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パートナーシップ宣誓

今月、私たち夫夫もパートナーシップをすることにしました。

最初は出来ませんでした。住んでいる地域ではそのような登録が出来なかったのです。
しかし全国に広がっている動きがあり、ついこの前市役所に行って、私たちの住む場所でもパートナーシップができるようになった事を知りました。

私はそれを知っても
「そうなんだ、でも私たちはすでに養子縁組をして法的に家族になっているし関係ないか」
と思ってしまいました。
しかし、夫は「ちょっと行ってみよう」と言いました。
全然乗り気ではなかったのですが、話を聞いて驚きました。
病院などいろいろなところに対して「家族です」ではなく、はたまた「親子です」でもなく、夫ですと言えるようになるらしいのです。
それを聞いて私は俄然やる気になりました。

しかし、私が最初やる気がなかったのは夫にも伝わっていたので、その私の様子が夫のやる気を削いでしまい、パートナーシップの手続き(私は宣誓と呼んでいますが)に行くのに時間かかってしまいました。

その行き違いに気付き、今度は私が夫に力説して、今度宣誓に行くことになりました。

改めて、パートナーシップのお知らせを見て、すぐに「ちょっと行ってみよう、話だけでも聞いてみよう」と言ってくれた夫に感謝です。

まだ全国で足並みの揃った制度設立への動きというのは難しいですが、みなさんの地域でもパートナーシップ宣誓の制度ができる事を祈っております。

そしてあくまで法的な夫夫になれるわけではないということには了承をしなければなりません。
同性婚が認められる前に養子縁組をして家族として認められた場合、その後同性婚が法的に認められるようになったとしても、親子をやめて夫婦になり直すことは不可能であることも、養子縁組をしたときにすでに説明を受けています。
人生のパートナーは決して子作りをすることだけが条件ではないはずです。
人間は文化的背景を持つ動物ですから、子供が出来ないからという理由で結婚出来ない今の状態は正しくはないと考えます。
より良い人生のために、一緒にいたい相手が同性であることは何ら恥ずべきことではありません。
パートナーシップ制度はそれをある程度認めている行政側の姿勢を示してくれているものなのだと受け止めています。
私たちは同性婚が認められても結婚をすることは出来ませんが、これからも一緒に過ごすことは出来ます。
一緒にいられる幸せを表立って邪魔されることがなければ、私としては諦めるしかない問題だと思います。
年の差がないので、一才差の親子であるというのは私たち夫夫の実情です。

同性パートナーを持つ人が生きやすい世界になりますように。

2023.3.8
向田つばさ