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メタバースの使い方間違ってませんか?

メタバースの特徴を考慮して活用を検討

「メタバース」数年前にはほとんど聞かれなかったこの言葉が、今やデジタルとリアルをつなぐ新たな可能性として注目を浴びています。

リアルと違った体験や価値を提供できる一方、その提供方法は多岐にわたります。

メタバースの特徴を理解し、それぞれの目的に適したメタバースを選ぶことが重要となります。

最適な選択ができるように、メタバースの種類や特性を紹介していきたいと思います。

VRデバイスを必要とする没入型のメタバース

まず考えられるのが、VRデバイスを必要とする没入型のメタバースです。

ここでいう「没入型」は、自分自身がメタバースに入り込んだ感覚を体験できるメタバースを指します。

現実世界ほどではありませんが、リアルな経験を提供することが可能で、先端技術として多くの期待が寄せられています。

ただし、VRデバイスを必要とするため、コストやVRデバイスを装着する必要性、動き回るための空間が必要という環境面のハードルが生じます。
お子様や障害をお持ちの方、メイクしてる人やメガネの方に相性が悪いとも言われています。

アプリケーション型のメタバース

次に、アプリケーションをインストールして使う、ゲーム要素の強いメタバースがあります。これは「Roblox」や「Minecraft」のようなゲームが代表例となります。ユーザーは自身のアバターを操作し、自由に動き回り、他のユーザーとの交流を楽しむことができます。このタイプのメタバースは、ゲームプレイを通じて、メタバース体験を提供することが可能で、特に若い世代に広く受け入れられています。

ブラウザ型のメタバース

最後に、特別なソフトウェアやデバイスを必要とせず、インターネットブラウザから直接アクセスして使用することが可能なブラウザ型のメタバースがあります。この形式のメタバースは、手軽さやアクセシビリティに優れていて、広い世代や様々な環境のユーザーに提供可能です。

このようにメタバースと言っても、様々な特性があります。

利用目的に応じて最適なメタバースを選択するということです。

それではメタバースのサービス毎の特徴を見ていきましょう。

VR型のメタバース

VR Chat

■ 特徴
世界的に認知度の高いメタバース
VRデバイスが必要だが、没入感が高く、ユーザーの動きに連動している
一度の最大参加人数は80人
日本国内の普及率は10%強(8〜900万人)
18‐24歳が40%以上を占めている(2019年時点)

horizon Workrooms

■ 特徴
VRデバイスを提供しているMeta社のメタバース
交流やビジネスに利用可能
一度の最大参加人数は50名
ユーザー数は30万人(2023年12月時点)
18歳~34歳が最も多い(70%)

アプリ型メタバース

cluster

■ 特徴
交流やイベント向きのメタバース
一度の参加人数は、公開イベントの場合は500人、限定公開イベントの場合は50人(表示可能なアバターの上限は100人)
累計動員数2,000万人(2023年12月)
ユーザー層 20代40% 30代30%

Roblox

■ 特徴
メタバースというよりオンラインゲーム
一つのゲームインスタンスについての最大プレイヤー数は200人
1日のアクティブユーザー数7,020万人(2023年9月末時点)
ユーザーは多いが、7歳〜10代が多い印象。海外ユーザーが多い。

Fortnite

■ 特徴
こちらもメタバースというよりオンラインゲーム
ただし、カスタマイズにより、ライブやイベントなどを開催可能
一度の同時参加人数は最大100人
ユーザー数が3.5億人
18〜24歳が全体の約6割

ブラウザ型メタバース

V-expo

■ 特徴
法人向け イベント用メタバース
セミナー、社内/外イベント、展示会、交流
同時参加人数は1000人

Door

■ 特徴
法人向け イベント用メタバース
セミナー、社内/外イベント、展示会、交流
一度の同時参加人数は24人推奨(設定上限50人)
利用者 100万人突破

メタバースを使う目的を考える

社内イベントや交流会、展示イベントやライブなど、同時参加人数やユーザーの利用環境などが重要になります。

・自治体や企業など、PR系の企画として独自空間を作成して一般公開する

・たくさんの人を参加させ、盛り上がりを見せたいイベントやライブ

・ゲーム要素を盛り込んだ大人から子供まで幅広い世代へ提供するコンテンツ

・婚活や懇親会など交流を目的としたイベント

・展示会や学会など、情報提供を目的としたイベント

など、が考えられます。


自治体や企業などがPRの一環として独自空間を作成し、それを一般公開するケースを考えてみましょう。

この場合、より多くの方に届けたいと考えるでしょう。そのため、アクセス数を最大化できるブラウザ型のメタバースが最適と言えます。


一方で、大規模な人数を参加させて盛り上がりを見せたいライブや音楽フェスティバルなどは、演出やクオリティにこだわりたいでしょう。その場合はアプリやVR型のメタバースが適しています。これにより、ハイクオリティな演出や、没入感あふれる体験を提供できます。
しかし、アプリの場合は、100名程度が限界な事が多く、大人数収容するには大人数向けのメタバース(アプリほど派手な演出が出来ないブラウザ型)を選ぶ代わりに、演出面は抑えめになります。



ゲーム要素を盛り込んだ大人から子供まで幅広い世代に提供するコンテンツの場合について考えてみましょう。

ゲームの場合、アプリ型やVR型が適していると言えるでしょう。なぜなら、これらの形式ではユーザーがアクティブに参加し、体験することが期待されるためアプリやVRを使う方式が相性が良いです。



それに対し、婚活や懇親会など、人々が新たな人脈を築くことを目的としたイベントは、ブラウザ型が良いでしょう。これらは手軽に利用でき、リアルタイムでのコミュニケーションに必要な基本的な機能を備えています。


会議や展示会、学会など情報提供を目的としたイベントについても考えてみましょう。そのような場合もブラウザ型のメタバースが適しています。
参加者はインストールやセットアップなどの手間を省くことができ、手軽にアクセスして情報を得ることができます。

紹介した例を通じて、メタバースはその特性や提供方法に応じて、向き不向きがあることが理解いただけましたでしょうか。

メタバースの活用を検討されている場合、まずは実現したいことを整理してみてください。

そしてそれに最適なメタバースを選び、デジタル空間で実現したい価値を最大化しましょう。

広報の可能性

最後に、メタバースを外部向けに活用する場合、広報活動も検討してみてください。
WEBメディアや雑誌・新聞、TVで取り上げられる可能性も高く、イベントの影響力を高められる事が期待できます。

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