#17 時速21キロ
ほんとーに久しぶりの更新になります。「ことばを紡ぐ」ことの主戦場が、2022年においてはnoteではなかったという次第です。そんな只中でも、書き残してみたい出来事があったので、今回はそのお話。
よければ、お付き合い下さい。
年の瀬、異国で夜中に電動バイクを走らせるという、文字に起こすとなかなかな時間を過ごしてました。夜風に肌をあずけるなかで、ふと気づくことがあって。
時速21キロで走るのが、何ともしっくりくるというもの。
何のこっちゃ!でしょうが(笑)
そのくらいの速度が良いという単純な話ではなく、ハンドルの扱いが間に合うという話でもなく、はたまた速いと怖いという話でもないのが、我ながら興味深いところ。
良い/悪い、可能/不可能、安心/不安…そういう二項対立的な思考で、つかまえられるような体験ではなかった記憶です。
じゃあ時速18〜20キロだと、どうなんだ。それは何やら飽きちゃうし、焦ったい。でも時速22キロ以上だと、どうも無理がある気がしてならない。
周りにある色々なものを取りこぼさず、拾いながら進んでいけるスピード感。
後ろに乗る人とも、会話が追いつくスピード感。
そうした刺激に触発されて、(運転中は良くないでしょうが)物思いにふけることもできるスピード感。
あとは何より、そうした速さが、大きなご迷惑にならない街並み感!
普段乗らないバイクで、しかも電動の静けさも手伝って、自分の速度とそれを許してくれる環境について、思い起こしました。
振り返れば、2022年は、別にネガティブな一年間というわけではないものの、決して自分の速度ではなかったのかもなぁと。
ここで「かも」と書いちゃうあたり、きっと速度感はぼやけてたんだと思います(苦笑)
どういったスピード感で生きるのが、馴染み良いのか。
自分にも周りにも事故は起きにくいのか。
その速度が許される環境をどうつくれるのか。
自分についても、サスティナブルにいきたいもの。2023年は、とりあえず時速21キロでやってみるかと、一つの標となるような出来事でした。
皆さんは、2022年をどんなスピード感で走りましたか。
2023年をどんなスピード感で走りたいですか。
今回もやっぱり、誰かの「心当たり」に響けば幸いです。
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