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夢のプレミアリーグへ。プリシッチという若者。

プリシッチのインスタグラムでのメッセージ。若き青年が大きな決断を下した。

「サッリ体制でのプリシッチは絶対に面白くなる。」

クリスティアン・プリシッチ ドルトムント→チェルシー
 移籍市場開幕2日目でいきなりのビッグディールが成立。ドルトムントのクリスティアン・プリシッチがチェルシーに移籍。移籍金は推定6400万ユーロとされており、今シーズンいっぱいまではドルトムントへローン移籍となる。実質来年の夏からチェルシーに加わることとなる。攻撃陣は豊富のチェルシーではあるが、エースのエデン・アザールにはレアル・マドリードへの移籍の噂が絶えない。更にウィリアン、ペドロも30歳を越えており、今後を見据えた適した補強だろう。


プリシッチのこれまで
 ドルトムントのミハエル・ツォルクCEOが語るようにプレミアリーグでプレーすることはプリシッチの夢であった。これまでも幾度なくビッグオファーを受けていたプリシッチだが、ドルトムントでの成長を選び、移籍をすることはなかった。


過去にはリバプールが100億近い移籍金でオファーと噂も、移籍成立とはならなかった。

 プリシッチは16歳の時にU17のカテゴリーでドルトムントデビューをすると、翌年には早くもトーマス・トゥヘルに抜擢されて、17歳でトップチームデビューを果たした。プリシッチのデビューはクラブで3番目に若い記録となった。

ドルトムントの最年少デビュー記録を持っているのが、ヌリ・シャヒン(現ブレーメン)。16歳10か月で、プリシッチよりも半年近く早い。

 そしてそのままそのシーズンは9試合に出場し、2ゴールをあげた。そして翌年の16/17シーズンはウスマン・デンベレ(現バルセロナ)やピエール・エメリック・オーバメヤン(現アーセナル)と強力な攻撃陣を形成。29試合で8アシストを記録し、チャンスメイカーとして得点に多く絡んだ。

 17/18シーズンはくペーター・ボス(現レバークーゼン指揮官)体制の下で序盤から好調を維持する。開幕戦のヴォルフスブルク戦で1ゴール1アシストと好スタートを切ると、ウィンガーの攻撃力を重宝する監督の下でプリシッチの勢いは増していった。しかしチームは失速し、ペーター・ボスがシーズン中盤で解任される。守備的志向なペーター・シュテーガーになったがプリシッチはコンスタントに出場をし続けた。

https://www.youtube.com/watch?v=-76Ui2FdEhI

↑ これがヴォルフスブルク戦での得点シーンとアシストシーンの動画。どちらともワールドクラス。足元の振りが速すぎるし、パス、シュートをすると決めるタイミングが抜群。

 どうしてもまだ若さが出るのか好不調の波が激しい時があるが、ぶっちぎるスピードに加え、正確なチャンスメイクを持っており、相手にとって非常に脅威になる。


ジェイドン・サンチョの襲来
 しかし今シーズンはチームが好調を維持する中で、プリシッチの出場時間は減っていった。怪我で離脱していた影響もあったが、間違いなくジェイドン・サンチョの台頭により、スタメンを外れることが多くなった。そのサンチョに加え、絶対的なチームの中心であるマルコ・ロイスや驚異的な得点率を誇るパコ・アルカセル。マリオ・ゲッツェ、ラファエル・ゲレイロ、ヤコブ・ブルーン・ラーセンが攻撃のユニットを組むことが多くなったのは確か。バイエルンとの大一番でもベンチからのスタートで、出場することはなく、結果を残すことができていなかった。

衝撃的な活躍を続けるサンチョの台頭は、プリシッチにとってはとても脅威になった。また下部組織の同期であるブルーン・ラーセンの評価もうなぎのぼりになっている。

 今回チェルシーへの移籍こそ決まったものも、シーズン後半はドルトムントでのプレーは可能。そこでどれほどの爪痕を残せるのか、モチベーションは高いだろう。念願のリーグ優勝へ向けて存在感を高め、タイトルを獲得できれば、最高のドルトムントでの生活を終えることができる。これからの巻き返しが今後のプレミアリーグでの活躍に繋がっていく。


