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差別が生んだ怒りと憎しみと悲しみの物語

こんにちは、近年SDGSを取り組むことが多くなってきましたが、
問題の1つに差別・人権に関するものがあります。
いろんな差別があると思います。
例えば、子供に対してのいじめ体罰児童虐待)や障がいがあることでの職業差別男女差別などがあります。
※SDGS目標10「人や国の不平等をなくそう」の中に差別問題が
含まれています。

今回は、差別によって父を人間に殺された善良な宇宙人ビオのお話についてご紹介します。

ビオが地球にやってくる30年前
「帰ってきたウルトラマン第33話」
ある豪雨の夜、河原の地面に怪獣を封印する宇宙人がいた。
その町では、宇宙人と噂される少年がいて、毎日毎日、
土を掘り続けていた。(円盤を探していた。)
それを見ていた中学生が少年に対していじめを繰り返す。

少年が宇宙人であると聞きつけ、調査に来た防衛軍「MAT」の隊員 郷秀樹は
少年の住んでいる家に向かう。
そこには1人のおじさんがいた。
そのおじさんは善良な宇宙人「メイツ星人」であり、怪獣を封印した者だった。


おじさんが地球に来た目的は地球の気象観測のため。
しかし、地球の大気汚染に身体を蝕まれてしまい帰還できなくなってしまう。

そこで家の中で少年とともに生活する日々を送っていた。

しかし悲劇は起きてしまう。

宇宙人がいることを知った住民たちが暴徒化を起こし、
少年を連れ去ろうとした。

そこでおじさんは正体を明かすも、警官が銃で発砲
少年の目の前で死んでしまう。

メイツ星人が死んだ後、封印が解け、怪獣「ムルチ」が出現する。
郷はウルトラマンとなり交戦の結果、倒すことができた。

そして時は立ち、現在
地球にメイツ星人ビオがやってくる。
平和的解決を求めるが、メイツ星人を見たリュウがビームを放ち、
怪我を負わせてしまう。

ビオは地球人の姿に変わり、宇宙船で街を攻撃し始める。
メビウスとなり、攻撃を止めようとするも(ゾアムルチ)を出現させる。

そこにコノミが勤務する保育園の園児と園長に会ってしまうが、
園児たちからハンカチを手渡され、優しさに触れた。
リュウは攻撃を止めるよう、説得を続けると園長がビオに話しかける。

子どもたちの優しさに触れるビオ

園長が明かした少年との思い出

リュウと園長にビオは、「30年前、警官によって殺された宇宙人は自分の父親である。」と言います。
それを聞いた園長は「幼い頃、宇宙船を探す少年を見た。」と語る。
少年の話によると、「おじさんはいつかメイツ星人と地球人が手を取り合い、仲良くできる日が必ず来る」と言ったと語った。

その言葉にビオの心は揺れ動く。

「園長となった今、おじさんが少年に遺した愛情という遺産は、
子どもたちへ受け継がれている」と園長に言われた時、ビオは
怒りと憎しみを捨て、同時にゾアムルチもメビウスによって倒された。

ビオは「もう一度人間を信じてみることにする」と言い、地球を去っていった。

この物語は、最も悲しい作品と言われています。
30年の時を得て語られる真実。
そこには友好関係を持とうとした宇宙人に対し、恐怖に怯え、
殺してしまった人間たちの姿
があります。
しかしたった1人の優しい人間が相手の心を救えること、そしていつか宇宙人と人間が手を取り合える日が来るように。と子供の時には分からなかったことも大人になった今、見返すと熱いメッセージが込められた作品だと
気付かされます。

最後に
人それぞれ感じるものが多い作品なので、是非一度見てください。
また、これを機に差別・人権門題についても調べてみてください。

長文になってしまいましたが、
本日も読んでいただきありがとうございました。

「下に今回取り上げた怪獣とメイツ星人の情報と画像を載せておきます。」

(巨大魚怪獣ムルチ)
身長:48m
武器:口から吐く赤い光線
初登場:帰ってきたウルトラマン第33話「怪獣使いと少年」

(メイツ星人)

身長:2.1m
出身地:メイツ星
特徴:宇宙調査員として気象観測のために地球へやってきた。
 人間たちと友好関係を築こうとした。
初登場:帰ってきたウルトラマン第33話「怪獣使いと少年」

(巨大魚怪獣ゾアムルチ)
身長:48m
武器:口から吐く光線
特徴:メイツ星人によって強化されたムルチである。
初登場:ウルトラマンメビウス第32話「怪獣使いの遺産」









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