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「生活者のことば」でとらえること

家事セラピスト養成講座の東京講座17期は、明日が最終回です。

3時間×全10回の講座は、半年の長丁場。なおかつ、自分の生活や時には家族のこと、自分の過去のこと、未来のことを話題にしますので、受講生同士は、お互いの人生を応援する、そんな関係性にもなっていきます。

「家のこと」をテーマに、自分自身の「生活哲学」を構築していくプロセスそのものですが、特徴的なのは、非常に具体的なことを通して、抽象的な概念を理解し、その理解をまた具体的なことに落とし込む、そんな行ったり来たりの講座となっていることです。(自然とメタ認知トレーニングになっています)

とかくと、少し小難しそうな感じがしますが、実際は、リアルな「生活者の言葉」の力強さとユーモアと喜怒哀楽に満ちていて楽しい。なおかつ、誰もが安心して語れる場になってきています。


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ひとりひとりの暮らしを聞き、自分の日常を言葉で表現する。その繰り返し。そして、必ず自分なりの発見がある。その様子を何度も見ているうちに、家事塾の講座をつくった辰巳渚さんのやりたかったことは、こんなことかな、と思うようになりました。

「生活者のことば」でとらえること

辰巳さんは、講座で言葉や知識を与えるのではなく、私たち生活者が語る「力強い生活者のリアルな言葉」にこそ意義を見出してくれていたのでは、と。受講生の話に、

「ほう、ほう」
「それって、どういうこと?」
「おもしろーーい」
「あなた、すごいわね!」

という、面白がり方をしてくれ、発見を一緒に喜んでくれました。

その発見は、家族学や社会学など学術の場においては、何らかのネーミングがついている事象だったりもするのですが、「あ~、それはこういうことよ!」なんて野暮なコメントはしません(テキストには載ってたりしますが…)。

あなたが語る「あなたの言葉」だからこそ、あなたにとって意味のある事実になるのだ!と、そんな強い思いを感じるのです。

そしてその期待を裏切らず、毎回、受講生から絶妙な文章表現がでてくることも楽しみのひとつ。最終回、どんな言葉、どんな表現、どんなナイスフレーズ!がでてくるのか楽しみ!!

ろご

一般社団法人 辰巳渚の家事塾   https://www.kajijuku.com/





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