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美しき奈良ホテル 

長年行ってみたいとずっと思い焦がれていた老舗のホテル。

「奈良ホテル」

コロナが流行る直前に両親へ敬老の日のプレゼントに宿泊しました。

こちらのホテルは1909(明治42)年開業。

明治時代に国家の迎賓館として作られました。

建築家の辰野金吾・片岡安の設計です。

今は新館も出来ていますが、もちろん私たちは辰野金吾さんたち設計の本館に泊まりました。

自社仏閣の雰囲気もあり

「桃山御殿風檜づくり」の和洋折衷建築で
明治以降からほとんど変わらない佇まい。

まずこの外観の重厚感と美しさに圧巻です。

ホテルマンが中に入った瞬間パチリ

入り口から緊張…

私たちみたいなのが入っても良いのかな、と怖気付いてしまいました。笑

ロビー吹き抜け部

受付ロビーは結構人がいたので2階から撮りました。

柱や壁、階段、天井、の隅々までディテールが凝っていて、どこに目をやれば良いのかわからないくらいの見応えです。

合わせた調度品や家具、照明も主張せずとも高級感溢れています。

この格天井がまた素敵
2階の待合スペース?立ち入りが出来ないところもあり。
少し床が傾いているように感じた。
ラウンジスペース
ホテルの施設見学をされている模様

ロビーやラウンジ、廊下の至るところに洋画や日本画の名画や美術品が飾っていて美術館の様でもあります。

残念ながら私は美術品に詳しいわけではないので
細かいご紹介ができません…(申し訳ないです。笑)

アインシュタインが弾いたピアノ
部屋までの廊下。ふかふかの絨毯のおかげで息子はこけ放題。

とにかく天井高が高いのですが、多分4〜5m
くらい?

廊下やロビーにこの高さはまだ分かるんですが
宿泊する部屋もこのままの高さ…

そこにベッドが置いてあるので

これは落ち着いて眠れるだろうか、と不安になりました。

部屋のインテリアもタイムスリップしたみたいな設え

ベッドに横になると、さらに天井高さが強調されてクラシカルな雰囲気も合わさってちょっと怖い。

と、思いきやグッスリ眠れました。

あまりにも寝心地が良く、夢を見ることもありませんでした。

これはベッド自体が凄いんじゃないか、と思い後日調べてみると、

奈良ホテルは全室「エアウィーブ」のマットレスを使用しているとのこと。

しばらくして自宅のマットレスをエアウィーブに買い換えたくらいです。笑

窓から見える庭も手入れがされていて美しい景色でした。

二重サッシなので寒くない

少し心配していた洗面脱衣、トイレやお風呂。

本館だから、もしや設備類が古いままだったら嫌だな〜と思いましたが、そこは最新設備になっていてひと安心!

子どもと入るには難しかったお風呂

そして、せっかくなのでちょっと館内の探検へ。

手すりや、窓枠、建具枠がひとつひとつ美しいのなんのって…

匠たちの技巧が光っていました。

きっと辰野金吾さんたちの細部の細部までこだわった緻密な設計に苦しんだ大工さんが沢山いるのかな…

今の時代これを全部作ったら施工費はどうなってしまうんだろう。

昔は当たり前のように高額な材料を用いて全てを手作りをしていたのか、なんて贅沢な…

とか、思ったりしながらホテル内を見学しました。

まだ1歳半の息子

こんなに素敵なホテルに来たのに幼過ぎてきっと息子の記憶に残っていないんだろうと思うと

ちょっと残念ですが、大人たちはみな大満足!

「あと1週間はゆっくりステイしたい」

と旦那に言いましたが

「勘弁して…」

とのことでした。笑

奈良の観光もしたいですが、私としては

こちらのホテルに泊まるなら外を出歩くよりも館内でゆったり過ごす方が贅沢な気がしました。

また頑張ってお金を貯めて泊まりに行きたいと思います。

mugu

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