見出し画像

インサイドヘッドを視聴して

※ ネタバレを含みます

今回はディズニー映画「インサイドヘッド」について語ろうと思う。

インサイドヘッドは文字通り頭の中の世界のお話だ。
主人公はライリーという女の子の頭に住むヨロコビという感情。
ヨロコビは、ライリーに常に笑っていて欲しいと思い、日々懸命に考える。
ほかの感情も全てコントロールし、楽しい思い出でいっぱいにしようとする。
しかしライリーが11歳の時、大好きだったミネソタ州を出て引越しをする事となる。
それをきっかけにライリーは笑顔だけでは無い女の子へと成長していく。

常にライリーをコントロールしようとするヨロコビだったが思い通りにいかなくなる。
果たして人間の持つべき感情はヨロコビだけでいいのか。
ライリーの身の回りが変化していき、感情の引き出しはぐちゃぐちゃになる。
そしてとうとう、ヨロコビとカナシミはとある場所に飛ばされてしまう。
そこは以前ライリーが大事に思っていた大切なものが詰まった離れ小島だった。
1つずつ崩壊していく様子を見て慌てるヨロコビと歩く気力すらなくしたカナシミ。
そこでヨロコビは懐かしい友人に出会う。

ヨロコビが出会ったのは、かつてライリーのイマジナリーフレンドだったビンボンだった。
彼は陽気だったが災難に巻き込まれ、最後はヨロコビを救うため自ら脱出する船から降り、ライリーから忘れられることを選ぶ。

やっと帰れると思った時、ヨロコビはあることに気づいた。それは感情のスペクトラムだった。
全てを楽しい記憶にすることだけに執着していたヨロコビはカナシミの手を取り、ライリーに「泣いていい」と訴えかける。


以下、感想文

ヨロコビという感情は幸せを与えてくれる。
しかし、それ以外の感情が失われた時、ヨロコビはありふれた感情になり、それを特別なものだと認識できなくなる。
過去は取り返せない。二度と戻らない。
だから別れは悲しい。そして切ない。
思い通りにいかず怒る時もある。怒る人間だとアピールしなければナメられる。
時には慎重になることもあるだろう。ゆっくり触れることで相手は警戒心を解き、打ち解けることができる。また慎重になることで危険を回避することも出来る。
僕らは時に悲しみの海に沈む。その時涙を流し、そして寄り添ってくれる人を大切に思う。
別れは必ず訪れる。人類に永遠は無い。
その刹那的な人生に彩りをもたらすのは単色では無いのではないか。
悲しみ、怒り、憂い、喜び。
それらが複雑に混じり合うから深みが出るのだと思えた。
ディズニー映画らしいコメディも満載だ。
しかし内容はやや複雑なのでキッズは大人に解説してもらうことをお勧めする。

あなたはどの感情が好きだろうか。
ぜひコメントで教えて欲しい。

キャラクターデザインでいえば、僕はムカムカ(緑)が好きだ。しかし思慮深いカナシミ(青)も捨て難い。

amazonprimeではレンタル199円ほどでレンタルできるようだ。Check it out!