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【ChatGPT-4×案件進行】AIペルソナをもとに案件ヒアリングシートを制作してみた

今回はChatGPT(本noteでは主にChatGPT-4を使用します)のビジネス使用を考えて、日々のビジネスで使用可能な案件ヒアリングシートを制作してみました。
案件のヒアリング時に使用するシートは個人によって様々と思いますが、今回は”クリエイターの目線”と”プロデューサーの目線”を入れたシートを制作しています。


ペルソナ/ロールプレイ設定

早速本題に入ります。
まずChatGPTを担当者化してもらい、設定を作ります。

ペルソナ形成プロンプト

あなたは広告制作会社で働くクリエイターです。
まずはペルソナを制作いただけますか?
勤続年数は5〜8年、ポジションは制作におけるメイン担当(アシスタント以上リーダー以下)、得意な制作はWEB・デジタルです。
私があなたの上司(マネージャー)であり、あなたのポートレートを詳しく理解することで、より多岐にわたるプロジェクトにアサインを行うことができます。

ロールプレイ設定プロンプト

あなたは弊社セールス担当から来た相談に対応するため、クライアントとのミーティングに参加します。ファシリテーターは新人(勤続年数3年)のアシスタントプロデューサーであり、メインプロデューサーもいますがフロント対応はアシスタントプロデューサーが対応します。
クライアントからは「なにかデジタル面で取り組みをしたい」程度の相談がきています。
ここであなたからアシスタントプロデューサーへ、どういったヒアリングをすべきか、クリエイターの目線からアドバイスをいただけますか?

上記の設定を踏まえて、出力されたヒアリング内容は下記です。

もちろん、ミーティングでのヒアリングはプロジェクトの成功に直結する非常に重要なステップです。アシスタントプロデューサーがクライアントからの情報をしっかりとキャッチしてくれると、私たちクリエイティブチームもより的確な提案と実行ができます。

以下は、アシスタントプロデューサーがヒアリングする際に特に考慮すべきポイントです:

プロジェクトの目的・目標
プロジェクトで達成したい具体的なゴールは何か?
どのようなKPI(重要業績評価指標)が設定されているか?
ターゲットとするユーザー/顧客層は?

予算とスケジュール
プロジェクトの予算はどれくらいか?
期限やリリースの目標日は?

競合他社との差別化
競合する企業やプロダクトは?
彼らと差別化するために何が必要か?

内部のリソース
既に社内で使っているテクノロジーやツールは?
内部でデザインや開発のリソースはあるか?

以前の取り組み
以前に同様のプロジェクトを行った経験は?
その際の成果や問題点は?

ブランディング
既存のブランドガイドラインやスタイルガイドは存在するか?
これまでのマーケティング戦略と連携する必要は?

以上の情報をしっかりとヒアリングすることで、私たちクリエイティブチームはより具体的かつ効果的な戦略とデザインを提案できます。特にプロジェクトの目的や目標、予算とスケジュール、ターゲットユーザーは最優先で聞いておくべきポイントです。よろしくお願いします。

ChatGPT出力

ヒアリングシート化

この内容を大タイトル・小タイトル・内容・例・記述部分といった内容でまとめ、エクセルに使用できる状態に変更したものがこちらです。
ChatGPTには「この内容をエクセルにまとめたいと思います。内容をエクセル向けに改変いただけますか?」と依頼することで、コピー&ペーストしやすいかたちで出力してもらっています。

ヒアリングシート(草案)

ブラッシュアップ

ここまではクリエイター目線での制作になりますので、ここにプロデューサー目線も加えます。ChatGPTのペルソナをプロデューサーに変更し、シートのブラッシュアップ案を考えてもらいます。

ブラッシュアップ案は下記です。

優先順位の設定: 全ての質問が一等重要ではない場合があります。目的やゴールに応じて、いくつかの質問は「必須」という形でマークをつけるか、セクションを分けることで、クライアントにどの質問に重点を置くべきかを明示すると良いでしょう。

オプショナルな項目の追加: すべてのクライアントが同じ情報を持っているわけではありません。あるクライアントには不要でも、他のクライアントには必要な情報もあるでしょう。そのような項目を「オプショナル」として追加することで、より柔軟なヒアリングが可能になります。

テンプレート化: このヒアリングシートは多くのプロジェクトで利用できるように、テンプレートとして保存しておくと効率的です。プロジェクトの種類や規模に応じて、簡単にカスタマイズできるようにすると良いでしょう。

フォローアップ質問の枠: クライアントからの回答に対して、即座にフォローアップの質問が必要になる場合があります。そのために、「フォローアップ質問/コメント」といったセクションを用意しておくと、ミーティング中に生じた追加の疑問点や課題を記録しやすくなります。

レビューと承認のプロセス: 最後に、クライアントが回答した内容に対して確認や承認を行うステップが必要かもしれません。それを明示的にする項目を追加することで、後のステップでもスムーズに進行できるでしょう。

ChatGPT出力

改良ヒアリングシート

改良されたヒアリングシートは下記です。
ネクストステップに繋がりやすいシートになったことと思います。

ヒアリングシート(改良版)

オプション①:項目詳細化

ここからはオプショナルな設定です。
シート1: プロジェクト概要 (必須)の内容をより細分化し精密なヒアリングシートを制作した場合は下記のようになります。同様にシート2〜6を繰り返せば、かなり詳細なヒアリングシートの制作が可能です。

ヒアリングシート(詳細版)

オプション②:特定クライアント向け

クライアントの業界・業種に対応していくつかの可変ができるか入力してみたところ、ある程度柔軟に対応ができました。下記のクライアント情報(ChatGPT生成)を踏まえたヒアリングシートは下記です。

クライアント: ファッション業界
業種: ファッション/アパレル
目的: 新商品のオンライン販売強化
ターゲット: 20~30歳の女性
競合: ZARA, H&M
予算: 500万円
プラットフォーム: インスタグラム, オンラインストア
ヒアリングシート:クライアント情報入力

ポイント

ここまでChatGPTでヒアリングシートの制作を行いました。
活用するためのポイントをまとめておきます。

・ペルソナ/ロールプレイ設定を行う。
・質問内容制作→ヒアリングシート化のプロセスで出力する。
・視点を変えてブラッシュアップする。
・改良ポイントをなるべく多く見つけて入力する。
・クライアント情報をまとめて、入力してみる。


プロンプト開発やアイディア創造の参考になれば幸いです。

2023.8.31
カンガルーさん

[トップイメージは筆者がにじじゃーにーで出力したAIアートです]

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