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【GW特別企画】はちみつバター教は世界を救うか?中編

4月30日に開催された ミコノさん・武庫川散歩 の対談をまとめたnoteです! その中編。

ミコノ@JW研究生A @KenkyuuseiA
武庫川散歩 @mukogawa_sanpo


(聖書のそれぞれの訳についての話などから、外典について話が広がってゆきます)


武) ちなみに外典についてはどうでしょう?

ミ) わたくし外典というものが大好きで、外典ってなに?と思う方も多いと思いますが、主にカトリックの教会で用いられています。

武) カトリックってまだ外典使ってるんですか?

ミ) 使ってるところと使ってないところがあって、普通の聖書、聖典とおなじ扱いではなくて、少し重要度が低いです。あまり神の加護を受けていないというか。神の加護によって書かれたものではないかもしれない、という可能性が高いかも、という書物ですね。私は神とかは置いといて、文章として面白いので、読んでますね。

武) 外典のほうが、オカルトちっくなところがあったり、ほんとにマニアックなところがあるので、エホバの証人だと外典をすっ飛ばしてますよね。たとえば「トマスによる福音書」の存在を知らないエホバの証人とかはいると思います。

ミ) そうですね。

武) どんな外典が面白いですか?

ミ) いちばん好きなのは「シラ書」(集会の書)ですね。格言的な感じで、なんか「知恵ある人は言葉が少なくても慕われるが、愚か者は、むだなお世辞をふりまく」とか(笑)

武) あれですね「雄弁は銀、沈黙は金」みたいな!

ミ) そういう格言的なものが多いんです。

武) 私は最近とってもファンになったのは、もうあれです。「イエスの幼児物語」っていう、子どもの時のイエスが、人をぶっ殺しまくるという(苦笑)ヒドイ内容なのが意外と好きで、ぜひみなさんあとで調べてほしいんですが(笑)
 イエスがこどもの時に、友達が嫌なことしたら、そいつを殺すとか、そのお父さんが文句言ってきたら、それもやっつけるとか。これも外典です。
 なんでイエスがそんなひどいやつになってるかというと、イエスが亡くなって数世紀の間は、どうもそっちの話のほうがウケたらしくて、なぜウケたかというと「イエスが善人だから信仰したい」じゃなくて「イエスがめちゃくちゃ強い霊力を持っているから信仰する価値がある」みたいに、当時のイスラエル人は思ったらしいんですね。
 エホバもそうなんですが、なんしか強い!と「他の神々を蹴散らすほど強い」「怒りのパワーや、自然の力を敵にぶつける神なんだぞ」ということで、エホバやイエスに信仰がモテたという話に魅かれています。

ミ) 笑

武) ところがそれがだんだん道徳的な方へまろやかになってきて、最終的にはエホバやイエスも「愛」のあるほうに落ち着いてきたように、私は理解しています。
 さて、ミコノさん的には聖書の価値ってどんなところにあると思いますか?

ミ) そうですね。聖書は昔から読まれてきたものなので、いろんな著者や作家さんが聖書を引用しているんですね。たとえば「若草物語」とかにも何度も聖書のことばが使われてたりとか。そういった昔から今に流れる川みたいなものだと思います。

武) 文化的基盤というか。まあ、世界で一番読まれている書物、というのがエホバの証人での聖書のキャッチコピーだったりしますから。少なくとも西洋文化史のほとんどの部分はキリスト教や聖書の価値観から来ていますので、それを無視はできないですね。
 尊重はしないといけないけど、崇拝対象ではないかな、文化的に一目置くべきと言うか、……というのが私の思いです。

ミ) うんうん。私も、本を読むのが嫌いな人でなければ、一生に一回は読んでおいてもいいかな、と思います。

武) なかなか通読するのは大変ですけどね。モーセ五書あたりは楽しく読めるんですが、そこから先がしんどくなってきたり。

ミ) よく「エジプトから出られない」とか言いますね(笑)

武) それめっちゃおもろい!その言い回し、どっかで使お!

ミ) 「出エジプト記」っていうエジプトから出る話があるんですが、そこからなかなか出られないという(笑) エホバの証人の中でも、よく聞くネタです。

武) 面白い!……こんな風に、はちみつバターからどんどん離れてしまって申し訳ないんですが、「はちみつバター教」としては今後の展開とかはあるんでしょうか?

ミ) とくに決めてないって感じです(爆) いちおう今日に向けて、公式ホームページを改ざんというか(笑)

武) 改ざんしたんですね(笑)

ミ) はい。教義面を固めてみたんですが。 まず、はちみつバター教のアピールポイントが、「信者に課せられるノルマがない」というところで(笑)

武) 奉仕時間が何時間とかない(笑)

ミ) そういったものも、献金もないし。あとは何かあっただろうか…。あ、はちみつバター教という名前ですが「生きててよかった」と思うことができれば、ほかのものでもいいんです。

武) はい。究極的な教義の根幹は「生きててよかった」ですね!

ミ) 生きててよかったと感じられる人は誰でも!入信できます。

武) 他の宗教とのかけもちも大丈夫ですね?