記録を塗り替えまくっている。アメリカ代表としての活躍
 ドルトムントでのデビューが早ければ、代表でのデビューも非常に早い。14歳でU15アメリカ代表デビューを飾ると、2か月後にはすぐにU17アメリカ代表に招集されると、34試合に出場し20ゴールをたたき出した。同年代にはいとこのウィル・プリシッチ(デューク大学)やルカ・デラ・トーレ(現フルハム)やテイラー・アダムス(現ライプツィヒ)がいる。

ウィル・プリシッチもドルトムントU19に所属していた経験がある。現在はNCAAでプレー。  

 そしてA代表は17歳でデビューすると、ボリビア戦で代表最年少ゴールを達成。その後も10代ではあるがエースナンバーを付け、23試合に出場し9得点をあげている。そして2017年はアメリカの年間最優秀選手賞を獲得、これも最年少記録であり、昨年11月にはキャプテンマークを巻いて出場。これも最年少記録だった。サッカー先進国になりつつあるアメリカにとってプリシッチは時代を切り拓く、革新者になっている。

初物尽くしのプリシッチ。だいたいランドン・ドノバンの記録を破っている気がする。最年少デビューだけは神童と呼ばれたフレディ・アドゥ(現ラスベガス・ライツ)がいるので、記録を持っていない。


~トピックス~

アメリカ人プレーヤーの最高移籍金額
 この6400万ユーロの移籍はアメリカ人の最多移籍金をもちろん更新。今までの最高金額の移籍はジョン・ブルックスがヘルタ・ベルリンからヴォルフスブルクへ移籍した時の1700万ユーロだったが、その3倍以上の移籍金となった。チェルシーとしても過去3番目に高い移籍金。期待の表れは大きい。

 ブルックスの後にはジョジー・アルティドール(現トロント)、クリント・デンプシー(引退)が続く。まあ時代が経つたびに移籍金は高騰していますのでね。

チェルシーとアメリカ代表、プレミアリーグのチームとの対戦成績は?
 チェルシーに所属するアメリカ代表としては現在ローン中のマット・ミアズガ(現ナント)がいる。アメリカ代表での先輩(ミアズガ)後輩(プリシッチ)である。来夏のプレシーズンでは一緒にプレーできるのではないか。

 プリシッチの対プレミアリーグのチームだとELでリバプールとトッテナムと対戦、CLでもトッテナムとの対戦経験があるが、1勝2敗の成績。ELでのトッテナム戦で勝利している。まだ若いこともあるが、プレミアリーグのチームとの対戦経験は少ない。

https://www.youtube.com/watch?v=b2WEmcJ3QUY

↑ めちゃくちゃ脱線するけど、ちょっと前に話題になった動画。ミアズガ先輩は少し熱くなる傾向があるかもね(笑)
 再会という意味では現在チェルシーからローン移籍中で、元ドルトムントのミッキー・バチュアイ(現バレンシア)もプリシッチの移籍を嬉しがっている。来年バチュアイはチェルシーでプレーできるかな。

チェルシーでの展望

 プリシッチ×サッリの化学反応は個人的にも非常に楽しみ、縦への突破力はもちろん、チャンスメイクの質も高いので、化けたら10ゴール10アシストは到達するのでは。1つ心配なのがフィジカルコンタクトの面。タッチラインに張ることが多い場合は自慢のスピードで振り切れるかもしれないが、中央でプレーする場合にどれほど相手守備陣をいなしていけるか。線はどうしても細いので予備動作でどこまで埋められるかにより、個人能力を最大限に引き出すことができる。


 今日はここまで。まだまだ移籍は決まりそうです。どんどん更新できたらしていきたいですね。1人をフォーカスしたり、その日に決まった移籍が多ければザっと簡潔にのパターンもあります。まだ見たことない!初耳!の選手も調べて、まとめていきたいと思います。

少しでも役に立てたら光栄です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

また書きます。

就活生です。サッカーばかりでしかもコアなところを攻めています。少しでも驚き、笑いがあった方はサポートお願いします。