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old song 里の数え唄

ひとつ ふたつ
耕せ
淡き芽吹きの
里の春
みっつ よっつ
植えよか
蛍舞い飛ぶ
里の夏
実れ 実れ
豊かに
花が咲く
いつつ むっつ
刈り取れ
黄金色づく
里の秋
ななつ やっつ
納めよ
白き化粧の
里の冬
祝え 祝え
静かに
酒を酌む
ここのつ とお


ことばはこころ。枝先の葉や花は移り変わってゆくけれど、その幹は空へ向かい、その根は大地に深く伸びてゆく。水が巡り風が吹く。陰と光の中で様々ないのちが共に生き始める。移ろいと安らぎのことばの世界。その記録。