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コラム「「オタク」は…「なろうかな」と思ってなるものではなく生まれつきの病気か呪いなのです。」

皆さんにオタクの主な仕事を紹介します。 1.自宅警備(家の周りの草むしり)。 2.廃盤の決まった可哀想な円盤の保護。(当然突発的出費となります。) 3.スキな映画の円盤のグレードが DVD→ブルーレイ→4Kとグレードが上がる度に購入し, 仕様確認,画質音質の向上の確認,特典映像の変遷等の調査を行う。 研究成果例 4.好きな漫画が判型を変えて発売される度に購入し, 台詞の改変,挿話の割愛,新規追加事項等が無いか確認し, 「オリジナル」が損ねられていないかを監視する。 研

    • NHK「ドキュメント72時間」レビュー「『推し』と言うのは一体『どういうもの』なのか?」(追記を加筆しました。)

      NHKの「ドキュメント72時間」と言うのは 例えば人気のそば屋にのべ72時間密着取材して 「何故人気の店になったのか」を追って行くドキュメントで 取材班の「好奇心」が番組の企画となっているもので 今回は今や 「アニメの街」 と呼ばれる(そんなの初めて聞いたよ…)東京・池袋にある 駿河屋という所謂オタクグッズ買取&中古販売を行う店に のべ72時間密着取材をして 「『推し』と言うのは一体『どういうもの』なのか?」を追って行く。 具体的には駿河屋にグッズを売りに来る男女に 「何故売

      • 映画「バタリアン」ブルーレイレビュー「我が名はバタリアン,我々は大勢であるが故に…本円盤のブックレットは…ヒロシニコフさんの50過ぎのジジイに…主たる購入層に「優しいブックレット」を見習えってんだッ!」

        1984年7月3日。ニューニーダ医療品商会で残業中だったフレディは 先輩のフランクから恐ろしい話を聞く。 軍人病院で化学物質を原因とするバイオハザードが発生し 死人が生き返って人を襲い,映画監督のジョージ・A・ロメロは この事件をありのままに描こうとして軍の圧力を受け 大幅に脚色して制作した映画が 「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」だと言うのである。 更にフランクは話を続け化学物質に汚染された 「最初の生きている死体」は軍によって隔離密閉され 極秘に処理される筈だったが手違

        • 服部昇大先生の「映画プレゼン女子高生邦キチ!映子さん」第11巻レビュー「邦キチも特撮部もレビュー不能!?「シン・仮面ライダー」の「レビューになってねえレビュー」に恐れ戦け!」

          本巻は特撮部の御影と駒木がフル回転で登場している。 散々待たされた「シン・仮面ライダー」。 特撮オタクは即ちアニメオタクなので当然参加する 「魔女見習いをさがして」。 今や最も話題の特撮映画の「マイナスゴジラ」(前後編)。 全12話中,実に4話に登場するのだ。 しかし…「シン・仮面ライダー」のレビューに関しては 例え如何なる微妙な邦画でも「見所」を見出して来た 邦キチの舌鋒も鈍り勝ちで特撮部のふたりに至っては…。 御影「正直オレ達にも全然分からん!!」 駒木「ネット調べで

        コラム「「オタク」は…「なろうかな」と思ってなるものではなく生まれつきの病気か呪いなのです。」

        • NHK「ドキュメント72時間」レビュー「『推し』と言うのは一体『どういうもの』なのか?」(追記を加筆しました。)

        • 映画「バタリアン」ブルーレイレビュー「我が名はバタリアン,我々は大勢であるが故に…本円盤のブックレットは…ヒロシニコフさんの50過ぎのジジイに…主たる購入層に「優しいブックレット」を見習えってんだッ!」

        • 服部昇大先生の「映画プレゼン女子高生邦キチ!映子さん」第11巻レビュー「邦キチも特撮部もレビュー不能!?「シン・仮面ライダー」の「レビューになってねえレビュー」に恐れ戦け!」

