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【17日目】恋愛編まとめと『愛の問いかけ』(レンアイのトリセツ)

 今回で恋愛編は終わりです。

 この『モトの話』がもたらした「恋愛についての知識」は、今まで聞いたどんな恋愛の話とも違う、全く新しい話だったのではないでしょうか?

 中には、新しすぎて「ポカーン」となってしまった方もいそうです。ですから、最後にもう一度おさらいしましょう。

◆愛と「長続きするカップル」の秘訣

 【モト】という新しい考え方を使うと、入門編で「ココロとアタマは別のパーツだ」と明らかにしたのと同じ要領で

「恋と愛の明確な違い」

が言葉で説明できました。すなわち

・恋 = 性欲
・愛 = モトの量

でしたね。二つは根本的に違うものだったんです。ただ、恋の状態になると(恋愛スイッチがONになると)同時に発生してしまうんです。

 この「恋」と「愛」という二つの異なる状態が同時に発生してしまうため、僕たちはしばしばラブロマンスの状態を

「これこそが愛だ!(これ以外は愛じゃない)」

勘違いしてしまうんです。ですが、モトという基準があると

【愛とは、モトの量である】

という、愛についての明確な定義がたった一言でできてしまうんでした。この定義があるからこそ、この気持ちが「勘違い」だと分かるんです。

 恋愛スイッチがONで恋愛アピール合戦が行われている間はたしかに「愛」の状態ではあるんです。ですが、恋愛スイッチはOFFになることがあるんでした……これが『恋愛の落とし穴』でしたね。

 というわけで、恋愛スイッチがOFFになって恋愛アピール合戦が終わったあともこの

【愛 = モトの量】をキープできるかどうか

が長続きするカップルの秘訣だ、という結論でした。

◆パートナーは「愛の練習相手」だ

 実はこの、モトがもたらす新しい愛の定義

【愛とはモトの量である】

というものは、この『モトの話』全体の最重要キーワードになります。なぜなら、僕たちの人生という現象は

『常時【愛の状態】をキープする』

というものが最終的な目標のようなものになるからなんですが……この話は上級編とエキスパート編で「なぜそうなのか?」という話も含めて、明確な説明をご用意しています。お楽しみに!

 この本では中級編として「恋愛」がテーマなので、そのテーマに沿って考えてみても、この「愛とは何か?」の答えであるキーワードはとても大事な考え方になるはずです。

 なぜなら……パートナーと「二人」というシンプルな対人関係を深める過程で、この「愛」というものは一体何なのか? 何のためにあるのか? ということを個々人が考え、そして実践することは、とてもよい「愛の練習」になるからです。

◆『愛の問いかけ』を活用しよう

 カップルの間の問題は、カップルの当事者、つまり二人だけで最後は決断しないといけないものです。もちろん、周囲の人の助言や意向も重要ですし、一昔前なら家柄や国家間で行われる結婚などもありましたが、今は個人の考えが尊重される時代ですので、結局は二人のことは二人で解決しましょう、となるはずです。

この時に先ほどの

【愛とは何か?の答え】

「二人が」理解しているかどうか、ということがすごく重要になるはずです。一人でもダメですし、両方が無理解でもダメです。ぜひお二人でモトの話に耳を傾けていただきたいと思います。

 そしてもしこれから先、恋愛のことで何か迷ったり落ち込んだりすることがあったら、まずは自分自身に

『今もし私が【愛の状態】だったら、何をするだろう?』


と問いかけてみて下さい。必ず「正解」が導き出されるはずです。

 実はね……どんな時でもそうなんです。この自分への『愛の問いかけ』は恋愛以外にも広く応用が効きます。よく覚えておいてくださいね。

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 さて、長かった恋愛編、ここまでにしておきますね。

 僕たちはニンゲンという「生物」なので、ある程度の年齢になったらこの「恋愛の世界」に勝手に放り込まれる運命にあります。そして様々な相手との恋愛を繰り返したり、僕みたいに全く誰にも相手にされなかったりしながら、それぞれの
「恋愛とはこうだ」
「パートナーとはこういう『役割』の人だ」
という恋愛観ができていきます。今まではみんなそれを「カン」というとても頼りないもので渡り歩いて来たはずです。

 でもこれからは【モト】があります。

 苦しいときこそ、このモトの知識が役立つはずです。ぜひモトによるこれらの新しい「恋愛の知識」を活用して、幸せなカップルライフをエンジョイしてくださいね。


 では次回からは、お待ちかねの

『オカネのトリセツ』

が始まります。お楽しみに!

(まだ中級編です)


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「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)