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就労支援事務所を辞めることにした


 さて、でっかく表示されるタイトルが後ろを通りかかる人の目に留まらぬように急いでスクロールしなければ。恥ずかしい。通所を終えてコメダ珈琲店へやって来た。頼むものは安定していつも、アイスミルクコーヒーたっぷりサイズの無糖だ。

 5月いっぱいで就労支援事務所を辞めることにした。
 だから、パソコンを持って外へ出た。これからは自力で己を律し計画性を持って動く必要がある。コメダ珈琲の好きなところは、カウンター席のどっしり感だ。くつろいだ気持ちで手元に集中できる。

 雨で平日の上野は、GWの込み具合が嘘のように「普通の街」になっていた。アメ横もすんなり歩ける。PCを背負っていたけれど歩きたい欲があった私は、わざわざアメ横を経由してコメダまでやって来た。今日は公園には行けない。どこもかしこもびしょびしょで、雨が止んでも木の葉から雨水が降って来るじゃないか。


 就労支援事務所にいた1年で私がやっていたことが、なんだったのか考える。正面から苦手にぶち当たる日々であったのは確かだろう。私の中で苦手意識の強い「電話」「集団に馴染む」「Excel」の3つを看破しようと躍起になっていたし、スタッフさんは「これができるようにならなんとね~」という高みの見物スタイルを崩さなかった。

 しかし、辞めた。うつ病は時として死に直結する。「嫌だ」「怖い」を押さえて冷や汗を流し手の甲を引っ掻きながら電話をしたり、遅々として理解が進まないExcelの操作を覚えたり…蓄積したストレスが次第に日常生活に支障をきたすレベルに達してしまった。
 「社会に出る=己にストレスを叩きこむ」という構図が出来上がって絶望してしまった。絶対そんなはずないのに!

 訓練方針の変更をスタッフに申し入れても、なぜかはぐらかされ丸め込まれ、面談室を出る頃にはまた苦手に立ち向かう日々に戻っている。意思の疎通が図れない。「あれ?セーブし忘れちゃったかな?」と冗談で思ってしまうくらい、スタッフさんが前回の話し合いの内容を無かったことにして一辺倒に「通所すること」「グループワーク」と繰り返す。

 正直心臓がバクバクしている。辞めること、この就労支援事務所を離れることに未練は無いが、私はまた社会的な立場を捨てるのだ。友人に会ったらなんと言おう?「こいつ一生のらりくらりと親のすねかじりに甘んじるつもりなんだな」と呆れられてもおかしくない。怖い。事実、私は苦手の克服に背を向けるのだ。冷や汗が止まらない。

「暑かったら脱げばいい」の法則で就労支援事務所を辞めた。再三自由の下に出た私は何をするか。
 なるべく人と関わらない、己の得意を活かせる仕事を探そうと思う。それと、ハローワークのPC教室があるという噂を小耳にはさんだため、通えそうなところがないか調べてみたり。第三者の監督監視のない訓練をしようと思う。noteの毎日投稿もまたやってみる。

 今日はここまで。応援してもらえたら、嬉しいな。

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