          ジョン・カーペンター監督の映画「エスケープ・フロム・L.A.」ブルーレイレビュー「冷静なブックレット」。

          1998年米国の反体制勢力は益々その力を増し, ロサンゼルスの街は悪徳や犯罪で混乱を極めた。 市民の安全の確保を名目に合衆国警察隊が結成された。 2000年8月23日午後12時59分マグニチュード9・6の地震がこの街を襲った。 大惨事の後,憲法が改正され初の任期終身制の大統領が誕生する。 新大統領が次の様に所信表明演説を行った。 「怒れる神の拳がロサンゼルスに振り下ろされ」 「ハルマゲドンが起こったのだ!」 「罪の街に!ゴモラの街に!!ソドムの街に!!!」 「そして大津波が

          ジョン・カーペンター監督の映画「エスケープ・フロム・L.A.」ブルーレイレビュー「冷静なブックレット」。

          ルチオ・フルチ監督の「墓地裏の家」4Kリマスター版レビュー「ふたつの間違い」。

          ゾンビ映画評論家にして「ゾンビ映画大事典」の著者でもある伊東美和氏は 本作品に関して,ふたつの間違いをおかしている。 ひとつ目の間違いは本作品を「ゾンビ映画」であると分類してる点である。 本作品にはゾンビが唯の1体も出てこない。 19世紀において「不滅の肉体」を追究し神をも畏れぬ,その研究題材に 学会から追放されたフロイトシュタイン博士が自らの肉体を実験台にして 「不滅の肉体」を求めて 今日(1981年)に到るまで連綿と研究を続けているのだ。 フロイトシュタイン博士はゾンビ

          ルチオ・フルチ監督の「墓地裏の家」4Kリマスター版レビュー「ふたつの間違い」。

          映画「人間解剖島ドクター・ブッチャー」レビュー「キチガイ博士VSゾンビVS食人族!ウルトラゴアホラー版「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」と言えるのだ。」

          ニューヨークの名門大学の医学部の死体安置所から 夜な夜な死体の一部を切断して盗む事件が発生。 ドレイク教授(ウォルター・パトリアルカ)と 優秀な女子学生ローリー(アレクサンドラ・デリ・コリ)が張り込むと 犯人はドレイクの助手のドレーンで 彼は死体から切り取った臓器を食い始める。 彼は東南アジアのモルッカ諸島出身の食人族だったのだ。 追い詰められたドレーンは窓から身を投げ墜落死するが 死の直前に「キートー」と言い残す。 ドレイク教授は東南アジアの文明に詳しい ピーター・チャン

          映画「人間解剖島ドクター・ブッチャー」レビュー「キチガイ博士VSゾンビVS食人族!ウルトラゴアホラー版「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」と言えるのだ。」

          アニメ「響け!ユーフォニアム」第3期第3話「みずいろプレリュード」レビュー「『1年生は身の程を弁えて黙れ!』って考えが部活動の風通しを悪くして,ある日突然空中分解を招くのだ。すっこっしっもっ「突然」じゃねえがな!」

          サンライズフェスティバル(サンフェス)出場に向けて練習に熱の入る 北宇治吹奏楽部だが,1年の吹奏楽未経験者が 練習に付いて行けなくなり始める。 高坂(3年):今年の自由曲「一年の詩(ひととせのうた)」…は 表現力と技術力の両方が求められどちらが欠けても 貧相なものとなるかなり攻めてる(難易度の高い)曲…。 従って練習に付いて来られない子(1年)も出るだろう…。 そういう子達をフォローしてる時間はないと思う。 黄前(3年・部長):私は落伍者を出したくない。 全員揃ってこその

          アニメ「響け!ユーフォニアム」第3期第3話「みずいろプレリュード」レビュー「『1年生は身の程を弁えて黙れ!』って考えが部活動の風通しを悪くして,ある日突然空中分解を招くのだ。すっこっしっもっ「突然」じゃねえがな!」

          長谷川哲也先生の「ナポレオン 獅子の時代」第3巻レビュー「軍人は戦って死ぬのが仕事で戦って死ぬ事が誉(ほまれ)ですらあるが…馬鹿が上官のせいで犬死するのは真っ平御免なのである。」

