
炭水化物皆無の置き換えダイエット食品を食べたときのようなあの感じ…!
分かる?伝わる?←なんとかしてこの「ハァハァ感」がお留守な感じを伝えようと奮闘してる。

たぶんネコさんって、タチさんから求めてもらえることで自分もその気になってくる性質なんだと思うんです。
野生動物の逆verみたいな…。

そう考えるとタチやネコって、本能的にハンター側であるか獲物側であるか…ということになってくるんですかねぇ。
あれ?でもそうなると、リバさんっていうのは一体どういうことになるんだ…?
……〝赤ずきんの狼〟っていう位置付けでよろしい?←違うと思う。

まぁ、そんなわけでして。
なんかふわっとした内容になってしまいましたけれども、そもそもテーマにしたこと自体がふわっとしているので、タチ=ハンター、ネコ=赤ずきん、リバ=赤ずきんの狼であると、なんとなく結果的にそうご理解くだされば万々歳かなと思います(ん…?タチとリバは配役が逆では…?)。

セクマイ初心者の方々、今回はなんかそんな感じです。←
少しでも皆様のセクシャリティ自認の気付きとなる、お役に立てましたら幸いです。

それでは、最後まで目を通してくださいまして本当にありがとうございました✼
また次の記事でお会いしましょう~( •ω•ฅ).。.:*

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