六車 亮

Strategist@I&CO Tokyo。世の中の変化や時代のキーワードなど…

六車 亮

Strategist@I&CO Tokyo。世の中の変化や時代のキーワードなど「企画を考える・通す」を備忘録も兼ねてまとめていこうと思います。たまに麻雀のことも。 https://twitter.com/MushuMugu

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  • アイデアの型まとめ

    企画を作るときの型をまとめていきます

最近の記事

麻雀アパレルビジネスの立ち上げがめちゃくちゃPMFだった

PMFとはProduct Market Fitの略で「市場を満足させることができる商品で、正しい市場にいること」を意味します。 PMFが達成している時のシグナル 異様に低い金額で問い合わせや受注が獲得できる。 予算を使っても使っても利益が出てしまう。 事業の成長に商品開発や採用が追いつかない。 フィットジャーニー PMFを達成するまでの道のりとその後のプロセスを表したもの フィットジャーニーに沿って麻雀アパレルビジネスのこれまでを振り返ってみます。 CPF:Cu

    • 自分でD2Cブランドを作ってわかった売上に効果があること/ないこと

      5月にファッションブランド【宝燈】を作って怒涛の2023年が終わりを迎えようとしています。 そこで今まで実施したマーケティングの中でその効果を振り返り、まとめようと思います。 1️⃣ブランド化 まず一番大きな変更としては「ブランド」にしたこと。 元々、「麻雀グッズ作家」として活動していたところからブランド化しました。その結果、社会的な捉えられ方が変わったと思います。 具体的には、麻雀番組や麻雀雑誌に取り上げられたり、コラボや協賛案件の話が来たり、海外のお客様から発注が来た

      • 麻雀のことが好きすぎて麻雀の服を作った

        麻雀アパレルブランド「宝燈 -pouto-」を立ち上げました。 主にTシャツやスウェットなどのアパレルとアクセサリーを展開しています。 気になった方はこちらにサイトがあるので見てみてください。 始めたきっかけ 元々、「オシャレな麻雀アパレル」を作りたいな〜とぼんやり考えてましたが、ある日、急に と思いつきました。絶対面白いと確信があり、絶対に形にしたいと、そこから形の仕方を調べました。 シルクスクリーンという服にデザインを印刷する技法があること イラレでデザインデー

        • クリエイティブなBXアイデアとは? ①

          昨今、Business Transformation(BX)というキーワードが世界的に注目を集めています。ビジネス環境の変化に伴って、カンヌライオンズでもBXにおけるアイデアとそのクリエイティビティを評価するための部門Creative Business Transformation Lionsが設立されました。 そこで今回はその新しい部門でどんな「企業を生まれ変わらせる」アイデアが評価されたのかみていきました。 審査基準は「Does this unstatus-quo ev

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          これで妻とケンカが減った!今年買ってよかった物

          2021年はリモートワークにより、家族でいる時間が増えてよかった反面、お互いが尊重しあい、どう心地よく過ごせるかを問われた試練の年だったとも言えるのではないかと思います。 そんな中で、六車家ではこれを買ったから無駄な衝突が防げたと思うアイテムを選んでみました。ご参考までに読んでみてください。 今年買ってよかった物①食洗機買ってよかった一番のアイテムですが、購入・導入までの道のりは険しかったです。 費用が高い問題 大体8万円ほどしました。高いです。でも、毎日皿洗いをしてく

          これで妻とケンカが減った!今年買ってよかった物

          クリエイティブなB2B広告

          2022年のカンヌライオンズにB2B部門が新設されますね。そこでカンヌに先立ってB2B領域でクリエイティブだなと思った事例をピックアップしました。 BtoBは耳のこし系企画が多い?印象的なセリフやコピー回しとサウンドで 耳に残るタイプの企画。 古くは 「Intel Inside / インテル入ってる」 「だけじゃない帝人!」 「旭化成イヒ!」 最近だと「なんだしなんだしAGC」など。 この手の企画がすごいのは もちろん脳にダイレクトに響くので、 ターゲットの第一想起に入り

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          麻雀・スケボー・転職から見つけた「興味の保ち方」

          「エンジニア30歳限界説」 自分が理系の学生の頃、研究者やエンジニアは30歳をすぎると成長できない、キャリアの限界なんて話を聞いたことがありました。 30歳すぎると新しい理論を受け入れられなくなるからだとか。確かに30歳を過ぎた今、「新しい物事」に興味を持つことが若い頃より減った気がする。 このところ人生100年時代についてよく考えますが、数十年周期で「学び直し」を前提としているこの新しい時代を生きていくには30歳限界なんて言ってられない。 興味は上達の源泉。何歳にな

          麻雀・スケボー・転職から見つけた「興味の保ち方」

          「仕事がゲームでゲームが仕事」って思うほどのゲームに出会った

          大好きな言葉をもじってタイトルをつけてみました。 ですが、控えめに言っても間違ってないゲームに出会いました。 Nintendo Switchなどで配信されている "Little Big Workshop"です。 今取り組んでる仕事のリサーチの際に見つけたのですが、主に「マーケティング」と「生産管理」をして、工場を成長させていく工場運営ゲームです。 プレイしてみるとすごく奥が深かく、仕事にも活きそうなのでまとめてみました。 マーケティングマーケティングは主に「クライアン

