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#7 ON-GAESHI

タイトルは「恩返し」の変換ミスです。有名ブランドみたいで、スタイリッシュでしょ(笑)格好良いから、今回はこのままでいきます。肝心の内容は、まさに恩返しについて。

noteでの活動って、きっと母への恩返しに始めたところもあるんです。今でこそ作家として表現に携わっていますが、その原風景には母とのやり取りがある気がしていて。それが、夏休みに課せられる読書感想文です。

これはもう懺悔ですが、とくに低学年の頃は、ほとんど母が書いていたような記憶です(笑)それでも「まずは、文章の書き方を覚えんとねぇ」とニコニコしながら横にいた姿を覚えていて。お蔭さまで、同級生たちが抱くような「何かを書く」ことに対する抵抗感はずーっと無い。

アリガトさんです。

とまぁ、今ではすっかり恩に感じていて。ただ、どうやら恩と受けとめるか否かについては、相手が決める側面もあるようで…。

あるとき、師匠とそのあたりの話になったことがありました。私が尊敬の意を込めて「弟子にして欲しい」と渋めな申し出をした際、返ってきた言葉が…

誰かが(自分を)師匠と呼ぶのはその人の勝手。師匠って自分で名乗るもんじゃなくて、相手が決めるものよ。だから、弟子はいないし取らない。

いやぁー、当時はかなりシビれた記憶があります。師匠は、口は悪くても面倒見の良い方で。私以外に世話になっていた者も多かった気配ですが、そのどれにも頓着せずに、バッサリ。

以来、同じ申し出をくり返したこともなく、その姿勢だけをうっすら頂いています。連絡も、稀にしか取りません。

ただ、そういう距離感って、こと対人職には大事な気がします。自分の提供したものが(どちらかといえば)直接誰かに届く仕事をしていると、「〇〇したのにな〜」なんて、勝手に恩返しを期待しちゃうこともある。

「恩が返ってくるのかどうかなんて知らねーよぃ!はい、お次〜」って構えでいる方がヘルシーです。恩も水ものですね、きっと。

そんな訳で、恩返しにまつわるエピソードでした。今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。母についても、まぁ追々、生存確認としてでも見てくれれば尚良しです(笑)

ではでは。

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