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仕事をしやすくする人間関係を、「教わる力」で構築しよう!

新年度の1週目が終わりました。新たな職場でスタートを切った方や新社会人の方にとっては、この週末は待ちに待った週末だろうと推測します。私自身も約4半世紀前に新社会人となり、これまで転職を1回、大きな異動を3回経験しました。したがって、環境が変わったばかりの方の今の複雑な心情は、自分のこととして想像できます。
 さて、私には、転職と異動の経験から得た”仕事のコツ”がいくつかあります。その中の一つである「教わる力」は、環境が変わったばかりの方にとって有用と感じます。そこで本noteでは、私が考える「仕事のコツとしての教わる力」について簡単に紹介します。

転職後のしばらくの間は、どんなに知識や技術に自信があっても、なんとなく思うように仕事が進みません。それは、仕事を思うように進める要素は、知識や技術とは異なる別の要素であることを意味します。その要素とは、私は「仕事をしやすくするための人間関係」ではないかと考えています。ただし、ここでの人間関係とは、単に話しやすさの程度や仲の良し悪しを指しているのではなく、『仕事に関係する人が、それぞれどのようなことを考えていたり、どんなことを得意としているのかといった人となりを互いに知り合う関係』を指します。
 「仕事をしやすくするための人間関係」が構築されはじめると、仕事を進めるときや行き詰まった時のコミュニケーションが、効率的で効果的に作用するようになります。たとえば、自分が聞きたいことは誰に聞けばいいのか、その人にはどのように聞けばいのかがわかるだけでも、コミュニケーションが円滑かつ効果的になることは容易に想像できると思います。たとえば、所属企業に不満を持っていても、転職に躊躇している40歳代後半から50歳代の社会人はたくさんいると推測します。でも、その人たちはなぜ転職を躊躇してしまうのか。その答えは、転職により給与が下がってしまうケースによるものというより、「仕事をしやすくするための人間関係」がリセットされてしまうためではないかと私は考えています。それほど、「仕事をしやすくするための人間関係」は、仕事を思うように進めるための重要な要素であると思うのです。

では、「仕事をしやすくするための人間関係」の構築には何が重要なのか。その答えは、「教わる力」であると私は感じます。ここでの「教わる力」とは、『相手や仕事に対する興味関心と、想像力に基づく具体的な問い』を指します。
 「仕事をしやすくするための人間関係」の構築が下手な人を振り返ると、その人のコミュニケーションの特徴は極めて限定的で一方的です。今困っている限定的なことしか教わらず、自分の知っていることばかりを話し続けて自ら教わる機会を狭めがちです。そして、仕事の全体像を想像すれば思いつきそうな問いも気づかないため、その場では教えを乞うことはしません。さらに、教える人の人となりを知ることができるような、興味関心に基づく「良質な雑談」もありません。一方的に自分の話ばかりをします。だから、いつまで経っても教わる相手を誤って質問をたらい回しにされたり、冗長的な相談で本質を見失ったり、さらには、困ったときに助けの手が伸びて来ないために仕事が思うように進まないのではないかと思います。

以上、私が転職と異動の経験から得た、”仕事のコツ”である「教わる力」について紹介しました。
 環境が変わったばかりの方は、まずは仕事で関わる人や仕事の全体像を俯瞰的に把握してみる。そして、気になることは事前に整理しておき、教えを乞う時には相手の話と自分の話の時間的なバランスを意識する。そんなことからはじめてはどうでしょうか。

環境が変わったばかりの方にとって、本noteが来週からのヒントに役立てば幸いです。
 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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