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14 On Fireツアー

ストーンズのツアーTシャツについてお話ししているSeason4ですが、今回が最終回となります。いよいよストーンズのライブに参戦した時のお話しです!

■よもやの結成50周年、ワールドツアー!


これまで4回ローリングストーンズのTシャツと来日公演にまつわる話をしてきましたが、洋楽を聴き始めた80年代の頃、ストーンズはすでに伝説の世界に足を踏み入れていましたし、
90年代に入ってからは、もうストーンズが日本でライブを行う事はないんじゃないかという雰囲気を覆すまさかの来日公演の盛り上がりで、もう何か別の次元の存在になってしまった感じです。やっぱりチケットの料金も別の次元だったと言うのはありますが、そういったこともあって、なんだか私の中では他のロックバンド、アーティストとは違う感じがしていました。
曲が良いとか悪いとか、好きとか嫌いとか、そういったものを超越した存在というか…

なので、90年のスティールホイールツアー、95年のヴードゥーラウンジツアー、98年のブリッジトゥバビロンツアー、2000年代に入ってから03年のフォーティリックスツアー、06年のビガーバンツアーとワールドツアーの際は必ず来日公演があったにもかかわらずどれも遠い国の出来事のように聞いていました。
ビガーバンツアーが終わる頃にはチャーリー•ワッツは66歳になっていて、もうハードなツアーには出ないと言うような発言があったりしてそれでも残念と言うより「そりゃそうだわな」と言う感じでした。
ところがです。2012年結成50周年を祝うコンピレーション盤に新曲が入ったり、コンサートのリハーサルをやっていると言う話が出たり、それもミック•テイラーやビル•ワイマンといった過去のメンバーとの共演など歴史を総括するようなものになると言う話があって「いやいやチャーリー、70過ぎてますけど」って、ちょっとすごいを通り越した感じだったんですが、本当に50周年の年にツアーに出ることが発表され、そればかりか50周年記念ツアーのセカンドレグには日本も入っていると言う、よもやよもやの展開だったのです。

■よもやよもやの来日公演初参戦?!


それでもやっぱり私にとってそのニュースは別の国の出来事のようでした。実際に2万円近くするチケットを購入しようと申し込みをしませんでしたね(笑)
今度こそ最後のワールドツアーで最後の来日になるだろうと思われていたのですが…
それがある日突然我が身ごとに変わります。

その日は仕事の後、秋葉原で仕事関連の友人と2人で飲んでいたんですが、その友人が突然「ストーンズ、行く?」て言ったんですよ。その友人がそういった洋楽とかロックとか聞くって言う話も聞いたことがなかったですし、私が洋楽ロックを聴くって話もしたことがなかったので、大体その辺の話をノー•ガードですると、うざい位になってしまうので(本当に長い付き合いの人以外にはその辺の話はしないようにしているんです)。驚いて「エッ?!」て言ってしまったんですが、二言目には「行く」って言っていました(笑)。
いざ、行くと決まるとなんだか妙にそわそわしてしまったり、その日も家に帰ってから公式サイトを確認して、ファンが選ぶ曲を演奏してくれるって投票があって、もちろん絶対外せない曲、ジャンピングジャックとかサティスファクションとかそういった曲を除いた中から、10曲ぐらい候補があってその中から好きな曲を投票する形式だったんですが、これも迷ってここに候補があるって事は選ばれなかったらやらないってことか、と思ってユーガットミーロッキンに投票したりとか、どのTシャツ着ていこうかとか(笑)、酔いも手伝ってもうなんだか初恋初デートが決まったようなハイテンション状態だったのを覚えています。

■よもやよもや、よもやの来日グッズTシャツ買えず???


