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部課長の仕事とは何か?

本noteは、「超訳ドラッカーの言葉」(2022)で紹介されているドラッカーの言葉のうち、部課長の仕事に関連するものの一部を引用したものです。
 恣意的に引用している影響はありますが、部課長の仕事の大半はコミュニケーションと仕組みづくりであることがわかります。

マネジメントは「部下を管理すること」ではなく「組織で成果をあげること」です。組織で成果をあげるために基本的な仕事は5つあります。次の5つを中心に仕事を組み立て、さらに成果を上げていきましょう。
1.組織があげるべき目標を設定する。
2.成果をあげる体制を作る。
3.人と人が力を合わせる状態を築き上げる。
4.部下に仕事の良し悪しをフィードバックする。
5.まず自分が成長し、部下を育てる。

出所「マネジメント」

「仕事ができない部下に我慢ならない」「上司らしくない上司に腹が立つ」「役職にあぐらをかいている役員にあきれる」。やるせない気持ちをこぼしても成果はあがりません。自分で自分を「成果をあげる存在」にできるのは、自分だけです。人から信頼され、人の協力を得るには、最高の成果をあげていくしかありません。
 人がどうであっても、あなたはあなたらしく、たとえ100点でなくても100%の力を出し切りましょう。

出所「非営利組織の経営」

コミュニケーションが成り立つのは、「自分の言ったことを相手が理解したとき」です。また、「相手の言ったことを自分が理解したとき」です。大事なことは、「自分がうまく伝えること」ではなく「相手が正しく理解すること」です。聞き手に伝わることが、話し手のすべてです。
 「どうやってうまく伝えるか」ではなく「どうすれば正しく理解してもらえるか」を考えてコミュニケーションしましょう。

出所「マネジメント」

あなたがその人に伝えようとすることが、その人の求めていること、その人の望んでいること、その人の知りたいことと合致しなければ、その人はあなたを警戒し、あなたを拒否します。コミュニケーションは始まりません。
 あなたがその人に伝えようとすることが、その人の求めていること、その人の望んでいること、その人の知りたいことと合致すれば、その人はあなたに安心し、あなたを受け入れます。コミュニケーションは始まります。
 「自分を理解してもらうこと」よりも「相手を理解すること」を優先しましょう。

出所「マネジメント」

部課長は、「経営層の意向を汲んで組織で成果をあげる責任を担う人」です。あなたの仕事は、「上の言葉を下に中継すること」ではなく「上の意思を翻訳すること」です。あなたの翻訳の良し悪しが、部下の仕事ぶりの良し悪しを左右します。そして、組織の成果を決定づけます。「自分の評価のため」ではなく、「組織の成果のため」に立つ時、あなたの部下は、本来持つ力を発揮してくれます。
 あなたは組織の要です。あなたはコミュニケーターです。「中継者」ではなく「翻訳家」として、組織で成果をあげる責任を遂行していきましょう。

出所「マネジメント」

ほとんどの人が、自分でやっている仕事の範囲の中で物事を考えています。「あげるべき成果」ではなく「自分の仕事」に焦点を合わせています。さらに、「会社は自分にどんな手助けをしてくれるのか」「上司は自分に何をしてくれるのか」といったことが気になります。これでは、「うまくこなすこと」はできても「成果をあげること」はできません。
 あげるべき成果を明らかにし、仕事の内容とやり方を見直しましょう。

出所「経営者の条件」

管理職のあなたは、組織を前に進める責任をもっています。何かを捨てないと前に進めません。
 管理職の責任をまっとうするために、昨日を捨てましょう。

出所「経営者の条件」

最後までお読みいただきありがとうございました。

(参考)山下淳一郎「超訳ドラッカーの言葉」(2022)同友館

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