去年のある日、

僕は、船での仕事を通して、
その土地に舞い降りた。

そして、歩いてものの５分。

「何これ…」

…

全身に鳥肌が立つ。

…

日本から遠く離れた

異国で初めて降り立つ場所なのに、

そこで異常なほどに感じる

親近感や懐かしさ。

…

「なんなんだ。この感覚は」

…

そう、目の前の光景が
知っている場所に似すぎていた。

でも、それがどこだか、わからない。

…

しばらく、あたりを見回しながら、
考える。考える。考える。

「わかった…」

空気感が似ている。

…

「原宿だ…」

…
今から、僕は「原宿」を、全面、ペンキで白く塗る。（２） へ
続く。 

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