私が観たのは2014年2月26日水曜日の公演でした。
その日は会社も半休をとって都内から横浜の自宅に一度帰宅して、ジーンズ、Tシャツ、ストールに革のライダースジャケットと完全武装、正装といってもいいんでしょうか(笑)して水道橋に着いたのは多分15時位だったと思います。チケットを取ってくれた友人と待ち合わせ、東京ドームシティーのバーでお茶というか一杯引っ掛けて、臨戦態勢を整え、公演が始まる前にグッズ、私にとっては自らが直接購入する初めてのストーンズ•ツアーTシャツになるので、もう半分くらいは来日公演参戦の意味にだと言うくらい重要なものだったのですが、物販ブースを見にいきましょう、となったわけです。
多分開演まで2時間位はあったと思うのですが、ドームの外に設けられた物販ブースには長蛇の列。
いや、長蛇の列どころか並んだ最後尾は物販ブースすら見えない位置で、横に4、5人並んだ列が幾重にも折り返す太った蛇の長い列になっていて、そしてこの進み具合が非常に遅かったんです。ドームのコンサートで物販並んだのはもちろん初めてではなかったんですが、まぁ史上最強の列だったと思います。何せ1時間経過してもまだ先が見えてなかったんですから。拡声器を持ったイベントスタッフが開演時間に間に合わな行く可能性がある、開演時間になったら公園は始まる旨の注意を何度も叫び始めていました。
なので、「これ、開演に間に合わないんじゃない?」「この列が一気に入場ゲートのほうに行ったらまた並ぶことになるよね」と言うことになり、私はオープニングを見逃す危険とTシャツの購入をあきらめると言う選択に迫られることになったのです。もちろん友人はグッズの優先度は低いので、当然オープニング1択です。そうすると2人の合計の重要度を100%としてTシャツ購入の占める割合は最大にしても25%程度となり、泣く泣くグッズ購入の列を外れ入場の列に加わったのです。おかげでその日のオープニング曲、まさかのゲットオフマイクラウドをしっかりと堪能することができました。いやぁー、生涯最高のオープニングでした。ストーンズのライブ映像はいくつか見ていましたが、ゲットオフマイクラウドで始まるのは見たことがなかったですし、1965年初発表のオールドナンバーで老若男女何万人を.湧かせるってすごい、本当にかっこいいオープニングでした。ゲットオフマイクラウドのライブ映像はYouTubeでも見れるようなので、興味のある方はご覧になってください。もしかするとこの曲で初めていきなり観客のテンション鷲掴みにできるのか疑問に思う方もいると思いますが、それがロックのリアルジャイアンツの格の違いではないかと思います。
その場にいた人は分かってもらえると思うのですが、ヘイ(ヘイ)ユー(ユー)ゲットマイクラウド!です。
結果オープニングを選択して正解でした。まぁ当たり前の話なんですが。

■どうする?ジャパンツアーTシャツ?


さて、ストーンズの公演は大盛り上がりの大満足でした。その日ファン投票で選曲されたのがビッチでこれまたものすごい会場が沸いたとか、ミック•テイラーの登場とか、ミック・ジャガー当時70歳の凄まじい運動量って言うか、全盛期と全く変わらない動きとか、語りたい事はものすごくあるのですが、気になるTシャツがどうなったかです。
公演が終わってからはやっぱりお疲れ様の一杯優先で再びグッズ売り場に並ぶ事はありませんでした。というか撤収されてて買えなかったんじゃなかったかと思います。もちろん私はかんたんに諦められるものではありません。公演は全三回でしたから、翌週3月4日(火)またドームまで行きました。
公演中の時間帯だったので、その時グッズ売り場にいたお客さんは私と同朋かグッズオンリーの方だったんだと思います。
そしてドームから聴こえるミスユーのコーラスを聴きながら購入したのがこれ。
やっぱりどんな斬新なデザインでも自分の行ったスケジュールプリントの入ったのを買わなきゃいけません。
まぁこの浮世絵の女性の口がリップ&タンになっているのもご愛嬌と言うことで。
同じ日本限定デザインでも前回紹介のビガーバンツアーサークル限定デザインとはえらい違いです。
カタカナを入れるのが悪いわけじゃないんですが、なんでこのフォントなのかなぁ、デザインのやっつけ感満載だなぁと、割とカタカナ入れる日本限定Tシャツ多いんですけど、どのアーティストのものもやっつけ感が出てるのはフォントのせいじゃないのかな?と思ったりします。
まぁ思い出の品なので、文句は無いんですけれど。

■おまけ


前々回の話で触れましたが、この後にストーンズはブルースのカバーアルバムをリリースして、2017年にツアーに出ます。もうこの辺になるとリアルな終活、終わりの活動の終活でこんなに終活がかっこいいのもう凄いとしか言えません。
まぁ最後に一儲けして余生をゆっくりって言うレベルや年齢を通り過ぎていますから、、そりゃすごくて当然で、我々常人の理解を超えたものがあります。ロックってすごい、ミュージシャンって凄いってことにとどまらず、人間って凄いと思わせる感じです。人間賛歌を体現していますよね。まさかキース・リチャーズが74歳になってもギターを弾いているというか、生きているってこと自体想像してなかったな人がほとんどでしょうし、2014年の東京ドームでのキースを見た人間としても、もうないんだろうと思っていたんですからね。

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