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ウルトラマンブレーザー最終話「地球を抱くものたち」レビュー「ブレーザーオマエ…何時の間にか地球の言葉で喋れるようになってたんだなあ…。」

宇宙爆弾怪獣ヴァラロンに敗れ,地球に落下するブレーザー。
その瞳からは「光」が失われている。
ブレーザーが「死ぬ」直前に強制分離させられたゲントが語りかける。

「オマエは最後まで…オレの命を守ってくれたんだな…」
「どうもありがとう」
「最後の戦いは…俺達SKaRDでいくよ…」

ブレーザーオマエ…ずっとずっと「宇宙の蛮族」だと思ってたのに…。
「地球の言葉」を覚えてたんだなあ…。

この話はゲントが「俺が行く」話として始まって…。
最終話になってやっと「俺達SKaRDが行く」話になって…。
ブレーザーが
「俺もSKaRDの一員だろ?だから…俺も行く」
って言う話になったんだなあ…。

地球に迫る謎の宇宙船団「V99」の正体は
新天地を求めて宇宙を旅する非武装集団だった。
かつてドバシユウは
「丸腰の相手を撃った」
のだ。

アースガロンはV99の技術を利用して構築されていて
V99との意思の疎通が可能。
「彼等」へのコンタクトを試みる。

V99「青い星…危険…怖い…」
ドバシユウは…地球人は…彼等に「恐怖」を植え付けたのだ。

地球人は武装解除しアースガロンを通じて
「未来」
と発信し「彼等」はその意味を理解し去って行く。

後は「彼等」の置き土産…ヴァラロンを排除するだけだ。
地球の怪獣たちがヴァラロンの破滅兵器を無効化して行く。
地球は…人間だけのものではないのだ。

ブレーザーとアースガロンと地球の怪獣たちの共闘の結果,
ヴァラロンは消滅して行く。

「ウルトラマンブレーザー」は…高いクオリティを実現する為に
何度も総集編で「休み」,尚且つ「初代マン」由来の
怪獣を出す「ノルマ」を果たしながら
「本編」を進める「義務」を良く果たしたと思う。

最終話で真相が何もかも明かされる展開に
左程カタルシスを感じないのは伏線の回収が唐突だったからで
「語り口」は必ずしも上手かったとは言えない。

でもさ。

「宇宙の蛮族」が25話かけて人語を解する様になった描写で
僕はどうでも良くなったよ。
ブレーザーにもゲントにもアースガロンにもSKaRD隊員にも
今はゆっくり休んで欲しいと思う。

妻子のある「人の上に立つ者」が主人公の「ウルトラマン」。
良かったです。

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