むじ877

大学教員、たまに作家。もし良ければ、カフェオレなど片手に「ことば遊び」にお付き合いくだ…

むじ877

大学教員、たまに作家。もし良ければ、カフェオレなど片手に「ことば遊び」にお付き合いください。

最近の記事

#17 時速21キロ

ほんとーに久しぶりの更新になります。「ことばを紡ぐ」ことの主戦場が、2022年においてはnoteではなかったという次第です。そんな只中でも、書き残してみたい出来事があったので、今回はそのお話。 よければ、お付き合い下さい。 年の瀬、異国で夜中に電動バイクを走らせるという、文字に起こすとなかなかな時間を過ごしてました。夜風に肌をあずけるなかで、ふと気づくことがあって。 時速21キロで走るのが、何ともしっくりくるというもの。 何のこっちゃ!でしょうが(笑) そのくらいの

    • #16 SNSとの付き合い方

      noteも含めて、何となくSNSを動かさなくなった今日この頃です。たまに触れてはみるものの、これまでのような使用感には至らずで…。そこで今回、ちょいと腰を据えて考えてみました。 とはいえ、以前から上手に使えていた方ではなく。周りは、宣伝に活用するアート仲間や世間にモノ申す学者仲間、それこそ承認欲求の塊のような知人まで十人十色で、みんな色々あるんだなーって具合でした。 どうして彼らのように使えないのか…。 使い続けられないのか…。 考えるなかで発見したのは、自分の性分と

      • #15 体力って大事

        ご無沙汰しております。かれこれ1ヶ月半ほど、ある一つの作業に没頭して(できて?)おり、更新が滞っていました。ごめんなさい。今後もお付き合いいただける方は、久しぶりに読んでやってください。 冒頭のとおり、もう50日ほど世俗と離れ、ネットと離れ、人里離れ…、一つの作業だけに浸っておりました。まぁ私のできることは結局のところ「書く」ことで、世に放り投げたい言葉を、noteではないところで粛々と紡いでいた感じです。 そんな日々がひと段落して、ふと気づいたことが「体力って大事よね」

        • #14 始末

          別に誰かを懲らしめる訳じゃないですよ(笑)文字どおり、始末っていう言葉には「始まりから終わりまで」って意味があります。今回は、ある物事が終わりにむかっていく時のお話。 始末について、拾い上げたい点があります。それは、物事を締めくくる際の主体性というか。終わりに対する「自ずから」感です。 誰かや何かが連れてきた終わりではなく、偶発的にやってきた別れでもなく、自分から何かを閉じる方へとむかうニュアンス。そんな姿勢が、透けてみえる気がするんです。 そして、それって結構な痛みも

        #17 時速21キロ

          #13 平時からヤバさが出てくるように

          一心不乱にコトを動かしている人って、ある種のヤバさを纏っています。世俗離れした雰囲気というか、凄みというか。どっかオカシイ(笑)今回は、そんなお話。 この類いのヤバさって、場面で切りとれば、多くの方にも身に覚えがあるものかもしれません。如何です? 個人的には、スポーツの最中に何かを模索しているとき、または学者として何かを書き切ろうとしているとき等々が浮かびます。何かを探しとる…瞬間なのかな。まぁ後語りですが。 こういう瞬間って、少々むず痒いですが、美しいなと感じます。混

          #13 平時からヤバさが出てくるように

          #12 学会もプラットフォームの一つに過ぎない

          多くの学者は、それぞれ学会に属しています。カッコ良くいうと専門家集団ってやつです(笑)そこでは年に数回、大会も開かれます。今回はそんなお話。 大会中は、発表をしてウケたりスベったり、夜深くまで飲みながら研究談義をしたり…とまぁフェスみたいな感じです。新しい知見だけでなく、先輩学者や後輩たちと親交を深める場でもあるし、そこから何かお仕事へと繋がっていくこともある。私も随分と、分厚い時間を過ごしてきました。 それが今やオンライン開催となり、オーディエンスとのやり取りは事前録音

          #12 学会もプラットフォームの一つに過ぎない

          #11 善人?悪人?…いやいや、人が悪い

          ある日、友人とご飯を食べよるときの話です。そこでの会話に触発されて気づいたんですが、悪い人、つまり「悪人」と「人が悪い」はどうやら違うようなのです。今回は、そんなお話。 何が違うのか…。多くの場合、物事の善悪でもって線が引かれます。その意味で、善人/悪人で分けられそうですが、ここでは、メタ的か否かという補助線を使ってみたい。 よくよく省みれば、そして言ってしまえば、世の中の善悪なんて実にいい加減で。『桃太郎』の英雄譚も、鬼サイドからみれば殺し屋です。自分の言動をめぐって「

          #11 善人?悪人?…いやいや、人が悪い

          #10 最近、与える側になってきとる

          これまで多くの場面で「もらう側」だったような気がします。先輩に教えてもらう、身近な誰かにちょこっと奢ってもらう、心配してもらう…etc。それが今年に入った頃から、めっきり「もらう側」→「与える側」にシフトしつつあります。 ときに、「もらう側」には気質のようなものがあると思ってて。白状すると、私もその気質には多少なり自覚的です。どちらかと言えば財布の紐は固めですし、何かをもらうことについての心得がある…ような気がする(笑)あまり威張れるもんじゃありませんが。 で、そういう小

