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絵を描くということ

先輩のご親戚の方の経営されている、お漬物屋さんのちょっとしたポップを描かせていただきました。
義実家含め我が家もこちらのお漬物屋さんが大好き。義実家に遊びに行くたびに出てくるお漬物、大根、わらび、沢庵…いやーこれおいしいよな〜と常々思っていて、お義母さんにこのお漬物ってどこのですか?とお店を紹介してもらったら、まさかのまさかで先輩のご親戚…という世間は狭いなあ案件からはや数年。
昔ながらのしっかり味で美味しいお漬物と、朗らかなおばあちゃんがいつもニコニコ迎えてくれる、とても素敵なのお店です。値上げラッシュのこのご時世にこんな値段でこの美味しさ、本当にいいのか!?と思うくらいの、いい意味で値段と味が噛み合ってない(念の為に言うけど、ホントにいい意味で!!)こんなお店が世に埋もれているのが勿体なくて、ただのファンながらもなにかできないかな〜…と常々考えていました。すると、たまたまインスタで私の新年の抱負(絵をいっぱい描きたいぞ!みたいなやつ)を見てくれた先輩から「ねえ、良かったらお店のイラストとかさ、描いてほしいんだ!」との一言をいただきました。
実は私、昨年同じ職場の方のお子さんたちの部活や習い事の引退記念で何枚かイラストを描かせて貰っており(お礼にめちゃくちゃ沢山お菓子を頂いて嬉しかった)それを見ていた先輩、いつか頼んでみたかったんだよー!とニコニコ提案してくれたというわけなのです。

そんなわけで、ポスターのような似顔絵付きのイラストを一枚仕上げて、先日お店にお届けしてきました。
完成品は先輩づてに画像としておばあちゃんの目に入れてもらっていたのですが、是非実物は直接届けに行ってあげてほしい!とのことでドキドキしながらの訪問。おばあちゃん、いつも喋ってくれるけど私のことなんて誰だか知らないだろうし、いきなり現れてイラスト渡して驚かれやしないかと緊張していたのですが、
「あの〜、◯◯(先輩)さんの同僚の…」とおそるおそるお伝えすると「ああ〜!!!!見ました見ました!!!!」と笑顔で応えてくださって。奥からお孫さんたちも出てきて、イラストを見てウワー実物だ!◯◯ちゃんから見せてもらってました〜ありがとうございます!等ともったいないくらいいろいろな言葉を頂き、もう緊張とか嬉しいのとかぐちゃぐちゃの気持ちで変な笑顔を浮かべ、手汗ダラダラになりながら、「だだだだだ大好きですここのお漬物!!エヘエヘ」みたいなことをなんとか絞り出して、無事お渡しイベントは終了しました。

お土産にお漬物も頂きました。イラストをお渡しする前にまず買い物してから…というわけで先にいくつか購入していたので、結果大量のご飯のお供が、我が家の冷蔵庫に鎮座することになりました。白米の消化が捗る捗る。そんな大量のお漬物とともに帰路につきながら私が思ったのは「描いてよかったなあ」ということでした。
私は自分のやること、できることに自信がなく、褒められることも得意じゃありません。他人様にプラスに捉えて貰えることがあっても、いやいや…その裏に何かあるのでは…?と考えてしまうような、かなり面倒くさいひねくれものです。自分でもめんどいこの性格が嫌になります。
だけど今回は本当に「喜んでもらえた、嬉しい」その気持ちで、心がいっぱいでした。
自己満足で描いているのもいいけれど、やっぱり喜んでもらえるものを描くことって、いいもんだなあ。その原点に、改めて気づかせてもらえたような気がする出来事でした。先輩、おばあちゃん、嬉しい気持ちをありがとう。

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