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あんこもちと座り込み

201108あんこもちと座り込み

石木ダム座り込み2日目。
おもちをついてあんこもちにして食べた。

ひさしぶりにつきたてのおもちを食べた。
東京にいたときも町内会でもちつきがあって、
役員だったので準備段階から関わっていて、
時間になると町内のみなさんが寄ってきて、
あんこ、きな粉、をまぶして楽しんでいた。
けど、おもち単体でハイカロリーなイメージがあり、
その上にあんこかよ〜、きな粉かよ〜、
ということで、勧められても、
「歯のつめものが取れる」
っていう誰も笑ってくれないギャグをいってスルーしていた。

でも今日は食べないといけない。
川原(こうばる)のおばちゃんたちが
つきたてのおもちをわたしの目の前で丸めてくれ、
いってしまえば、わたし自身がその丸める輪の中にいるのである。

おばちゃんがちぎってくれた原型を、
プラスティックの薄い手袋をはめた手で丸め、
餃子の皮のように開き、
あんこを乗せてもらって、
わたしは餃子を包むように端っこから閉じていって、
餃子の形になったらそれをボールになるように丸める。

おばちゃんたち8人で、
わりと賑やかに丸めていく。

となりのおばちゃんが、最初につくったおもちを
「ほれ」
って食べさせてくれたのが1個目。
しっかりいただきました。

つなぎ目も形も、多少見た目が悪くても、
そこは丸めのおもちなんだからいいでしょ、
と思いながら手作業を進める。

1個2個3個とつくっていって、
途中皮が薄くなって、おもちの背中からうっすらとあんこの黒さが透けて見える失敗作をトレーに置いたときは、流石にこれはまずいだろう、と、
「あ〜、これ食べちゃいますね〜」
といって、食べたのが2個目。

食べて作業に戻ると、
となりのおばちゃんは、わたしが丸めたおもちを、
それとなく丸め直しているではないか!

そして、あまり出来の良くないものは、
「ほれ」
といって渡してくれる。
3個目。
最初のころは見逃していてくれていたのか、
失敗するたびに、おもちを食べないといけないようになっていった。

6個ぐらい食べた。
さすがにお腹いっぱい。
そのころには「むらちゃん」って呼ばれるようになった。

おばちゃんたち、みんな仲がいい。
コミュニティだ。
昨日、
「なんで座り込みを続けられるの?モチベーションはなに?」
と問うたときの答えが、
「コミュニティだからかな」
と答えてくれた。

それがわかった気がする。

怖い顔するときもあるんだろうけど、
おしゃべりしたり笑ったり食べたりお茶飲んだり、
楽しめる座り込みだ。

しいたけも焼いて食べた。もちとしいたけ、意外にいい組み合わせだった。