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CL京都 47位のズガドーンエンニュート~リセットスタンプには屈しない~

みなさん、こんにちは。岡山でポケモンカードをしています、むらと申します。僕はスタートデッキからポケモンカードをはじめ、今回初めての大型大会CL京都に参加してきました。結果は8-2、TOP64(47位)で、予選を完走することが出来ました。まだ1年もポケモンカードをプレイしていない僕が、今回のデッキ選択に至った理由や対戦レポートを初めて記事として書いてみようと思います。


以下のような流れで進めていきます。


1.環境考察

僕が最終的に考えた環境はこちらです。

Tier1
レシラムリザードンtag team(以下レシリザ)
ガブリアスギラティナtag team(以下ガブギラ)
Tier2
サーナイトニンフィアtag team(以下サナニンフ)
ピカチュウゼクロムtag team(以下ピカゼク)
Tier3
ルガルガンゾロアーク(以下ルガゾロ)
ズガドーン

〇レシリザ
サイズが大きくパワーもある。溶接工やカキ、ボルケニオンのフレアスターターでエネルギーが高速で付くことを考えると今回のCLはレシリザに染まると思っていた。ダブルブレイズ発売後シティリーグで結果を残したが、ジャッジマン、やぶれかぶれのマーシャドーによる妨害で止まる場面もあった。その後ジージーエンドでリセットスタンプが登場し、ジャッジマンやマーシャドーの採用が少し減り、どのデッキにもリセットスタンプが入るようになったように感じた。リセットスタンプは後半に力を発揮するが、エネルギーのついたレシリザが残っていればハンドに関係なく焼き尽くすことができるため、Tier1。

〇ガブギラ
レシリザと同じでサイズが大きい。ジージーエンド発売時点でカラマネロと組ますことを考えていたが、関東ではムウマージと組ます型が多かったらしい。どちらの型も上位に残るスペックを持っていた。しかし、登場から考察できる時間が限られており、強いガブギラを持ってこれる人は少数だろうと考えていた。カラマネロをたててギラティナループすることで非GX相手にも強く出ることができること。また、ジージーエンドGXをエネルギーが多くついたレシリザに使用することで、Tier1予想しているレシリザ相手に後半まくって勝つこともできるのでTier1。

〇サナニンフ
事前の大会で結果を残しているデッキの中で1番気にしたデッキであった。ゾロアーク系統を握るためにはこのデッキへのアンサーを用意していないといけない。また直前の大会で結果を残していた型としてムウマージとルカリオの2つがあり、ムウマージはリセットスタンプが、ルカリオは確定数をずらすことが強力であると考えた。レシリザに焼かれる可能性は大いにあるが、こだわりメット、リセットスタンプ、ルカリオなどの対策もあるためTier2。

〇ピカゼク
最近は強さが少し落ち着いてきた印象がある。それでもエレキパワーでのパンプアップやデデンネ、マーシャドーを使った山を掘る速度などを考えると、どのデッキに対しても勝ち筋があると思った。またタッグボルトでの2枚抜きは当然の如く非常に強力である。さらに、最近ではアローラライチュウライチュウtag teamも採用されている場合があり、相手のtag teamポケモンをマヒにさせる動きもできる。レシリザ、ガブギラにワンパンされる可能性があり、少し厳しいのでTier2。

〇ルガゾロ
根強いゾロアークファンにより、今大会も型を変えて勝ちに来ると予想した。サイズの大きいtag teamに対しキツイ印象があるが、サナニンフにはハッサムGX、メルメタルGXなどのアンサーが、レシリザにはヤドキングというアンサーを用意していた。僕にもルガゾロという選択肢があったが、サナニンフへのアンサーを用意できなかったため断念した。CL京都直前にハッサムGX、メルメタルGXの採用を見て流石ゾロアークだなと思った。また前日に行われた自主大会のCL岡山でレシリザゾロアークというデッキとマッチした。衝撃的な強さで、あのデッキを持ったプレイヤーがCL京都にエントリー出来ていれば、確実に勝っていたと思う。総合して、tag teamは対策札を積んでもキツイと感じたのでTier3。

〇ズガドーン
ズガドーンはかなり上へ行くと思っていた。リセットスタンプ、やぶれかぶれのマーシャドー、ジャッジマンがかなり刺さる。しかし、それさえ回避すればtag teamをワンパンでき、非GXポケモン(ギラティナを除く)にはワンパンされにくく、どの対面でも強く出れるデッキだと考えた。単構築ではリセットスタンプで動けなくなる可能性もあるためスイスドロー10戦戦い抜けるのかという不安要素があるためTier3。(自分が環境にズガドーンをねじ込んでやろうという意思もあったため贔屓目で見ている)


