お金を稼いで「脱お金」に投資する

この現代社会における苦しみの根源は、資本主義、お金依存の意識であるということは、今まで散々書いてきました。真の大物とは「今お金の価値が0になっても生きていける人」だと思うの記事にも書いたとおり、お金をとにかく得ることを最重視するのではなく、これからは脱お金依存、「共同創造、循環型の社会」というのが目指す方向性だと思うのですね。

今はその過渡期かなと思っていて、資本主義、お金依存の意識から徐々に離れ、脱お金で豊かに暮らしていく価値観への移行期間なんですね。だからこそなんか落ち着かないしわさわさするし、色んな価値観の人が混在していてまさにカオス、混沌です。なんかこう、全体的に爆発寸前という感はあります。みんながみんな、我慢の限界一歩手前で持ちこたえている感じです。閉塞感、窮屈さマックス。

現時点において、私が一番ピンとくる生き方は、いまだ幅をきかせる資本主義社会に対応するため、お金を稼ぐことももちろん考えつつ、ある種のリスクヘッジとしての脱お金、お金がなくても生活できるプラットフォームを整えること、だと思うんですね。現実的に仕事をしてお金を稼ぐことと、食べ物の自給自足や電気・ガス・水道のようなエネルギーの確保手段を考えること、を同時進行でおこなっていくのがいいかなということです。光熱費系は結構難易度高そうですが。お金を稼ぎながら、脱お金に対応できるようにしておく。もっと言うと、資本主義社会で稼いだお金を脱お金のプラットフォームづくりに投資する、ということでしょうか。これが賢い生き方という気がします。

ここで思うのが、やはり大切なのは人との有機的なつながりであるということ。困ったときに助け合える、手を差し伸べあえる関係。それをいかに構築できるか。困ったときに助けてくれる人がたくさんいる、ということが最大のリスクヘッジだと思うんですね。お金があれば何でも買える、手に入る、というのは資本主義を前提とした社会でのみの真実であり、お金の価値が0になったときには、それはまったくの幻想になります。あまりにもお金の洗脳が強すぎるために、お金がないと生きていけないと思っているだけで、動物はお金がなくても生きているし、私が今ハマっている縄文時代の人たちだって貨幣はなくても生活できていたはず。しかも数万年にわたって。だから、生活しようと思えばできるはずなんです。みんなが「こんな紙切れには価値はないよね」って思って、お互い物々交換やサービス提供をするようになれば、CtoCでやっていけるはずなんです。新しい組織のあり方 ~その1 多種多様な専門家の共同体~の記事にも似たようなことを書いています。

しかし、そんなことは現実的には難しい感じがしますね。日本の一般庶民全体が一気にそんな価値観変容することはあり得ません。変化はいつも徐々に徐々に起きていきますので、気づいた人からちょっとずつ、なんですね。まずは同じような意識の人が集まり、共同体としてコミュニティを形成する。その輪が徐々に広がり、ティッシュに水滴がついた時のように浸透していく。なんか良さそう、と思った人が加わっていく。そんな感じです。

資本主義社会で生きていくためにお金を得ていくことはもちろん大切です。そしてもっと大事なのはそのお金をどう使っていくか、なんですね。資本主義社会で思う存分豊かになり、脱お金のプラットフォームづくりに投資していきたい、同じ価値観の人と共同創造の社会に向けて共同体を築いていきたい、というのが今の私の最大のモチベーションです!

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