日々の記憶17
マックでオーケーゴーを聴きながらハンバーガーを食べる。期間限定の、豪快なチキンのやつ。うめえうめえ。
食事中ヘッドホンで耳を塞ぐのは咀嚼音が耳の内で反響する気がして嫌だ。しかし、どうしてもマックの店内で流れる陽気一本調子のラジオが苦手で、オーケーゴーを聴き時折体を揺らしながら食べる他ないのだ。
寒い。寒いが降ってきている。雨の日に外に出るようになるとは、私も社会復帰が近づいてきているな。恐ろしや、待望の社会復帰。
新しいオモチャを買った。スマホやタブレットに反応するタッチペンだ。これで、30秒ドローイングで遊ぶんだ。Netflixでアクション映画を流し見しつつお絵描きするんだ。
ワンピースのアニメ、ワノ国編鬼ヶ島討ち入りまで進んだ。恐竜がいっぱい出てきて楽しい。またしても胃の調子が悪く、鍋をやりうどんを投下しながら見る。そうそう、もう夜だけど今日はおでん様の誕生日だ。
知らない人にワンピースの話をしたくても「おでん様っていうめちゃくちゃカッコいい侍がいてさ」と言った時点で相手を混乱させてしまう。そもそもおでん様は最近登場したお方だ。初見の人におすすめしても辿り着くまでに何巻読んで何話見れば良いのか。勧める側も気が遠くなる。
ようやく引っ越しのダンボールを全て開けた。まだ残っている気もするが、体感全て開けた。
信頼を寄せる胃薬「ガストール」の瓶が出てきて飲もう飲もうとコップに麦茶を注いで、消費期限が切れていることに気がついた。2022年。そんなに前に感じないが、もう一昨年のことだ。一昨年前の錠剤は瓶を逆さまにしてゴミ箱に捨てた。
都内に越してから、とにかくよく歩くようになった。通所を終えたら、2、3時間歩く。たまに川沿いのベンチやガードレールにもたれかかって小説を読む。今はKindle Unlimitedにて貴志祐介の『青い炎』を読んでいる。あらすじを母に語ったところ「それ、たぶんニノが主演で映画化してたよ!」とリビングが沸く。ほんとだった。
なんだか、本にずぶずぶ頭を突っ込んでいると、他人と話すのが嫌になってしまうような。その因果関係はまだわかっていない。まだ、そんな気がしているだけ。しかし読むのはやめないのだ。小さいカバンには『モナ・リザが盗まれた日』が入っている。
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