ミ) もちろんです!


武) さて、えっーっと、私のほうから、今日の対談のために思ってたことがあって、その話をしてみます。はちみつバター教はとってもフランクで縛りはないんですが、人間って面白いことに自分で宗教を作ってしまうことができるんです。私も実はやったことがあるんですが、ミコノさんみたいにすばらしい気持ちをもってやったものではなくて、もうすこし人体実験に近かったのですが。私、ある仏像みたいな絵を描きまして。

ミ) ふむふむ

武) 赤い紙を箱にして、その中に仏像の本尊を祀るわけです。で、その本尊に手を合わせて祈ってみたことがあるんです。自分で作った神だよ、という設定ですね。100%私が作ったものなので、絶対に霊的な力は、ないわけです。

ミ) そうですね

武) ですよね。で、それをある日からはじめて毎朝お祈りをする。そうすると、どうなったと思います?

ミ) なんか幸せになった、みたいな?

武) ぜんぜん!(笑)そっちじゃない!

ミ) えーっ??

武) ミコノさんは、とっても素敵な人ね!基本ポジティブ。
 ……何が起こったかというと、その仏像に手を合わせないとなんとなく、まずいような気がしてくるわけです。

ミ) あー、なるほど!

武) 元は何もないモノ、どうせ私が作った絵なんだけど、一日でも手を合わせるのを忘れると、「なんとなく気持ち悪い」感じがしてくるんです。手を合わせなかったことで、何かマイナスな出来事があったとしたらそのせいなのではないか?と自分で思うんです。怖いでしょ?

ミ) なるほど!そうですね。

武) なので宗教の発生というものを考える時に、本当に「あるものに霊力があって、それがたとえばハイヤーパワーのような、超自然の力があってそれを恐れるというよりかは、自分で作り上げた信仰を恐れるようなことがこの世界にはあるんだ、ということに気付いたんです。

 ミ) ふむふむ

 武) だからはちみつバター教のいいところは、自分のポジティブな気持ちを主体にしているところで、逆にエホバの証人なんかでは、よくあるのが、「こうしなかったら、エホバにとって望ましくない行為なのでは?」みたいなことを、信者や教団も作り上げていくんですよね。

 聖書に書いてあること以外などで。最近もツイッターで話題いになってましたが「神以外を崇拝してはいけない」ということから、たとえば「校歌を歌ってはいけない」というのは微妙なラインで、人間のほうが忖度してるわけですよ。
 聖書に書いてあることと、人間が考えることの境界線があやふやになるというか。こうしないと自分が不幸になるのでは?みたいなものに囚われてゆくということが起きているんじゃないかな。私自身が実験してそうだったので。

ミ) そうですよね……。

武) まあ、なので今日のお話を伺うとはちみつバター教にはそういう要素がなくて、純粋に「生きる歓び」を感じる宗教だと思うので、面白いなと思っています。

ミ) ありがとうございます。光栄です!

武) あとまあ、関係して言えば、ジンクスみたいなものもありますよね。たとえばイチローさんが座席に立つ時に、一定のルールに従ったポーズを取るとか、そういう決まった行為を使って「整える」のも宗教的なものの始まりかな?と思います。

ミ) ルーティンですよね。

武) そうそう。間違った方向へ行くと邪教になりそうだし、その人がうまく用いれば良いルーティンになるだろうし。

ミ) やっぱり方向性かな、と思います。たとえば勉強する前にこれをする、みたいな人もいるじゃないですか。そのルーティンが、「スマホを1分見る」だと勉強の効率が落ちるんですね。通知とか気になって、勉強に集中できなかったり。ただし、その1分の使い方が「読書」だったら、集中した状態で勉強に向かえるので、勉強の効率が上がるというデータがあったりして。

武) ほー、なるほどね!

ミ) なので、同じ1分でもスマホなのか読書かによって効率が変わるんですね。時間の用い方ですね。興味深いなあ、と思います。

武) それは宗教にも応用できそう! 信者の問題か教義の問題か別にして、その信仰心の使い方によって人生が変わるってことですね。面白いな。おなじキリスト教の信仰を持ってても、「癒やし」になるのか「自分の人生を縛り付けるもの」になるのか。これは、自分の心の持ちよう?自分だけでそんなポジティブになれる?

ミ) なんなんでしょう。周りの環境もあるでしょうね……。

武) だって、ミコノさん自体が、環境にめちゃくちゃ恵まれてるわけではないのに、そのポジティブさはすごいなあ。これは個人的な領域かもしれないけど、何かを恨んだりとか、ネガディブな気持ちはあったりします?

ミ) ありますよ!(笑)たくさん! けっこう実は落ち込んだりはするんですけど、そういう時は寝たりとか、好きなことしてリフレッシュしたりしてます。

武) コントロールできてるってことかあ。いいですね。そのコントロールの延長線上に「はちみつバターを信じる」っていうのは面白いと思います。
 私もその「はちみつバター」に相当するものを考えて、今はパッと思いつかないんだけど、探したいと思います。


(つづく)


 



 




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