結局メタバースって誰得?
1. メタバースの認識と実態
最近めっきりAIにトレンドをさらわれてしまった感のあるメタバースですが、皆様も新聞やニュースで一度は「メタバース」という言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか。
しかし一口にメタバースといっても、「自分の生活とは関係ない」「なんか難しそう」と距離を取ってる方も少なくは無いでしょう。
私は、メタバースは一部の人のためではなく、世の中に大きな変化を与える新しい「世界」だと考えています。
(個人的にはWEB3より大きな変革をもたらす概念だと感じています。)
(諸説ありますが)「メタバース」を簡単に説明すると、「インターネット」に接続された3Dで構成された「バーチャル空間(仮想空間)」の中で、「アバター」を使って「コミュニケーション」が取れるものを「メタバース」といいます。
つまり、遠く離れていても自由に活動し、交流することが可能な「次元を超えた世界」を実現する事が可能です。
イメージ的にはドラえもんに出てきそうな世界観に感じられませんか?
ワクワクしますよね?
メタバースはよくVRと混同されがちで、「VRデバイスを必要とするハイテクだけどめんどくさいもの」と認識されがちです。
ですが、VRを使ったものもメタバースの一面に過ぎません。
より手軽に、より広範に利用できるメタバースも存在します。
2. 手軽に利用可能なメタバース
メタバースは一部のヲタクな高度なユーザーだけが利用するハイテク技術というわけではありません。
近年では、メタバースに対する取り組みも多様化し、ますます手軽に利用できるメタバースが増えていっています。(そして、すごい勢いで消えていってるのも事実です)
以下に3つの例を挙げてみましょう。
メタバース イベントサービス V-expo
1つ目は、「V-expo」です。「V-expo」は、ブラウザベースのメタバースで、大型のイベントや展示会、交流イベントや学会、さらにはワークショップまでを可能にします。必要とするのは、特別なデバイスなどではなく、Webブラウザとインターネット接続のみ。パソコンやスマホ、タブレットからアクセスできます。
そのアクセシビリティの高さから、会社や組織の内部イベントはもちろん、大規模なカンファレンスまで幅広く活用されています。
最近は自治体主催の「婚活」や「移住促進イベント」などでも利用されています。
DOOR
2つ目は、「NTT Door」です。「NTT Door」も同じ用にブラウザで利用可能なメタバースです。無料で利用可能ですが20名程度が推奨値とされており、小規模なイベントに向いています。PCやスマートフォンからアクセスすることも可能で、自作したCG空間をアップロードして利用できるサービスです。
Roblox
3つ目は「Roblox」です。特に子供たちに大人気のこのゲームプラットフォームは、一見するとただのゲームの集合体のようですが、これもまた一種のメタバースと言えます。「Roblox」では、ユーザーは自分だけのゲームを作り、そのゲームを通じて他のプレイヤーと交流することが可能です。上記の2つと異なり、WEB3やDAOの概念が組み込まれており、簡単ではありませんが仮想通貨を稼ぐことが可能です。
いずれのサービスも、ハードルを下げて多くの人々にメタバースを体験させるという点において、その日常的な利用を後押ししています。
3. メタバースの可能性
コロナ中に新聞などでは盛り上がりを見せたメタバースですが、まだ皆様の日常的に触れるところまでは来ていないと思います。
しかしメタバースの可能性と今後の成長は間違いありません。
テレワークやオンライン会議が当たり前となってきた現代社会において、メタバースを仕事でも使おうとする動きも強まりつつあります。
距離を超えて自由に相互にコミュニケーションできる点は、これまでのzoomやteamsを使ったテレワークの課題を解決する事が可能です。
更にメタバース内でのショッピングやイベントなども、今後増えて来ますので、接客やセールス、イベンターとしての仕事も増えてくるでしょう。
また、メタバースにはエンターテイメントやイベント業界に対する可能性も大きいです。
実際に、「Fortnite」のコンサートや「Roblox」でのバーチャルパーティーなど、すでにメタバースを用いたイベントは成功を収めています。
実際のイベントとは異なり、メタバースでのイベントは場所の制約を受けず、時間を問わず誰でも参加できるという大きなメリットがあります。
このように、様々な活用領域でその可能性を広げつつあるメタバースですが、それら全てが一夜にして実現したわけではありません。
テクノロジーの進化、社会のニーズ、そして何よりも多くの人々がメタバースを日常の一部として受け入れることが、その発展を促しています。
架空の世界として考えるだけでなく、私たち一人一人が持つ「メタバース」に対する理解と想像力が、その広がりを形成するカギとなるでしょう。
皆がメタバースを理解し、利用することで、私たちの生活はさらに拡張され、豊かな未来が広がっていくことでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?