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恐竜UMA、石舞台、シャーマン/∴[yueni]第5話・超常現象ガイド

謎のオカルトアイドル「∴」の活動には、超常現象にまつわるキーワードが隠されている。
ここでは、ムー的な用語になじみのない方々のために、「∴」内の用語を簡単に解説していく。

#yueni_project

恐竜UMA

「恐竜の骨だ。博物館とかにあるやつ」

UMAの正体は恐竜の生きのこりだという説がある。ネス湖の怪獣ネッシーは中生代の大型水棲爬虫類プレシオサウルスで、テレ湖のモケーレ・ムベンベは竜脚類である、ブラジルでプテラノドンが目撃された…というものだ。
また恐竜と人類が共存している様子を描いた岩絵、絵画、足跡などからも恐竜は白亜紀末に絶滅しておらず、少なくとも数百年前まで生き残っていた、という”オーパーツ”視点での恐竜論も根強い。
作中ではなんと300年から500年前の「恐竜の骨」が某所に所蔵されているという衝撃の場面が描かれる。化石ではなく骨そのものならDNAなどが抽出できる可能性もあり、古生物学だけでなく生物学の分野でも注目が集まるのは当然だろう。

参考:ムーペディア


石舞台

「石舞台ね。ここにはパワーを感じるわ。はるかな古代、ここで何らかの儀式が行われていたに違いないわ」

イギリスのストーンヘンジや奈良の石舞台古墳、ピラミッドなど、世界各地の巨石遺構には建造方法や意図まで多くの謎が遺されたままだ。天体との連動が見られることから天文台やカレンダーであるという説もあるが、祭祀場としての役割も指摘されている。磐座や柱は天と地を結ぶ、天から神が降り立ち宿るもの。現代的にわかりやすくいえばパワースポットである。
作中での「石舞台」が石室なのか天体と連動した施設なのかはともかく、「∴」は巨石をステージ、まさに「舞台」として用いている。


シャーマン

「歌おう。私達はオカルトアイドルなんだ!」

オカルトは「怪しくて不思議なもの」全般を指すようになったが、本来は「隠されたもの」を語源とし、不可知、神秘についての知的探求を伴う言葉だ。そしてアイドルの原義は「偶像」であり、神像や仏像など超常の存在の似姿である。ここから「オカルトアイドル」を見返すと、UFOや幽霊などが好きという程度の”キャラ”ではなく、神秘的な存在を現世に降臨させる依り代を担う意思を感じざるをえない。さらにいえば神や精霊の依り代は、古来、シャーマン、巫女の役割である。
神秘体験、超常の現象を歌い、伝えることは現代神事といえる。
彼女たちはアイドルだから歌うのではなく、歌うことでアイドルとして満ちるのだ。


「∴」活動の最新情報はTwitterYouTubeTikTokにて。

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