もう直ぐNHKで「響け!ユーフォニアム第3期」が開始されるけど,
その実態が黄前久美子が3年生になり部長になる
「久美子3年生編」である事に僕は少なからず落胆しました。

ソレは何故なのか。

僕は「久美子2年生編」をTVアニメでじっくり描いて欲しかったからで,
第1期と2期で「久美子1年生編」を描いていて
黄前久美子が2年のときの出来事は
「誓いのフィナーレ」と「リズと青い鳥」で…。
…映画で部分的に描かれるのみで

全然足りないのですよ。

特に
1.普段吉川優子,中川夏紀,傘木希美,鎧塚みぞれの4人が
揃ってるとき何話してるかが皆目分からない。
2.普段久石奏,剣崎梨々花,兜谷える,籠手山駿河の4人が
揃ってるとき何話してるかが皆目分からない。
3.鎧塚と高坂にもっと会話が欲しい。
4.鎧塚と剣崎にもっと会話が欲しい。

要するにい吉川政権下に於ける
特に大きなイベントがないときの「日常」がもっと知りたいのです。
ホントにね。

ソコでサークルリズサーさんの
「ゆる響FC」を拝読させていただいたのですが
1.全頁フルカラーやった!
2.リズのキャラデザをTVシリーズに寄せた様な絵柄が素晴らしい!
(特に高坂の佇まいが凄すぎる!)
3.吉川,中川,傘木,鎧塚の日常会話が死ぬほど聴ける!
神様おこげせん様有難う!
4.久石と剣崎の会話が死ぬほど聴ける!
ホントにね…もう何時死んでも悔いは無いのです。

主要登場人物が吉川,中川,傘木,鎧塚の4人で
ソコに剣崎,久石が絡み,黄前,高坂,卒業生,他校生(立華)が参加する構成。
立華以外は「誓いのフィナーレ」と「リズと青い鳥」を観ていれば
付いて行けると思います。

四コマ漫画の連作が掲載されている形式…つまり四コマ漫画集ですね。
要するにい…「けいおん」の原作の形式で
「ユーフォ」のアニメをゆるふわにやってる感じ?
京アニ繋がりだから?
「ゆる響」は「ゆるい響け!ユーフォニアム」の略ですから
「N響」の様に「ゆるきょう」と読むのではなく
「ゆるひび」と読むんです。

個人的なツボは
1.傘木と鎧塚がプリキュア映画観に行って
鎧塚がミラクルライトを振るのを躊躇ってたら
傘木が鎧塚の腕を鷲掴みにして
一緒にライトをブンブン振り回し
鎧塚が「また(希美と映画を観るなら)プリキュア(映画)がいい…」と呟く所。
2.傘木の
「卒業しても
大学生になっても
社会人になっても
地球の裏側に離れ離れになっても
きっと見失ったりしない」
コレ…プリキュア映画を観終わると魂が洗い清められるのでしょうか…。
ホントに「プリキュア魂」ってあるんだ…。

あのね。

この…「プリキュア映画鑑賞」の件…。
「高校三年生にもなってプリキュア映画を観に行く」心理描写が
非常に生々しくリアリティに満ち溢れ,
ココだけおこげせんさんの実体験に基づいている様に思われるのです。
最初は気恥ずかしかったけど
次第に入れ込んで最後は泣いてしまう描写が特に…。

「体験はリアリティを作品に生む」
露伴先生の言ってる事は正しかった…。

3.高坂,久石,剣崎に対し(特に久石に対して)強気で話す鎧塚。
鎧塚にキチンと「我」があるんだよ…。
4.ワンピース着用時の柊木芹菜の肩甲骨。
5.小笠原晴香の普段着。
6.登場人物紹介欄の黄前久美子の「かわいそうなぞう」…???
毒入りの食事を与えられても食べないとか…?

等々本当に見所しかない素晴らしい本でした。
個人的な事情として老眼の進行著しく
大きな判型で作画と会話の妙を堪能出来たらより幸いでした。
ナマイキ言ってスミマセン。

アニメで「供給」に飢えていた僕にとって干天の慈雨の如き御本でした。
「プリキュアって素晴らしい」って隠し味も最高です!