インド北東部? 南インド映画『響け!情熱のムリダンガム』になぜその話題か
本日11/24(金)、渋谷イメージフォーラムで15:30~の『響け!情熱のムリダンガム』上映後にトークがあります。(まだお席余裕あり。予約なしでもふらっとぜひ! トークイベント終了は18:20頃です。)朝日新聞の記者・奈良部健さんにマニプール州など「インド北東部」について語っていただきます。
奈良部さんは昨年まで、朝日新聞のニューデリー支局長として約5年インドに駐在されていて、広大なインドの全部の州に足を運ばれています。
なぜ、南インド・タミル語映画の上映後トークで「インド北東部」の話題なのか?
それは、主人公ピーターが劇中で自分のリズムを探しにインド国中を旅する場面で、南インドからわざわざその地域まで訪れているからです。
旅のシーンの曲がWEB公開されています。よかったら↓を見てみてください。
1:39 からマニプール州(ダンシング・ドラム。動画のサムネイルにもなっています)、1:56からメガラヤ州(生きた木の橋)、2:41からミゾラム州(バンブー・ダンス)が出てきます。
A.R.ラフマーンの楽曲も最高ですが、あまり目にすることのない、いわゆるなインド観光地とは違うインド各地の風景や文化が美しく、このビデオの評判もとても高いです。
インド北東部ってなんですか?
北インド、南インド。東インド、西インドまでは割と目にする言葉かもしれませんが、北東インドとは。
JICAのページに、分かりやすい紹介がありましたので引用します。
インドの他の地域とは、バングラデシュとネパールに挟まれる形で、幅が僅か約20kmの細長い領土でつながっています。さらに山岳地域であるという地理的状況から、インド北東部は秘境ともいわれます。
この曲で出てくる旅が、その後のピーターの人生に、大きく影響するんです。
ということは、南インドにフォーカスを当てすぎずに、広くインドを俯瞰してみたりしながら、この映画を鑑賞すれば、グッと感動に深みが増すことは間違いない!
北東部、特に今回マニプール州について聞いてみたい
実はこの映画、インド本国版のポスターは、ピーターがマニプールで出会ったダンシング・ドラムがメイン画像になっています。(背景は南インド・タミルナードゥ州都・チェンナイの街並み)
メイン・ビジュアルにまで選ばれているのだから、もうちょっとマニプールのことを知りたいですよね?
※ポスターがこの映画のメインテーマである、南インド古典音楽を代表する太鼓「ムリダンガム」ではないところも深掘りしたい点かも。
そして、今年のゴールデンウィーク明け、こんなニュースがあったことを覚えてますか?
ダンシング・ドラム(Pung Cholom)のパフォーマーの皆さんたちも、無事なんだろうか…
このマニプール州の暴動、実は半年経過した現在も続いています。ガザのニュースなどに隠れて、インド国内でも報道が地味なようです。日本のメディアの日本語による発信はほとんどありませんし、取材に行っているのかも分かりません。
下の昨日のデカンヘラルド紙記事によると、インドのモディ首相はこの問題について沈黙している上に、現地視察にもまったく訪れていないとか…。
ニューデリー支局長だった奈良部さんによると、インド北東部は報道規制が厳しいそうです。州までたどりついても取材ができないなどの経験も何度もあったそう。そういった取材が困難だったことを含め、インド北東部がどんなところなのか、インドの全ての州を訪れたことのある奈良部さんの経験からお話をうかがいたいと思っています。
ちなみに、同じく曲に出てくる北西インド・ラージャスターン州については、翌24日に、madhuさんをお迎えしてお話を聞きます。
パンフレットには、ピーターが旅した場所のロケ地マップイラスト(byえずさん)もありますので確認してみてくださいね!
「インド北東部って何?」「なぜそこの話を聞きたいと思ってるの?」をもっと詳しく発信してはどうかと、clubhouseの「耳ビジ」で昨日アドバイスいただいたので、突貫工事ながら書いてみました! とよキャプ、耳ビジの皆さん、ありがとうございます!
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