カネのニオイがするリスキリング
新聞読んでて、自民党がリスキリング議連を立ち上げた、
っていうんで、ふ〜んと思って読み進めていたら。
リスキリングというのは、働く人の学び直し、で、
世の中のデジタル化に適応するためのスキルの習得、のこと。
岸田首相の「新しい資本主義」の柱になっている「人への投資」によって、
政府は5年間で1兆円の予算を積むことになっている。
従業員に研修を受けさせる企業に支援金を出す、
というのが「人への投資」で、
当然、リスキリング議連はその1兆円を狙っての結成だろう。
わかりやすい人たちだ。
気になったのはその記事の最後のあたりで、
IBMによれば、日本の労働人口の10%弱にあたる
488万人がリスキリングが必要になる。
さらに同社の調べでは、
市場のニーズに現行のスキルがキャッチアップするためにかかる時間は、
2014年では3日だったのが、
2018年では36日もかかるようになっている。
ということは、488万人が36日も研修を受ける、
となると、いったいいくらぐらいかかるんだろうか、という疑問がわく。
1兆円じゃ足りない気がするなあ。
もっと必要だろう。
とすると、2兆円3兆円と積み増ししていく政府。
それを見越していまからうごめくリスキリング議連。
ああ、やっぱりそんなことだったのね。
参考:10月5日付日本経済新聞朝刊「自民党、リスキリング議連発足へ」