          前巻のレビューで士官学校を卒業し砲兵連隊少尉の地位にありついた ナポレオンにとっては革命の勃発によって軍の将校クラスを占めていた 貴族が国外に逃亡し要職がガラ空きとなり才覚ひとつで コルシカの貧乏人の小倅の自分が 立身出世の絶好の好機を得たと解釈したのである…と書いたが, この状況は何処の馬の骨とも分からぬ無能が 上官に据えられる事態をも招いた。 ナポレオンがツーロンに砲兵大尉として赴任した際に 将軍だったカルトーは画家上がりで軍隊の知識ゼロで軍略の知識もない。 長谷川先生

          長谷川哲也先生の「ナポレオン 獅子の時代」第3巻レビュー「軍人は戦って死ぬのが仕事で戦って死ぬ事が誉(ほまれ)ですらあるが…馬鹿が上官のせいで犬死するのは真っ平御免なのである。」

          長谷川哲也先生の「ナポレオン 獅子の時代」第2巻レビュー「王権神授説は否定され王権そのものも否定される以上,簒奪者ルイは死なねばならないのだ。」

          1789年蜂起したパリ市民は武器を求めて廃兵院を襲い 武器を奪取するも肝心の火薬が無い。 そこで彼等はバスティーユ牢獄を襲い火薬の奪取を試み これを陥落させ司令官の首を晒した。 報せを聞いたフランス国王・ルイ16世は歴史に名高い次の問答を行う。 「それじゃあ暴動(revolte)が起きたと言うのか?」 「いいえ陛下,革命(revolution)が起こったのです」 revolutionは今でこそ「革命」と訳されるが 本来の意味は「天体の回転」を指し,転じて 「本来あるべき秩序

          長谷川哲也先生の「ナポレオン 獅子の時代」第2巻レビュー「王権神授説は否定され王権そのものも否定される以上,簒奪者ルイは死なねばならないのだ。」

          フィル・スティーヴンス監督の映画「フラワーズ」&ロニー・ソーター監督の映画「シニストリ」レビュー「出口の無い巨大な母親の胎内巡りを強要される6つの命は母親から産まれる事を望まれなかった厩戸皇子の絶望を具現化してるのだ。」

          VIDEO VIOLENCE RELEASING(VVR)さんから出た 映画「FLOWERS フラワーズ」のBD-Rには 1.フィル・スティーヴンス監督の映画「FLOWERS フラワーズ」 2.「フラワーズ」で編集を担当した ロニー・ソーター監督の映画「シニストリ」 の2本が収録されている。 1.フラワーズ 奇怪な屋敷で監禁された状態で, それぞれの場所でそれぞれ目覚めた6人の女が辿る冥府魔道。 屋敷内が巨大な胎内として描写され 6人のチャレンジャーが胎内巡りをしながら「出

          フィル・スティーヴンス監督の映画「フラワーズ」&ロニー・ソーター監督の映画「シニストリ」レビュー「出口の無い巨大な母親の胎内巡りを強要される6つの命は母親から産まれる事を望まれなかった厩戸皇子の絶望を具現化してるのだ。」

          長谷川哲也先生の漫画「ナポレオン 獅子の時代」第1巻レビュー「長谷川先生の「不眠不休で行軍する鉄の漢(オトコ)達を描きたい」との思いがナポレオンの偉大な陸軍…大・陸軍(だい・りくぐん=グランダルメ)構想と結び付き本作が誕生したのだ。)

          僕は無駄に長く生きていて無駄に長くレビューを書いている故なのか 極稀に「感想」を頂く事がある。 昨日拙「ナポレオン」レビューで非常に好意的な感想を頂戴し, 調子に乗って『「ナポレオン」完結時には「通し」で感想を書く』 などとウッカリ安請け合いしてしまったが, 長谷川哲也先生程の才能が20年以上,倦まず弛まず描かれて来た 「ナポレオンの生涯」に対する感想が 400字詰め原稿用紙2枚に納まる訳もなく,次善の策として 各巻の感想を連載して最終的に統合し 最後に「長谷川ナポの一生」を

          長谷川哲也先生の漫画「ナポレオン 獅子の時代」第1巻レビュー「長谷川先生の「不眠不休で行軍する鉄の漢(オトコ)達を描きたい」との思いがナポレオンの偉大な陸軍…大・陸軍(だい・りくぐん=グランダルメ)構想と結び付き本作が誕生したのだ。)

