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組織屋として志を立てた、2023年の振り返り

サラリーマンを卒業し、独立をして5ヶ月間が経ちました。
まさか1年前には自分が独立するとは考えていなかったですが、年初に自分の2023年テーマを『Updating』と掲げ、単に変化するのではなく環境に合わせて変化し続けることにしたところから2023年が始まりました。
改めて自分の今の気持ちを冷凍保存すべく、文章にしたいと思います。

2023年の私のトピックス3つを順にご説明したいと思います。

1.28年続けたサラリーマンを卒業

一念発起して人事責任者として転職したコネクテッドロボティクスを2023年7月末に退職することにしました。人事としてはやれたと思いますが、人事以外の領域を任された時に人並みのパフォーマンスしか上げられませんでした。スタートアップゆえ、総務や広報、IT等々、ドンドン任されるようになりましたが、上場に向けて自分の手が回らなかったのが反省点です。(今は業務委託として、人事のみ手伝っています)

上記がきっかけになりましたが、副業として籍のあったリンクアンドモチベーションも辞めて独立することについては、果たして自分の力が激動の社会の中で通用するのか、全然確信はありませんでした。その中で以前より参加している北野唯我さんのオンラインサロンを通じて、若い人が何に困っているか・何が自分の価値なのか等、マーケティングできたことが自分の自信につながりました。一人でウニウニ考えるよりは、アウトプットしてみて、反応を見るのが今っぽくて効果的ですね。

そして独立することを決意したのは、自分が60歳になってセカンドキャリアを創りなおすよりも、10年前倒して50歳から70歳まで働き続けられる仕事の仕方に設計し直しました。収入は不安定になる可能性がありますが、足場固めを入念にしながら着実に・手戻りなく進めていこうと考えました。
その際、私と同世代以上の①中年~中高年の活性化や②若手への自分の資産の継承活動を、会社という枠組みを超えて行うことで、自分自身のミッションである『自分の子供や孫に、豊かな日本社会を残す』を実現することに近づけるのではないかと強く思いました。

2023年1月、日枝神社の初詣後にキャピトル東急ホテルにて

2.人生でやりたかった2つのことを実現~知覧と台湾~

①知覧:知覧は太平洋戦争末期、日本軍の特攻隊が最も多く出撃した場所です。映画や小説等にもよく取り上げられているのでご存じの方も多いと思います。
私は祖父母から太平洋戦争の話を幼い頃からずっと聞かされていたので、ずっと行ってみたいと思っていました。今回はサラリーマンを辞めて有給休暇消化中に1人で鹿児島に行き、特攻隊の遺品が展示されている記念館を見に行きました。志半ばで散っていった我々の先輩たちの気持ちを生で見ることができました。
結論、メチャクチャ先輩たちから力を貰いました。展示を見ていると「お国のために」よりも、「家族のために」「(自分が知っている)多くの人々のために」散っていった印象が強かったですね。誤解を恐れずに言うなら、先輩たちは”私”と捉えている範囲が今の日本人よりも広いことを痛感しました。
先輩たちからのバトンを手渡された我々が、散っていった彼らの想いに応えられているか?、強烈に自分に問われた旅であり、独立するに当たって襟を正す貴重な経験となりました。

②台湾:上記①の通り、祖父母から「戦争は大変だった」と聞かされていましたが、元日本人である台湾のお年寄りがどんな感覚だったのか、直接話したく台湾訪問を切望していました。元日本人であるお年寄りがご存命のうちに行きたいと思っていましたが、妻の用事とピタッと合い、急遽行くことにしました。
結論としては、台湾における先輩たちの功績はとんでもなく、博物館の展示の95%くらいは日本人の業績でした。一方で、元日本人のおばあさんと直接話しましたが、かなり商売っ気があり、少し残念な気持ちになりました。ただ、台湾が全体として親日と言われる中、個別の人を見ると様々な立場の人がおり、台湾人をグラデーションで解像度高く捉えることができたのは大いなる成果でした。
(おまけ:妻の用事とは藤井風アジアツアー・台北公演でした。アジアツアーは小さな会場だったので、妻の満足度は非常に高かったです。何気にこのチケット確保が一番大変でした苦笑)

台湾名物の夜市

3.独立後は好き嫌いが仕事の判断軸

2023年8月に独立して、これまで同じような仕事の仕方はやめようと心に誓いました。コンセプトは「自分がやりたいことを・やりたい人とやる」と定め、あえて論理ではなく好き嫌いを判断軸にしました。

さらに自分の立ち位置を、ずっと会社にコミットする社員ではなく、一定期間だけ関わるコンサルタントでもなく、あえて顧問・アドバイザーという中間的な立ち位置で、細く長く繋がることを選択しました。1社あたりに実務も含めて深く入るというよりは、これまでの人事およびコンサルタント経験をベースに、経営者への効果的な提案や助言によって組織や人事にレバレッジの利く関わり方を意識しています。さらに複数社に同時に関わりながらゆえ、現在進行形の各社のベストプラクティスを横展開することも狙っています。具体的には、リンクアンドモチベーションの組織そのものへの関わり、そのクライアントである大手企業から中小ベンチャーまで研修講師としての関わり、さらに直接自分が顧問・アドバイザーとしてメーカーや小売の組織・人事への関わり等、インプットとアウトプットを高速で・同時並行的に行っている感覚を持っています。(肩は常に温まっていますね笑)

また独立最初は、自分の社会人人生の足跡を確認するために、昔お世話になった人やご無沙汰している人と沢山会いました。営業目的というよりは、自分の足元の確認が狙いです。具体的には「もし自分が彼らの世界に居続けたら…」に想いを馳せ(=別の世界線を確認しながら)、今の自分と比較して「できていること/できていないこと」「得られたこと/得られなかったこと」を確認していました。結局は、このプロセスを通じて、今の自分の選択がベストであること・自分のやってきたことに間違いがなかったことを確信しました。足場の弱いところに歩みを進めるからこそ、このプロセスには意味がありましたね。

新卒で入社したNECの先輩・後輩らと約15年ぶりに会う

ここまで2023年を振り返ってきました。
余談ですが、私はこの5年ほど毎日スマホアプリで日記をつけています。後悔ない人生を過ごすために始めましたが、これにより常に自分を振り返りながら前進している実感得られています。このアプリによって、1年前の今日、自分にどんな出来事があり、どんな気持ちになっていたかが毎日分かる仕組みとしています。(ちなみにきっかけは、日経新聞『私の履歴書』に取り上げられる人が日付とともに克明に出来事が記載されている理由が、日記をつけていると聞いたからでした)

2023年は『Updating』と掲げ、結果として会社を飛び出しちゃいましたが、有言実行だったなと振り返って感じます。自分自身の欲求としては、自分自身が何かを成し遂げるというよりは、昔から一貫して人の役に立つ・世の中の役に立つ気持ちが強いです。『触媒』という存在が自分に一番しっくりくる表現ですね。
2024年も既にテーマを考え始めていますが、『自分の子供や孫に、豊かな日本社会を残す』ために、さらに意欲的に質の高い活動をしていこうと思います。いやー大変なことや面倒なことも多いですが、手応えがあって面白いなと日々感じます♪
またタイミングが合えば、これを読んでくださった皆さんとも繋がれたら幸いです。

2024年も飛躍していきますように、の想いを込めて

最後になりました。
2023年も暮れていきますが、皆さんどうぞ良いお年を!


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