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「年の割にきれい」とか多分もう古い

「Refinery29」が老いに対する偏見(ageism)にまつわる特集を公開していた。その名も「LIFE BEGINS AT」。直訳すると「人生は〜に始まる」、意訳すると「人生はここから始まる」だろうか。

白髪染めをやめた女性やハリウッドの「年齢の壁」に挑む女優、40歳で仕事を失った後キャリアを立て直した女性。どの特集記事からも、年齢に対する強固な偏見と、それに反旗を翻す姿が伝わってくる。

aging is changing. And it’s time we redefine the conversation.
(年を重ねることは変化すること。私たちは老いを語る言葉を再定義する)

Refinery29の“宣言”を読んで、少し前に執筆したイベントレポートを思い出した。

私たちは今日も複数の時間軸を生き、自らの身体に時間や経験、ローカルルールを積み上げていく。「老い」とは、きっとその蓄積を大切に守ったり、時には思い切って捨てたり、その無数の意思決定を繰り返すことなのだろう。

いずれの内容にも共通するのは、「老い」をネガティブなナラティブから解放し、決して逃れられないその営みを多角的に見つめなおしていることだ。

どうやら100歳まで生きるらしい私たち。そろそろ「老い」に対する固定観念を手放してみる必要があるだろう。「年の割にきれい」とかそういうの、もうじきに古くなる。

最後まで読んでいただきありがとうござました!