          「仕事がゲームでゲームが仕事」って思うほどのゲームに出会った

          麻雀は〇〇が8割

          突然ですが、麻雀の1局には結果が5パターンしかありません!!! 結果①:自分がアガる 結果②:右の敵がアガる 結果③:向いの敵がアガる 結果④:左の敵がアガる 結果⑤:誰もアガらない 「自分がアガる」結果①以外の展開は敵の攻撃への対応、つまり守備に回ることになるので5パターンの結果のうち4つ、つまり8割は守備が必要になる展開。 といっても過言ではありません。 そこで今回は麻雀における守備のテクニックを紹介します。これを身につければ初心者卒業です! こんなときどうする

          麻雀は〇〇が8割

          クリエイティブとビジネスの関係値

          クリエイティブとビジネスというものは右脳と左脳、フィーリングとロジックなど相反するもののように捉えられていることが多いと思います。 今回はその仲立ちになりうる指標やデータとして、どういった施策やクリエイティブが売上に貢献するのかをまとめてみました。 指標:ソーシャルエンゲージメントスコア Twitterが25のブランドに対して行った調査によると「Twitter上での会話量」と「売上」には統計的関連性があり、ブランドについてのTweet数が10%増えると売上が3%増加する

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          Inventionとは何か考えてみた

          Business Invention Firmを標榜するI&COに入社して1年が経とうとしてます。 クライアントに "Invention" を提供すべく日々仕事をしているのですが ふと思うのは Inventionとは何か? ということ。 単にアイデアってわけではないし、厳密に考えだすとあやふやな概念です。 自分の提供価値をよりシャープに捉えるために今回は "Invention" について自分なりに考えをまとめてみようと思いました。 辞書的な意味まず手始めにオックス

          Inventionとは何か考えてみた

          【企画力の筋トレ】思考回路をなぞる

          企画力を上げるために色々なことをやりましたが、 一番力がついたと感じる企画筋トレが 【思考回路をなぞる】 という練習方法。 企画本やセミナーの盲点世の中に企画作りの原理原則やケーススタディはたくさんあって 大抵は綺麗に整理されていてわかりやすい。 シンプルに洗練された発想法が売られている。 しかし、実際の企画時の頭の中はこうだと思う。 思考はあちらこちらに飛び、進んでは戻り、分かれ道に袋小路、たまに遭難しては数時間も同じところをグルグルしたり、思いがけず発見がスタ

          【企画力の筋トレ】思考回路をなぞる

          DXの裏にあるIX 〜インサイト・トランスフォーメーション〜

          8年前の就活でバズった動画僕が就活した2013年はFacebookが世の中を席巻しSNSが世の中を変えていく中で、 どこの企業説明会でもこの動画を見ました。 https://www.youtube.com/watch?v=u06BXgWbGvA&t=1s 動画で紹介されている象徴的なファクトをあげると 5000万人ユーザー獲得するのにかかった年月は ラジオ38年テレビ13年に対しFacebookは2年しかかかりませんでした Googleでの検索数は2006年には毎月27

          DXの裏にあるIX 〜インサイト・トランスフォーメーション〜

          自分の価値観が変わった広告の本

          ①コミュニケーションをデザインするための本2013年に発売されたこの本。 コピーライターに憧れ、就活では広告代理店への内定を無事勝ち取り、 入社までにライバルと差をつけるべく鼻息の荒かった僕は 当時、必読と言われたこの名著と出会い、 たった1冊でコミュニケーションデザイナー志望に 変わったのを覚えています。 そして、今読んでもメディア環境のアップデートはあれど、 コミュニケーションを企画する上で大事なことが詰まっている。 「人間のリアルに向き合って考えて企画/設計すること

          自分の価値観が変わった広告の本

          強いアイデア・コンセプトになる英語コピー11選

          英語でコピーを書く機会は ヤングカンヌなど英語で企画しないといけない時ぐらいでしたが、 ただでさえコピーは難しいのに、英語ともなると苦労しました。 しかし、英語のコピーには「てにをは」がないためか、 行間より言葉の掛け合わせ自体に表現を担わせる傾向が強く、 よりシンプルで太い企画フレームやコンセプトになるものが多いと思います。 そこで後学のためになるかと思い、 英語のコピーで個人的に好きなものをまとめました。 ①NOTHING but Gold / NIKE NIKE

          強いアイデア・コンセプトになる英語コピー11選

          令和版1000人〜1億人スケールごとに考える「なぜ人は動くのか?」

          それって多いの?「Twitterで5万いいねを超えるとバズった」となんとなく言われるようになってから企画を評価するときそこを基準に考えるようになったのだが、 なんで「5万いいね」なんだっけ? また、Twitterだけじゃなく ニュースやケーススタディに載る数字を見て、ん?これって多いんだっけ?少ないんだっけ?と規模感が捉えきれないことがあります。 そんなとき思い出したのが 2014年に広告代理店に入社した当時発売された 「広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあき

          令和版1000人〜1億人スケールごとに考える「なぜ人は動くのか?」