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毛玉をとる

ベッドの下の引き出しから
奥の方にしまってある靴下をとりだす。

最近買った毛玉とりで
たっぷりついた毛玉をとっていく。

面倒に思っていたお手入れは
やってみると案外すいすい進むものなのね。

靴下が終わったらコートの袖口、クッション、
セーターも続けてきれいにした。

身の回りのものは窮屈に感じないように
ついつい大雑把に扱ってしまいがちだけれど

こうやってお手入れをすることで
今あるものをじっくり見つめて、整えたり。

ちょこっときれいになってゆく服たちを見ていると
なんだか心が落ち着いた。


“自分の持っているものを
丁寧に扱えないのは
自分を大事にできてないということ”

どこかで見かけた言葉は
自分のことを言われているようで
少し気になっていたけれど

こういうふうに
たまにお手入れすることも
ひとつのやり方なのかなと思いながら
たっぷり毛玉をとった。

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