ユニクロ、マック陥落、成城石井活況に見る消費者心理

noteには幅広く思ったことを書いていきます。

ユニクロの売り上げが落ちているというニュースを見ました。少し前にはマクドナルド叩きのニュースも多かったし、目に見えて業績が悪化している様子。低価格路線商品を売り物にする会社の陥落が目立ちます。

一方、これは肌感覚ですが、高級スーパーのジャンルに入る成城石井はいつ行っても混んでいる印象で、好調なのだろうなぁと感じます。私もよく行きますが、店員さんもよく教育されていて笑顔の接客ですし、レジ袋要らないというと割引もあります。毎回丁寧に尋ねてくれます。

私は食べ物にかなり気を遣っているので、基本は自然食品、有機無農薬、添加物不使用のものしか買わないし食べないのですが、成城石井にはちょくちょく行って商品をチェックしています。別にオーガニックスーパーではないので添加物山盛りの商品もありますが、なんか気になって見てしまうのですよね。この間もPB商品の有機プレッツェルや手巻き納豆のおやつをついつい買ってしまいました。(本当においしいんですもん。添加物入ってても。)美味しすぎて常に冷蔵庫に常備している「豆乳グルト」(豆乳ヨーグルト)や、最近注目している「メイプルウォーター」も置いてあったり、おいしい流行どころをしっかり押さえているんですよね。ナッツやドライフルーツ、スーパーフードも結構品揃え豊富だし。

この品揃え、チョイスの妙というのはさすがと思います。自然食品の店と違って、添加物ありのおいしいものも置いてあり、かといって普通のスーパーにあるような森○とか明●とかのおやつがあるわけでもなく、安くはないけど紀伊国屋ほど高級な感じもせず、「庶民でも手の届くちょっといいもの」のセンスが抜群なわけです。普段は東急ストアとかダイエー、ヨーカドーに行くような人でも、ちょっと立ち寄ったら何か買ってしまうんですね。ちょっと毛色は違いますが「カルディコーヒーファーム」なんかも同じ系統という気がします。

ユニクロ、マックの話に戻りますが、最近ユニクロに行っても(ほとんど行かないけど)買いたいものがないんですよね。ヒートテックは何年も着てるから行かないし、今年買ったのはアルバイト用のフリースのハイネックくらいです。私の場合、欲しい欲しくないというよりはユニクロの労働環境の黒い噂や、薄利多売の業界に対する不信感、大企業が嫌いなため(笑)、ほとんど買わないということはありますが。マックにしても何年も行っていません。食べ物に気を遣っているのでマックに限らずチェーン店には行かないようにしています。蛇足ですが、動物はマックの食べ物を食べる物と認識しないようです。食べてるのは愚かな人間だけです。添加物だらけの食べ物には1円たりとも払いたくありません。

人を人と思わない薄利多売の企業の闇が徐々にあらわになり、客離れが顕在化してきましたね。従業員も消費者もなめられたものです。私の今の価値観は「良いものを少しだけ」です。何年も着られる服を買い、良質な食べ物を少し食べる(手巻き納豆おやつは食べ過ぎてますが…)。結局、安くてちゃっちいものに囲まれても、ちっとも幸せにはなれないのです。周りにあるもの、食べるものと私たちの意識は同調するわけですから、薄利多売商品に囲まれていると自分もちゃっちい存在、意識になってしまうのです。だんだんと消費者も気付き始めているわけですね。

これから大不況が来るとか来ないとか?それでも薄利多売ビジネスは盛り返さないと思います。今後のビジネスモデルとして、成城石井はとても好例ではないでしょうか。ユニクロより品質よく、高島屋ブランドほど高級でもなく。アパレルだと最近増えてるアーバンリサーチとかジャーナルスタンダード、ビームス系の総合ショップなんかがその例かな。トレンドを押さえつつ「庶民にも手の届くちょっといいもの」を提供できるお店が、これからの主流になっていくのではないでしょうか。

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