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MIDI虚無機材史 #17 KORG DSS-1 (1996年)


KORG DSS-1
Vintage Synth Explorerより引用

 呉の大和か長崎の武蔵か、超弩級、超大型ミサイルならぬサンプラー・シンセサイザーDSS-1となります。4563氏から譲り受けたこのマシンは自宅機材の最大記録ではないかと思います。何かメモをとりたい時など下敷きいらずで書けるスペースが豊富にあるのがこのマシンの特徴です。何に活用していたかというと、当時は流行性ネコシャクシビールスで蔓延したかのごとく、KORG DSM-1の回路を通して12bitで荒れさせてサンプリングする事が非常に流行していました。そのためDSM-1の中古価格が非常に高騰しておりとても手がでなかったので、KORG DSS-1経由でAKAI S3000XLにサンプリングしてました、同じ質感が出ていたのでしょうか謎ですが。今でも音をとおすだけにいろいろ古いディレイやサンプラーを探すのは大好きですが。おっと、DSM-1は今2-3万円で買えそうですね、めちゃ奥行きありますが。
 波形のハンドドローイングもこのマシンの売りでしたが、1回やったくらいですね。普通の音源としても倍音合成が結構よかった気もありますが、筐体のバカデカさが日本の住宅環境には無理があるところでしたね。広い家があれば、机部分にいろいろなデスクトップ音源モジュールやらを置いてマスターキーボードにしても素敵そうですね。ディレイも2台ついてたのか。譲ってもらった時も売った時もどうやって運んだのか記憶にありませんし、当然ソフトケースなんかも無いですね。 
 NEC PC-98用のエディットソフトIMAGINEというものがあったと今知りました。外付けモニターでサンプラーをEDITするのはとても憧れですね、Roland S-550とか、きっとSHARP MZ-2000の内蔵グリーンモニタと外付けカラーディスプレイを使ってライトペンで操作する憧れからきているのでしょう。

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