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言語化してみよう2 生徒理解②~生徒理解の視点~

前回、生徒指導について大きく三つに分けられると考えました。

① 生徒理解の視点(基礎知識、身体的側面、心理的側面、社会的側面など) 
② 理解方法(アセスメントシート、観察法など)
③ 理解する際の姿勢(客観的に、障害名にとらわれすぎないなど)

今日は①生徒理解の視点について、以下のホームページを参考にしながら考えていきます。

「生徒理解」と一言で言っても、その言葉には複数の概念を含んでいると考えられます。そこで、生徒指導という言葉に含まれている概念を先ほどのホームページを参照して細分化すると、身体的側面、心理的側面、社会的側面の三つになります。この三点を理解することが生徒理解だといえるとします。

生徒理解=身体的側面+心理的側面+社会的側面 (式1)

身体的側面は、他の二つの側面とは性質が異なります。社会的、心理的側面は周囲の環境と切り離して考えることは不可能ですが、身体的側面に関しては、本人を観察するのみで理解することができるためです。

身体的側面=本人について(身長、体重、運動能力、障害箇所など) (式2)
本人についての観察のみでほとんどが理解できる。

心理的側面=社会的側面の一部+本人の内部の思考(考え方、性格、感情など) (式3)
社会的側面=心理的側面の一部+周囲との関わり方(人間関係、ポジションなど) (式4)
互いの式に代入する必要があるため、相互作用がある。

(式1)の要素を理解するためには基礎知識が必要です。例えば、身体的側面の場合は定型発達やスポーツテストについて知っておく必要があります。そこで、より正しい式は以下のようになります。

生徒理解=基礎知識+身体的側面+心理的側面+社会的側面 (式1-2)

基礎知識が土台となり、身体的側面があり、その上に社会的側面と心理的側面が乗っているイメージです(図1)。これを現段階での私の考える生徒理解の要素とします。

図1 生徒理解の要素

生徒理解は決して終わることはなく、完璧にできることはないと思っています。

生徒理解ができる≒生徒理解が深まる (式5)

回りくどくてすみません。笑
生徒理解が深まると、生徒の過去に起きたことの推測や未来に起きることの予測ができます。指導にはこの過去推測や未来予測が重要になってきます。
ここら辺は生徒理解の必要性にかかってくる話ですね。
イメージとして図2のような感じです。下から理解を深めていき、上に行くにつれてより深まっていきます。

図2 生徒理解の深まり

私が今までなんでこんなに児童生徒を見通せるのかな…と思っていた先生方はこの要素を細かく把握していたのかもしれません。私はこの生徒理解が人並み以下しかできていません。というかほとんどできていない…。
できるようになりたいので、さらに深堀していきましょう!

★次回は身体的側面について深堀していく予定です★

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