2.デッキ選択

3月の末頃、1の環境考察と自分のプレイングのレベルからルガゾロ、ズガドーン、レシリザの3つの選択肢が挙がった。(この時点でズガドーンは既にズガドーンエンニュートというデッキタイプになっていた。その経緯は後述する。)ルガゾロは事前の大会でサナニンフが結果を残したのを見て断念。ズガドーンとレシリザの2択になった。
僕は初心者でかつ、大型大会に初めて出場するということでプレイが難しいものは時間、緊張の両方を加味して選べないだろうという結論になった。その結果ミラーの回数が増えるレシリザはやめることになった。僕は1つのデッキを何度も使ってやっと勝てるようになるタイプであるため、3月の中旬から使っていたズガドーンを持っていくことにした。


3.構築の経緯(採用理由)

〇構築の経緯
3月のトレーナーズリーグはズガドーン単構築で出場していた。負ける時はほとんど種切れや、ジャッジマン、やぶれかぶれでの事故であり、単純に不利マッチというのはジュゴンくらいしかなかった。
種切れでの負け、ハンドを減らされての事故という2つの問題があった。前者を解決するためにはズガドーンの他に種ポケモンをいれることが、後者を解決するためにはドローサポートを積むか、ドローできるポケモンと組み合わせることが必要であった。この両方を解決するために、エンニュートと組ませればいいのではないかという意見がチームメイトから出た。そこで問題になったのがエンニュートとブルーの探索の両立が厳しいことである。ここで、エンニュートをより早く立てるためにシロナを採用してみた。最初はリーリエを採用しようかと思ったが、炎の結晶、エネルギー回収が初手にたまりやすいので、ハンドリフレッシュできるシロナにした。ここまでの考察で出来上がったのが下のレシピである。このレシピで実戦練習をはじめた。

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何戦かするうちに種切れ負けは確実に減っていることがわかった。その一方で違う問題が明らかになった。新しく生じた問題は3つあった。1つ目はジュゴン、ピカゼクの2枚抜きに弱すぎること。2つ目はエネルギーの枚数が後半に足りなくなること(tag team→GXポケモン→tag teamの順にサイドをとらされた場合)。3つ目は流行りだしたフラダリラボで願いのバトンが使えなくなることである。
それぞれの対応札として、ミュウ、エネルギーリサイクル、ウルトラスペースを採用することにした。それぞれのカードの採用はキレイにハマり3つの問題はすべて解決された。そのレシピが下のものである。

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さらに実戦練習をしていくうちにもう1つ絶対に勝てない場面があることに気づいた。それがギラティナループである。相手は確実に2ターン目から毎ターンシャドーインパクトをしてくるのに対し、ルザミーネ♢を採用しない僕のデッキでは1度サイドを先行されると絶対にまくれないことが発覚した。僕が一緒に練習した友人がガブギラを使用しており、そのガブギラデッキで、ギラティナループされるときに気づいたことだった。環境に必ずいるだろうと考えていたデッキだったので対策しない訳にもいかず、アローラベトベトンとメタモン♢を採用することにした。そのレシピが下のものになる。

画像3

CL京都2週間前、この構築で岡山、広島のトップクラスのプレイヤーと対戦する機会(カードショップのボックス争奪戦)があった。対戦結果は以下の通りである。
大会
4-6 サナニンフ
6-2 アローラキュウコンルガルガン
6-3 ジガルデ
3-6 ガブギラ(チームのメンバー)
フリーマッチ
6-3ジラーチサンダー

2-2の予選落ちでかなりメンタルにきた。アローラベトベトンを3.4試合目に立てようと思ったが、メタモン♢を狩られて立てることができなかった。この時、下手に1-1ラインの採用で立てられず、他のマッチでは使わないというカードがデッキに入っているという状況が弱すぎると感じた。またジラーチサンダーには確実に勝てるという良い点も見つかった。
この日の対戦で1番印象的だったのが1試合目のサナニンフ戦で6エネミラクルマジカルをうたれハンデスされたことだ。ベンチのサナニンフにエネルギーを溜められて、呼び出す手段のない僕のデッキではなにも対策できなかった。この対戦相手とチームメイトのアドバイスから呼び出す手段は確実に必要であるという結論になった。そこで採用したのがカウンターキャッチャーである。アローラベトベトンラインを抜いてカウンターキャッチャーを入れたこのレシピが完成形である。このデッキでCL京都に出場した。

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