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ビガー・バン ツアーTシャツ

■新世紀のローリング・ストーンズ!


2000年代に入ってメンバーは60歳になろうかというところ、2002年にはバンド結成40周年のメモリアルベスト盤をリリース。そこには新曲も収録、伴うメモリアルツアーで世界を回り、新世紀に入ってもロックの巨人の存在を知らしめたストーンズは2005年にニューアルバムビガー・バンをリリースします。2021年の4月現在、ストーンズのオリジナルアルバムとして最も新しいアルバムですが、それでも、もう16年も過去の話になるのかと思うと感慨深いですね。
ビガー・バンが発売された時のことはよく覚えています。タワーレコード(どこの店舗だったかははっきりしない)でリリースのコーナーができていて、このジャケットのアートワークがでかでかと飾られていたんです。
暗闇の真ん中で何かが弾けるように輝きを放ち、その先その光に照らされたメンバーの姿が写し出されているCG写真とも絵画とも取れるアートワーク。『ホット・ロックス』や『タトゥー・ユー』や『ガッツ・ヘッド・スープ』のようなメンバーの姿が出ているジャケットのゾクゾクするようなかっこよさもなく、最初にこれを見た時は「うーん、微妙にダサイな」と思ったのです。
しかしながらじっくり見てみると、メンバーの配置や表情が絶妙です。特にメンバーの表情がいかにも、と言う感じを捕らえてているところに気づくと、この写実的な感触もクールに見えてきます。そして『ビガー・バン』と言うタイトルですから、中心で光を放っているのは超新星と言うことだとすると4人のメンバーはそれを囲む存在、いわゆる神なのだと思ってみると、このアートワークがまるでルネサンス絵画のような時代における革新的表現を表すもののように見えたりするのです。
古いもので今新しいものではないにせよ、本質的には革新的な意味を持つもの、持っていたものと言えばいいのでしょうか…新世紀的というか…今は割とこのアートワークは好きなんです。

■ビガー・バン!

90年代のストーンズはもう本当に肩の力が抜けたというか、余裕があると言うか、もう売れるとか売れないとかそういった次元を超越したところで曲やアルバムを作っていたような気がします。ただそれはあえて悪い言い方をすると、アルバム単位で印象に残らないものということでもありました。曲の単位ではヒップ・ホップの要素があったり、ストーンズの王道ロックン・ロールを90年代時点のダイナミズムを加えた良曲もあるのですが、アルバム単位で練られていないというか、印象が薄いのが残念な感じでした。

そこで、2005年リリースの『ビガー・バン』ですが、この現時点での最新オリジナルアルバムは、先に述べたようにタワレコのブースで見たジャケットの第一印象が悪くて、最初は手を出すのに躊躇しました。でも、もうそこはイベント的な、お祭り的ノリで買っとくかみたいな感じでした。
収録曲は事前に1曲も聞いていなかったですし、正直それほど期待していたわけではなかったんですね。
しかしながらどうでしょう、期待してなかったと言う事の反動もあったのかもしれませんが、1曲めのラフ・ジャスティスから軽快なロックンロール。かつ音もソリッドでまさに70年代のストーンズをアップデートしたような感じがしました。それは1曲目だけではなくアルバム全16曲を通して音作りに一貫性があり、ストーンズのロックンロールの一体感が感じられるとても良い雰囲気のアルバムだったのです。
曲数も多いので70年代であれば2枚組にもなるボリュームです。多少平均的な曲もあるのですが、そこはご愛嬌といったところかもしれません。ただ、前2作と違うところはバンドとしての一体感や現役感がある、まとまりが感じられるものだったのです。
また後に聞くところによると、曲作りのためキースは何日もミックの家に泊まり込み、それは何年も昔にやっていたやり方で、久々にその頃のやり方でやって良かったと言っていたとか…
それを聞いてなるほどと納得したものです。やはりチャートアクションも前2作と比較して好調だったようです。
そして00年代のニューアルバムを引っ提げて、ストーンズはまた長いワールドツアーに出るのです。

■ 5度目の来日!


スティール・ホイールズ ツアー以降、ワールドツアーの度、日本での公演がスケジュールに組み込まれていたので、もう5度目になると来日公演のニュースもさすがに落ち着いた感じであったと記憶しています。
残念ながら、この前の40周年記念ツアーもこのビガー・バン ツアーもテレビの地上波放送がなかったので、私は実際の来日公演の様子を観たり聴いたりする事はありませんでしたが、ライブ評などを見てみると、このビガー・バン ツアーのライブはアルバム同様ソリッドなものだったらしいです。
スティール・ホイールズ ツアー以降あった豪華なホーン・セクションも抑えられて、バンドの音が前面に出たものだったらしいです。
そういった意味ではライブにおいてもストーンズは70年代のロックン・ロールバンドとしてもストーンズに回帰していたのかもしれません。今思うとホント観たかったと思うのですが、この時のチケット料金はS席で2万円を超える価格で、ゴールデンサークルシートと言う記念グッズ付きの席はなんと65,000円もしたとか!
それでも完売したと言うから、ストーンズの魅力は神通力とも言えるものと思ったものです。

■ゴールデンサークル限定Tシャツ


00年代になると、大きなスタジアムやアリーナクラスの公演にスペシャルグッズ付きの高額シートと言うものが販売されるようになります。高額シートもいろいろで、そもそもSS席でライブ自体も良い場所で見られるものや、座席はそこそこで記念品にウェイトがあるもの、グッズも安定的なTシャツやらバックやら、テンピュール製のクッションなんてものをつけているコンサートなんかもありました。往々にしてあるのが、そのグッズ事前にどんなものがついてくるか分からないと言ったパターンです。来日公演のこのシート購入者のみのスペシャルグッズと言う情報以外どのようなもの、例えばTシャツだとかキーホルダーだとかフォトブックだとか、そういった大まかなカテゴリさえ事前告知されないケースがあって、ホントよほど余裕とダイ・ハードなファン根性がないと手を出せないものになっていたりするんです。
例えば私なんかの場合、Tシャツだったら嬉しいは嬉しいんですけれど、デザインとか色とかサイズとかそういうことを考えるとやっぱり相当気合は入れないといけない事には変わりありません。

ぐだぐだと話しましたが、要はビガー・バン来日公演は行っていませんがスペシャルシートのグッズは手に入れたということです。
来日公演のスペシャルグッズ感満載のTシャツです。プリントのデザインが和装の女性。着物の柄が細かいリップ&タンになっていてグレー地にピンクの着物と言う配色もビビットで良いです
どうやらこれは公演後に配られたものらしく、色も何パターンかあるようです。
グレーが気にいって某オークションで手に入れたんですけれど、他のカラーも出品されたりしていました。
このときのスペシャルグッズはTシャツだけでなくステッカーやトートバッグなどがセットになった豪華なものだったようです。

と言うことでストーンズの来日公演とTシャツの第4シーズンは次回で最終回となります。
前回もお話ししましたが、今のところ次の回のお話がストーンズの最後の来日なわけです。

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