          #10 最近、与える側になってきとる

          #9 色違いとの付き合い方

          ご無沙汰しております。さて、実は今年の抱負の一つに「色違いを止める」というのをこっそり決めてまして。今回は、それとどう付き合っていこうかーってお話です。 いつの頃からか、全く同じアイテムの色違いを買うようになっていました。Tシャツやトレーナー、靴、鞄…etc。それはきっと、そのブランドの規格がしっくりくるから+他を探す余力が湧いてこないからなど。特に後者の理由は、歳を重ねるごとに大きくなっている気配です。 そもそも自分の骨格にビタッ!とくるサイズ感の物を探すこと自体、もは

          #9 色違いとの付き合い方

          #8 法則的世界観

          タイトル、漢字にすると圧がすごいですね(笑) noteを始めるにあたって、色々と「やり方」を調べました。すると、コツやノウハウが山ほど出てきて。その際にゾッとしたこともあったので、備忘録までに記しておきます。 何でもそうですが、how toの類いって何やら合理的な方法って感じがします。先人たちが見つけた、ムダを省いたやつという印象。 だからこそ、新参者や初心者はまずそこを手掛かりにする。とっかかりのコストを減らすように。時間を省くように。大転けしないように…etc。

          #8 法則的世界観

          #7 ON-GAESHI

          タイトルは「恩返し」の変換ミスです。有名ブランドみたいで、スタイリッシュでしょ(笑)格好良いから、今回はこのままでいきます。肝心の内容は、まさに恩返しについて。 noteでの活動って、きっと母への恩返しに始めたところもあるんです。今でこそ作家として表現に携わっていますが、その原風景には母とのやり取りがある気がしていて。それが、夏休みに課せられる読書感想文です。 これはもう懺悔ですが、とくに低学年の頃は、ほとんど母が書いていたような記憶です(笑)それでも「まずは、文章の書き

          #7 ON-GAESHI

          #6 さっさと名乗って、やってみる

          先週は何かと気忙しく、さっそく週2回更新が追いつきませんでした。申し訳ないです。と言いながら、まだフォロワーが全くいない現状(笑)それでも、誰へでもなくお詫びする。頭を下げる。それは、ココでは「作家」としてやっていく気構えが多少なりあるからです。 もし偉気に聞こえたら、ごめんなさい。それは意図してないです。なりたい何かがあるなら、いっそ「なって」みると、割と背筋がシャンッとするもんです、というお話。 好きな言葉の一つに、ロバート・ロドリゲス氏(映画監督)による、次のものが

          #6 さっさと名乗って、やってみる

          #5 給料どろぼうも案外しんどかった…

          怒られそうなタイトルで、すみません。恥ずかしながら最近まで、給料どろぼうのような位置におりまして。もちろん、諸事情につきです(苦笑)100%望んで、そのポジションに居た訳じゃない。ただ、いろんな想いを成仏させる意味でも、そこから見えてきた景色を記しておこうと思います。 働く=社会と接点をもつことだった 多くは語れませんが、簡潔にいうと「これまで負担をかけ過ぎたので、業務軽減です」とのことで、手元から仕事がどんどん消えていきました。こうして、私の給料どろぼう状態は始まりました

          #5 給料どろぼうも案外しんどかった…

          #4 本人の責に帰さないし、帰せない

          今回はちょっと勇気のいるお話をします。したいです。それは、withコロナといわれる社会で、あまりヘルシーとは思えない優しさや許しが散見されるというもの。 例えば何かの〆切があったとします。そして、どうにも間に合いそうにない。そんなとき、次のような台詞が聞こえてきます。 「ネット環境が悪く、情報の把握が遅れてしまい…」 「リモート続きで体調不良なので…」 あるいは、どこか現場へ赴かないといけない場合に「この状況下だと、感染がこわくて参加できない」云々。 これはもうね、

          #4 本人の責に帰さないし、帰せない

          #3 合宿的な思考

          2021年の元旦から「合宿」と称して、いつもより少しだけ自分のお尻を叩く日々です。もちろん三日坊主との闘いもありましたが、何とか継続中です(笑)。今回は、その中でみえてきたお話。 「合宿」ときくと、日本では部活を思い起こします。私自身、ずっと運動部だったこともあり、馴染みのある響きです。とくに大学時代は、いわゆる古きよき厳しさの残る部だったこともあり、そこにはある種の思考停止がありました。 つまり、自分でアレコレと決められない。先輩が決めたことに倣うというか。慣習的なとこ

          #3 合宿的な思考

          #2 速さをとるか、深さをとるか

          #1に引き続き、PC設定のお話からです。はい、私事で恐れ入ります。せっせとPC設定に励んでいると、やっぱりおすすめのアプリ等が視野に入ってきます。これは、きっともう不可避なんでしょうね(笑)それでも一つ、作業を短縮できるというアプリを導入してみました。今回は、そんなお話。 便利の功罪「便利ですよ」を謳うそれを使うと、確かに作業時間は短くなる気配です。と同時に、ある種の感触の無さみたいなものに危機感を覚えました。 イメージとしては、アプリという箱の中で、自分の代わりに何かが

          #2 速さをとるか、深さをとるか