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1000文字で語るマルテン・デローン。新生オランダ代表の働き者。

  若手がメキメキと台頭しているオランダ代表において、激戦区のセントラルハーフで定位置を掴みつつあるのが、アタランタのマルテン・デローンだ。28歳と決して若くなく、ビッグクラブでのプレー経験もないデローンだが、代表では期待の新星フレンキー・デヨング(アヤックス)とコンビを組んでいる。直近のネーションズリーグでは4試合中3試合に出場。EURO予選では2試合連続でスタメン出場している。ネーションズリーグで唯一出ていないフランス戦はチームも敗れている。
 
 所属先のアタランタでの活躍も目ぼしい。レモ・フロイラーとのコンビは守備時での上下動も厭わない、ボール奪取能力も非常に高く、アタランタのマンツーマンプレッシング戦術において一番に能力が発揮できている選手2人といっても過言ではない。代表では隣にはプレーメイカーのデヨング、トップ下に機動力抜群のジョルジニオ・ワイナルダム(リバプール)とトライアングルを組むことが多いが、彼らの攻撃力を生かし、守備力を強化するためにもデローンの運動量は必須なのだ。相手のカウンターを止めることができる危機察知能力に長け、ボール保持者に対してはかなり粘り強くプレッシングを掛ける。

 クラブチームでの活躍は。

 彼はフェイエノールトのユース出身だが、17歳の時にスパルタ・ロッテルダムに移籍。スパルタではトップチーム昇格初年度にチームは1部から降格し、2年間は2部リーグでプレーしていた。スパルタでは現在代表でポジションを争うケヴィン・ストロートマン(マルセイユ)やイェトロ・ヴィレムス(フランクフルト)とチームメイトだった。その後デローンはヘーレンフェーンに移籍し、最終的にはキャプテンまでになった。ヘーレンフェーンではハキム・ジエフ(アヤックス)やアルフレッド・フィンボガソン(アウクスブルグ)と共にプレー。

 その後アタランタへ100万ユーロ程で移籍。移籍初年度から出場機会を掴むと、出場停止の2試合を除く、全ての試合に出場。一気にチームの核となった。しかし翌年にプレミアリーグのミドルズブラに移籍。ミドルズブラでも定位置を掴むが、チームの調子が上がらず降格。正直デローン×ミドルズブラで思い出すのはエティハドでのシティ相手に土壇場で決めた同点弾だけだ。。するとアタランタはすぐさまデローンを買い戻し、ロベルト・ガリアルディーニ(インテル)、フランク・ケシエ(ACミラン)が抜けた後釜として、即戦力となり、ELも戦った。

 あのJリーガーに立ちはだかった?

 今シーズンJリーグにもアタランタでプレー経験があるブラジル人がやってきた。それは名古屋グランパスのジョアン・シミッチだ。名古屋ではすぐさまチームにフィットしており、既に欠かせない存在に。シミッチはアタランタでのプレーはほぼなかったのだが、そのときレギュラーとして活躍していたのが、マルテン・デローンだった。タイプは少し違う気がするが、あのシミッチの前に立ちはだかった運動量オバケという解釈をしても面白いかもしれない。たまにデローンのインスタにシミッチはイイねしてるよ。

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