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空き家問題は防災問題

空き家がやばい、という話。

「すばらしい」のやばいではなく、
「あぶない」のやばい。

防災士のスキルアップ研修を受けた。
そこで「住宅の耐震化」がどのくらい進んでいるか、という話。
今回の能登半島地震では、崩れた建物の下敷きになって亡くなった方が多数。
あれだけ群発地震が起こったのに、木造家屋の耐震化を進めなかった行政の責任、みたいなことをいわれた。
いやいや、進めていたんだけど、
耐震化しなきゃいけない家屋の数が多い一方で、業者は少なくて人手も不足、
とも聞こえてくる。

全国的にいえば、木造家屋の耐震補強は87%になっている。(令和5年防災白書)
でもそれは都市部ががんばった数字で、
地方はそんなに進んでいない。
なにより、地方は空き家がどんどん増えている、

巨大地震は、またまもなく来る。
そのときに、空き家がやばい。

空き家だから誰も住んでいないから、けが人でないじゃないか。
と思うけど、そうではない。

研修講師の福和伸夫さん(名古屋大学名誉教授)によると、
・空き家は倒壊しやすい
・倒壊すれば、道をふさいでしまう
・火事の延焼の一因になる

一方で、
・耐震化すれば避難所になるし、みなし仮設住宅にもなる

なので、空き家といえども耐震化を進めるか、
あるいは取り壊すか。

空き家問題は、防災問題でもある。