          アニメ「劇場版マクロス愛・おぼえていますか」レビュー「歌と祈り」。

          本作品はテレビシリーズはリアルタイムで視聴していましたが 劇場版は先日WOWOWで初めて視聴しました。 その際,誰も指摘されていない事柄に気がつきましたので ここに記したいと思います。 輝とミンメイのデート場面で映画館が登場するのですが 上映されている映画が 「HELVIO SOTOS FILMS」(エルビオ・ソトー監督作品) 「IL PLEUT SUR SANTIAGO」(邦題「サンチャゴに雨が降る」(1975年)) となっています。 あのさ。 「サンチャゴに雨が降る

          アニメ「劇場版マクロス愛・おぼえていますか」レビュー「歌と祈り」。

          映画「アンダー・ファイア」レビュー「傭兵の俺は金の為に紛争地域を渡り歩き,ジャーナリストのオマエはお涙頂戴の記事の為に紛争地域を渡り歩いてる…ソコに何も違いはないだろう?プルゥゥゥラァァァイス!(若本規夫声でお読み下さい。)」

          中米に位置するニカラグアでは半世紀以上, 人々が歴代の独裁政権に抵抗して来た。 1979年の春,遂に彼等は独裁者ソモサ大統領追放に立ち上がった。 世界中のジャーナリストが混乱する中米に注目した。 米国人フォトジャーナリストの ラッセル・プライス(ニック・ノルティ:玄田哲章)と 彼の撮った写真に秀逸な記事を書く「相棒」とも言える アレックス(ジーン・ハックマン…の声優と言えば勿論石田太郎!)が 戦乱と混迷の続くニカラグア情勢に注目し同国に駐在する。 ラッセルは独裁者ソモサの

          映画「アンダー・ファイア」レビュー「傭兵の俺は金の為に紛争地域を渡り歩き,ジャーナリストのオマエはお涙頂戴の記事の為に紛争地域を渡り歩いてる…ソコに何も違いはないだろう?プルゥゥゥラァァァイス!(若本規夫声でお読み下さい。)」

          映画「ゼイ・コール・ハー・ワン・アイ」レビュー「「片目」と呼ばれる女(大幅加筆版)」。

          少女フリッガ(クリスティーナ・リンドバーグ)は 近所の顔見知りのジジイに犯されたショックで口が利けなくなり その心の傷を抱えたまま15年の歳月が流れた。 そのジジイは死ぬまで誰からも罰せられる事は無かった。 口の利けぬままフリッガは成人し, ある日親切そうに見える男トニーに食事に誘われ, 彼の自宅で一服盛られ昏睡状態に陥った状況で ヘロインを連続的に注射され,彼女は薬物中毒症に陥り ヘロイン無しでは生きられない体にされた上, 軟禁され女郎として客を取らされる。 トニーは女

          映画「ゼイ・コール・ハー・ワン・アイ」レビュー「「片目」と呼ばれる女(大幅加筆版)」。

          ジョン・カーペンター監督の「ニューヨーク1997」レビュー「字幕翻訳も中原昌也氏の解説もクソなので僕が「正しいレビュー」を書いてやるッ!」

          1997年,ニューヨークのマンハッタン島は巨大な監獄に改造され 300万人の囚人が好き勝手に暮らしていた。 テロリストにジャックされた大統領専用ジェットは マンハッタンのビル群に自爆テロを敢行するも 大統領(ドナルド・プレザンス)は脱出用ポッドで辛くも脱出し ポッドはマンハッタン島のド真ん中に落ち, 大統領の身柄はストリートギャングの手中に落ちる。 ギャングの首魁デューク(アイザック・ヘイズ)は 大統領の身柄と引き換えに島の囚人全員の釈放を要求。 警察長官のホーク(リー・ヴァ

          ジョン・カーペンター監督の「ニューヨーク1997」レビュー「字幕翻訳も中原昌也氏の解説もクソなので僕が「正しいレビュー」を書いてやるッ!」